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枠を超えて、社会変革に取り組みたい。私がリンクアンドモチベーションからクロスフィールズに飛び込んだ理由

NPO法人クロスフィールズではチームの一員として一緒に働いて頂ける仲間を「プロジェクトマネージャー」「フィールドスタディエキスパート」「リサーチエキスパート」「学生インターン(事業サポート/広報・マーケティング)」の職種で募集しています。今回はその中でも、新興国の社会課題解決の現場と日本のビジネスの世界とを行き来しながら推進していく「留職」、社会課題の現場を体感する企業幹部向けプログラム「社会課題体感フィールドスタディ」において、プロジェクトの企画から実施までのプロセスを一貫して担い、企業とNPOの双方に対して最大限の価値を生み出していく「プロジェクトマネージャー」の仕事内容やアツい想いに迫ります。

“HAPPYの基準”は国や地域によって違う。今の私を作った幼少期の原体験

私は幼い頃から、父の仕事の関係で数年に一度は引越しをするという転勤族でした。海外も含め、色々な土地で多くの人に会う中で、日本が海外からどう見られているかを実感するタイミングが何度かあったんです。戦争の捉え方も、日本の教科書に書かれていることと、インドネシア人やフィリピン人の友達が日本の戦争に対して感じていることは全く違う。こうして、幼いながらにも、世界を多面的な視点から見られるようになりたい、と思うようになりました。

さらには、国や地域によって、生活の仕方も違えば”HAPPYの基準”も違うことに気付きました。日本では考えられないような生活を送っていても、人々が幸せそうに暮らす地域もある。それでは、”HAPPYの基準”とは何だろう?--私は、「子どもたちがどういう環境で教育を受けるか」の影響が大きいのではないかと思いました。私は学校を選ばせてもらえたけれど、学校の選択ができない子ども、学校がそもそもないところ、子どもは学校に行くべきという認識がないところがあります。さらには、学校があっても、政府が教科書を作って情報操作をしている国もあります。言うまでもなく、子どもたちが無邪気で無垢な時に、「どんな世界を見るか」はとても大事。そしてその大事な時期に責任を持っているのは大人なのではないかと思いました。それで大学では、教育経済学を専攻することにしました。

国際協力機関のインターンで受けた衝撃。「信頼し合えないチームは、意義があっても成果を出せない」

大学院では、ある国際協力機関のアフリカ事務局にインターンに挑戦。「世界中の優秀な人が高い志を持って集う場ってどうなんだろう」と、期待を膨らませて臨みましたが、実際はその働く環境を見て見事に打ちのめされてしまいました。私が見ることができたのはほんの一部の世界ですが、職場で聞くのは同僚の文句ばかりで、雰囲気が非常に悪かったのです。集まっていたのは実際には優秀な人ばかりで、政府とは一線を切り離した立場から政策を考えられる意義深い仕事。でも、プロジェクトは2年を超える大幅遅延、結果、人件費も寄付金も増やさなければいけないという悪循環が続いていて。「そもそも信頼しあえていないチームは、意義深いことをやっていても、結局成果にはつながらないんだな」と思いました。

では、チームで信頼し合って組織で成果を出せている場所ってどこなんだろう?そこで注目したのが、ビジネスの世界でした。利益や成果を求めることを第一の目標として、経営者がそこに集まってくるお金や人をうまく分配するのがビジネスの世界。このビジネスのナレッジを、国際協力や社会課題解決の世界に持ち込んだらもっと強くなるのではと思い、ビジネスの世界で経験を積むことを決意しました。

卒業後は組織人事コンサルタントとしてリンクアンドモチベーションに入社

リンクアンドモチベーションでは、6年間組織人事コンサルタントとして、企業の採用戦略や人材育成に携わりました。経営者や人事と議論をする中で、特に離職前の2年程で、グローバル展開とそこで活躍する人材育成について議論するする企業が徐々に増えて来ているのを感じました。そして、経営者が口々に言っていたのは、グローバルに活躍するために重要なのは英語力やビジネススキルだけではないということ。「その国や地域の社会課題に向き合い、自ら答えを導き出していく意欲」と、「自分がどう生きていきたいか、その中に会社と社会を結びつけて仕事の意義を見出すこと」。同時に、ソーシャルビジネスという言葉やSDGsも叫ばれるようになり、ビジネスの世界と、社会課題を解決する世界がいずれ繋がっていくであろうことも確信し始めました。

そこで、「日本のビジネスの世界だけではなく、社会課題の解決に取り組んでいる組織や、海外を含む組織の課題そのものに向き合うことで、社会の中にあるいろんなチームを強くしたい」と改めて思ったんです。いくつかオファーを頂いた中でも、ビジネスの世界の「人とナレッジの両方」を社会課題に向き合うソーシャルの世界にうまく接続しているクロスフィールズに興味を持ちました。この接続により、個人の仕事の意義を見出すきっかけを創り出し、結果として国内外両方の組織を強くする支援をしていることも、強く惹かれたポイントでした。


やりがいは、留職者の存在で組織がステップアップするのを見るところ

クロスフィールズでは、留職という、大企業の社員を新興国のNGOや社会的企業に派遣し、スキルを活かした社会課題解決をするプログラムのプロジェクトマネージャーをしています。日本の大企業への提案、派遣先とのマッチングから、留職者(留職プログラムで新興国に派遣される大企業の社員)のコーチングまで何でもやります。やりがいは、一人の行動や気持ちの変化がチームに波及する瞬間を見ること。例えば、留職者が、「自分は派遣者だから」と派遣先団体とは距離を置いていたところから、自分もこのチームの一員だと思うようになると、団体の課題やメンバーそれぞれの想いに目がいくようになります。そうすると、行動やコミュニケーションが変わり、結果として本人だけでなく団体の周りの人も変わります。ミーティングの回数も遊びに行く場所も普段の会話も…結果、それまで以上に双方の協働関係が強まっていくように見えるのです。そして留職者が残した成果や組織風土・文化は、彼らがいなくなった後にも団体に残り、結果として組織がステップアップするんです。そういうのを見ると、一人の存在やナレッジと、組織がコネクトする感じがあって、とても素敵だなと思います。

そんな素敵な変化を生み出すために、留職者の性格・行動パターンも踏まえながら、どういうインプットがあると良い刺激になるかを想像しながら、「今の気持ちってどう?」とか、「今ってやりたいこと出来ていますか?」と引き出していきます。そのちょっとした一声で、留職者の気付きや行動がさらに変わっていく。結果、派遣先が変わる。それってとても責任があるし、面白いと思います。こうした取り組みを通じて、個人や組織が変わっていく姿を見ると、この仕事の価値を強く感じますね。



クロスフィールズの仕事はライフワーク!今関われていること自体に感謝。

クロスフィールズって、とてもポテンシャルがあるなと思っています。今は留職や社会課題体感フィールドスタディが主力事業ですが、ミッションである「枠を超えて橋をかけ 挑戦に伴走し 社会の未来を切り拓く」を実現するためには、もっと色々なことが出来ると思っているので、私は新しい取り組みも貪欲に仕掛けていきたい。「社会の未来を切り拓く」というと大きな話ですが、人材や組織開発領域にいた人間からすると、まずは一人が変わらないと全体変わらないと思っています。全体を変えるためには一つ一つの小さな駒を置いていく必要がある。そうすると、オセロが白から黒にパパパパっと変わっていくようなことを創っていける気がするんです。私自身、いまの仕事がライフワークと感じていて、クロスフィールズという船に所属させてもらっていることにとても感謝しています。

NPOも企業も働き方は変わらない。でも大事なのは、「何のためにやるか」に対して熱いこと。

「NPO」というと、もしかしたら働くことに対してハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、クロスフィールズでは、働き方や制度など、意外と他の企業と変わりません。違いがあるとすれば、「何のために働いているか」。利益などの定量的な目標以上に、「どんな世界を創るのか」「何のためにやるのか」ということを自問自答しながらやっています。一緒に働いているメンバーは全員真剣だし、熱い。小さい所帯だから、自分の行動と発言が事業や組織に及ぼす影響力が大きい。大企業だとミスをしても誰かがカバーしてくれるとかあるかもしれませんが、そういう甘えがないから、本気だし、議論もできる。そういった風土がいいプレッシャーになっています。



スケールの大きさにワクワクする人と一緒に働きたい

人材とか組織をビジネスとしている人にとっては、フィールドとしては扱う対象が広くなります。同じ人材育成プログラムのプロジェクトマネージャーでも、「1顧客から、今年いくらとりたい」という数値目標に対して働くのか、「日本社会全体に、国を超えた活躍ができる人を増やしたい」という目標で働くのかでいくと、スケールが全く違います。扱うピースは人の成長や人の変化、組織の変化なので、いずれも同じなんですが、より大きいスケールを目指して、それを分解して向き合うのがプロジェクトマネージャーという仕事です。この一年だけで、留職には40人、フィールドスタディには100人を超える人に参加頂きました。この変化が全部集まった時に、どれだけ大きな波を作れるかということにワクワクする人がいたら、一緒に働いていて間違いなく楽しめると思います。


クロスフィールズの描くビジョン・ミッションに共鳴し、新しい価値観を世の中に届けたいという想いを持った方からのご応募をお待ちしております。

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