- Unityエンジニア
- アートディレクター
- ゲームプログラマー エンジニア
- Other occupations (18)
- Development
- Business
ゲームを中心としたエンタメ領域の制作事業を展開するCricoで、新たに立ち上がった人材事業。創業以来変わらない『クリエイターを支える』という想いをまさに体現するこの事業は、着実に規模を拡大しています。
今回の記事では、Cricoの人材事業を牽引する執行役員の池田にお話を伺いました。
多様なキャリアから人材事業の立ち上げへ
― 池田さんのキャリアと、Crico参画の経緯について教えてください。
新卒で入社した銀行の新店立ち上げや営業から始まり、人材紹介会社でのキャリアコンサルタント、ゲーム会社の人事、そして経営企画へと様々なポジションを経験してきました。経営の立て直しから新規事業の立ち上げまで、本当に幅広く経験させてもらえたキャリアだったなと思いますね。
そしてその後に起業し、その支援先としてCricoと出合いました。
実は以前に一度だけ取締役の福島さんと一緒にプロジェクトを進めていた経験があり、福島さんからお声がけいただいて、人事評価制度の構築からはじまり、経営企画として業績向上のミッションを持ち、現在に至っています。
― キャリアと同じで、Cricoでの担当領域も段々と広がっていったんですね。
そうですね。経営管理に加えて、営業、マーケティングに関しても包括的に担当しています。
人材事業に関しては、立ち上げから全体を見てきましたが、現在は人材事業に関わるメンバーが増えたこともあり実業務に関しては現場に権限を委譲しています。
全体の方針を決めたら、あとはメンバーからの報告や相談を受けながら社内調整をしたり、よりマクロな視点で事業を見るようになりましたね。
10年超の実績から生まれた人材事業の強み
― Cricoの人材事業は、具体的にどのようなことをしているんですか?
人材事業では、ゲーム開発会社や、エンタメ系のコンテンツ制作会社向けに人材を提案しています。ゲームやコンテンツ制作の現場では、プロジェクトごとに「リソースが足りない」という状況がよくあるので、そのリソースを埋めるようなソリューションを提供しています。
具体的には、Cricoは2013年の創業から様々な社外のクリエイターと一緒に仕事を行っていて、そういったクリエイターの方々、Cricoジョブ経由で登録いただいたクリエイターの方々をクライアントに紹介しています。
現在(2025年8月時点)の登録クリエイターは2,200名以上、累計クライアント数も600社を超えています。こういったクリエイター、クライアントとの繋がりがCricoの人材事業の強みといえますね。
― 会社としてのこれまでの歴史があってこその強みですね。
強みといえるものはもう1つあります。
「人材事業」といいつつも、リソースが足りないという課題に対しては、Cricoの制作事業と連携しながら対応しています。
クライアントやプロジェクトによって要望は多岐にわたるため、「1人月160時間で常駐してほしい」といった要望もあれば「この部分だけお願いしたい」といったパーツ単位の受託制作もあります。
クライアントの要望に応じて人材提案と受託を行き来することも多いですね。人材事業といいつつも、柔軟にスタイルを変えて、お客さまの足りないアセットを補っていくのがCricoとしての役割だと思っています。
人材事業の話題とは少し離れてしまいますが、福島さんのインタビューでも紹介していたように制作事業の強さが人材事業としての提案の幅広さにも繋がっていると感じています。
※参考記事:2度の起業を経た取締役が考える「Cricoという会社を一緒に形作っていく」今の面白さ
― 人材の提案だけではなく、ソリューションの提案もできるというのが強みなんですね。
単純な人材の派遣や紹介にとどまらず、受託制作との連携が生まれたり、営業が存在することで受託案件も取りやすくなってきたというように、クライアントの課題に柔軟に対応しながら事業を広げていけるというのは、やっていて非常に面白い部分ですね。
事業の意義としても、「クリエイターにとって働きやすい環境を提供したい」というCricoとしての想いが体現できていると感じていてやりがいがありますね。
人材事業をしっかり形にしていくことが、フリーランスとして働いているクリエイターに一番貢献できるんじゃないかと考えています。
自分たちがこれまでゲームやエンタメなどのクリエイティブ制作に携わってきた経験があるので、クリエイターと同じ目線で案件の提案ができます。
キャリアパスに悩むフリーランスのクリエイターにも寄り添った提案ができることに確かな価値を感じますし、そういったクリエイターがやりがいを持って働ける環境をつくることが、この事業の根幹にあると考えています。
2024年に提供開始したクリエイター向けの案件紹介のサービス「Cricoジョブ」
会社も、自分自身のキャリアも変えていける環境がCricoにはある
― 池田さんが感じるCricoの魅力を教えて下さい。
Cricoで働く中で面白さを感じているのは、会社経営において手触り感をしっかり得られる事です。業界のトレンドサイクルが早いため、常に自分たちの提供サービスと向き合い、立ち位置を確認し、戦略を考えていく必要があります。
私自身、ゲーム好きということもあるんですが、事業に必要な情報を数値化し、施策によってそれがどう変化するのかを見ていく、そういった仕事には、ゲームプランナー的な面白さを感じています。
また、現在の会社の規模が約40名と小規模なこともあり、自分が考えて動いたことの反応がすぐに見えるんです。これが大企業だと業務が細分化されていて、自分の仕事がどこまで影響しているのか見えにくいこともありますが、今のCricoではそういう面白さがあります。
人材事業をはじめ、Cricoはまだまだスタートアップのように試行錯誤を続けています。サービスの形も日々ブラッシュアップしていて、正解があるわけではない中で、都度都度、最適解を探っていく必要があります。営業やマーケとの連携、既存事業との連携など、整備すべき点は多く、体制や仕組みを整えていくプロセス自体がチャレンジでもあります。
ポジションについても、営業、マーケともにまだまだ空いているので、自分でキャリアを選べる余白があると思います。たとえば、営業からマーケにシフトしたり、事業が拡大する中で役割が細分化されていく過程で、自分の適性ややりたいことに応じたキャリア設計が可能です。
自分のアクション次第で会社も、自身のキャリアも変えていける、それがCricoの魅力だと思いますね。