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デザインを超えて、サービス開発を楽しむ  Cookpad Designer Interview #02 tsukasio×にいづま

まずは自己紹介から

tsukasio:レシピサービス開発部のデザイナーのtsukasioです。中途入社で6年目です。クックパッドの前は、Web制作会社でデザインやコーディングをしていたり、事業会社で新規事業立ち上げをしていました。

にいづま:買物サービス開発部のデザイナーのにいづまです。クックパッドには2015年に入社し、子会社出向や育休なども経て、現在は買物サービス開発部でサービスデザイングループのグループリーダーをしながらデザイナーをしています。サービス開発以外には、クックパッドのデザイナーの魅力をお伝えすべく、今回のようなnoteを書いています!

さて、早速ですがtsukasioさんのデザイナーとしてのキャリアスタートはいつですか?

tsukasio:学生時代にアルバイトで入ったWeb制作会社にそのまま新卒として入社してからですね。その会社は先輩たちにすごくバリエーションがあったのが印象的でした。当時まだActionScriptが流行っていた時代だったんですけど、ActionScriptとJavaScriptを書ける先輩が私の育成担当だったから、いきなりコードをたたき込まれて書いていました。デザインに関しても印刷業界出身のたたき上げデザイナーが作ってたから、めちゃめちゃクオリティが高くて。そんな先輩たちがレビューをしてくれるから、Webデザインのノウハウやビジュアルデザインスキルはだいぶ身につきました。

にいづま:なるほど。クックパッドに入ったきっかけは?

tsukasio:事業会社に転職して2年くらい新規事業立ち上げに関わっていたのですが、そろそろ環境を変えたいなと思っていたところにクックパッドと出会って、なんとなく受けてみた1次面接で面接官としたデザインの話が楽しかったから入社を決めました。初対面で、「デザインこうしたいよね」とかラフに話せる人はデザイナーでなかなかいないなと。そんなデザイナーがいる環境で働きたいと思いました。

経験したからこそ立てられる仮説をもとに、過去にやったことがないことにチャレンジしたい。

にいづま:tsukasioさんは、ずっとレシピサービスでデザイナーをされているイメージがあります。

tsukasio:そうですね。ずっと投稿領域のサービス開発をしてます。。つくれぽ(※)投稿だったり、レシピ投稿だったり。(※つくれぽ=クックパッド内に投稿される、みんなのつくりましたフォトレポートのこと)

にいづま:希望を出してそうなっているんですか? それとも自然に?

tsukasio:希望を出していますね。「来年、何をやりたい?」と聞かれたら、いつも「投稿をやりたい」と言っています。

にいづま:クックパッドの中でここまで長期で同じ領域をやっているデザイナーは、tsukasioさんしかいないんじゃないかな?ディレクターだと、その領域を極めていってそのまま部長になったという人はいますけど・・・。長くやると、その分、知見もたまりそうですね。

tsukasio:そうですね。どういう変化を起こしたら数値が伸びるとか、このくらいの規模感だとリリースしても無風そうだなとか、なんとなく肌感でわかるようになってきました。今年は「過去にやったことがないことをやりたい」という気持ちでやっています。

にいづま:今まで担当した投稿施策の中で、一番記憶に残っているものは何ですか? 

tsukasio:3年くらい前の話なのですが、投稿領域において大きな態度変容を起こすことを目的とした3人のチームで、コンセプト検証を行なっていたんです。。
どうしたらユーザさんがレシピを投稿したくなるのかという課題に対して、コンセプトを探すために0からプロトタイプを作って自分たちで使って検証して…。PDCAを半年間ずっと回していたんですけど、結局何もリリースできなかったんです。ああでもないこうでもないという迷走をずっと繰り返してしまって。

にいづま:その状況が続くのは結構つらそうですね・・・。

tsukasio:でも、その間に定性調査に近いユーザーインタビューをたくさんしたんです。プロトタイプを用いたコンセプト検証をしていたので、ユーザーさんの日々の料理生活から、どういうものにどんな反応をするのかまで、何となく掴めるようになったのはよかったです。ただ、結局プロダクトとしてはリリースできなかったので成果にはつながらなかったな、という感じですね。

にいづま:半年コミットしてお蔵入りか〜。。。逆に、これはユーザーさんからいい反応があったとか、すごくうまくいって成果につながったというエピソードはありますか?

tsukasio:シンプルなのですが「つくれぽ投稿という機能がクックパッドにあるよ!」という認知を上げるだけでグッと投稿数が増えるという事例はありました。ボタンの色を正しい場所で目立たせるとか、あるべきところに置いてあげるとか、それだけで大きく数字が改善するとかはありますね。ユーザーさんは、レシピを探している時点では「このレシピ作ったらつくれぽ投稿するぞ!」とは考えていないのでつくれぽ投稿ボタンが視界に入ってこないというか…。なので主張を強めるだけで、「つくれぽ」という存在に気づいて行動変化が起こるということはありました。

デザイナーとしての役割を超えて、施策オーナーとしてサービスを育てていく。

にいづま:去年くらいから「つくれぽパーティー」という毎週変わるお題を提案して、つくれぽ投稿を促す施策も担当してましたよね?あれは、ユーザーさんからどんな反応がありましたか?

tsukasio:あの施策はクックパッド全体のつくれぽ投稿の向き先みたいなものをガラッと変えられたので、やってよかったと思います。

にいづま:私も「つくれぽパーティー」きっかけで、つくれぽ投稿しましたし、自分が投稿しなくても、クックパッドってそういう参加型のイベントをやっている場なんだなという、人感を感じられるようになったというのはすごいと思いました。

tsukasio:ありがとうございます。クックパッドでは2020年頃の大規模なリニューアルでつくれぽに対してレシピ作者からの返信機能がなくなったんですよね。これは、つくれぽを「ユーザーさん同士のありがとう」から「みんなへのおすすめ」にすることで、レシピを見て作った人たちの手でレシピをもっと広げたいという意図があったのですが、ユーザーさんにはなかなか伝わりませんでした。
そこで「つくれぽパーティー」という枠組みをつくりました。「#タグをつけてあなたのお気に入りのレシピを『おすすめ』してね!」というのを施策を通して明示できたのがよかったのかなと思っています。

にいづま:どういう気持ちでつくれぽを書けばいいのかが、あらかじめわかっている状態だから書きやすかったのかな?

tsukasio:そうかもしれないですね。あとは、単純に自分が好きなお題だと興味を持つなと思って。私だったら「#おうち居酒屋」とか「#白ワインに合う」とか。

にいづま:なるほど。「#おうち居酒屋」は投稿数も多くて、盛り上がってましたね!つくれぽパーティーのお題は誰が考えているんですか?

tsukasio:お題はコンテンツチームのメンバーと一緒に、1カ月分をまとめて考えています。季節の旬や、料理に絡むイベント(バレンタインやクリスマス)とか、お盆とか、運動会のシーズンとか、子どもが夏休みに入るとか、色々な要因が料理に関わってくる。そういう世の中の流れと日々の生活の中で、ユーザーさんが気になる事象をコンテンツチームのメンバーが集めてきてくれて、クックパッドに存在する #タグ に当てはめてお題を決めます。
お題の1カ月間のバリエーションやコントラストも考慮していて、食卓が華やかになるようなちょっと頑張る系のお題を出したら、次の週は「#切ってあえるだけ」のような簡単にササっと作れるようなお題にするとか。

にいづま:なるほど。tsukasioさんはデザイナーとしてそこに参加しているんですか? それとも施策オーナーとして?

tsukasio:施策オーナーですね。最終的にお題はこれ!というのを私が決めています。

にいづま:デザインもやるし、その施策に責任を持って進行したりスケールさせていく役割も持っているということですか?

tsukasio:そうですね。「つくれぽパーティー」に関しては、全くなにもない状態からPdM兼エンジニアと2人で、どういう世界観にしたいかを話しながら画面を作ってきました。プロダクトとして形になってくると、次に運用フェーズが始まりますが、最初のコンセプトや背景をチームメンバーに伝えたりコミュニケーションを取りながら、どうやって拡張するかを常に頭の中で考えながらやっています。

クックパッドで実現したい世界を考えながら、デザイナー同士で進めてきた新機能がリリース🎉

にいづま:デザイナーとして、最近おもしろかったことはありますか?

tsukasio:最近iOSアプリでリリースした「のせる」というタブは、新卒デザイナーのよーたさんと一緒に企画構想から実装にのせるまでデザイナー2人でやりきるというのを初めて経験しました。もちろん、アイデアがある程度形になってきたら実装観点でエンジニアにも入ってもらったり、プロダクトオーナーやサポートの方々と合意形成したり、構想段階のユーザーテストではインタビューの手配や実施をディレクターの方に入ってもらったり、ほんとうにいろんな人に手伝っていただきました。

にいづま:「のせる」は私も使っていますが、クックパッドらしさが溢れる素敵なタブですよね!ユーザー投稿によって成り立っているクックパッドとして、とても重要なアップデートだったと思います。具体的には、どんなふうに作っていったんですか?

tsukasio:最初の構想段階では、実現したい世界やその手段を議論しながらざっくばらんに画面を起こしました。
企画を作っていく過程で、実現したいこととそのUIを行き来しながら考えるじゃないですか。こういう世界・体験にしたい、それってUIはこうかな?みたいな。横に並んで話しながら作るんですけど、よーたさんはFigmaの使い方もうまいし、UIを組む手がとても早くて。
デザイナー2人だと喋るように画面ができていくのでそれを見ながらまた議論ができる、この繰り返しでデザインが決まるのがめちゃめちゃ速かったし、すごく楽しかったです。

にいづま:目に見えるものをベースに議論すると、お互いすごく楽ですよね。お話を聞いていて感じたのは、ずっと投稿をやってきたtsukasioさんだからこそ、ユーザーさんにどういう価値を提供したいかが自分の中にすでにあって、それを言語化出来るからこその成功例なんじゃないかな?と思いました。質問に対してのボールがちゃんと返ってくるからこそ、入社したてのよーたさんも「こうですか、それともこうですか?」と積極的にアイデアの壁打ちができたのかもしれませんね。

tsukasio:確かにそれはあるかもしれないですね。実現したいことベースで会話ができることが大事な気がします。

にいづま:ありがとうございました。最後に、一言おねがいします。

tsukasio:クックパッドはレシピやつくれぽをユーザーさんたちが投稿することで、より良いレシピが溢れて、素敵なレシピに出会いやすくなっていきます。ぜひ一度 iOSアプリの「のせる」タブを覗いてみて、レシピやつくれぽを投稿してみてください。
ユーザーさんがレシピやつくれぽ投稿を通してうれしいと思ってもらえる、ひいては料理がより楽しくなる場所としてのせるタブを磨いていきます。今後のアップデートもお楽しみに!

最後に

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。楽しんでいただけましたか?クックパッドの雰囲気が少しでも伝わると嬉しいなと思います。

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