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転職者×役員が語るコンセントの採用スタンス「フラットな立場で未来を創る話をしよう」

コンセントでは、2023年現在さまざまなポジションの募集をしており、それらを横断して会社全体で大事にしている選考の臨み方、観点があります。どういった考え方で面接や人材を捉えているのか、人事担当の浅野が実際に選考を受けていた時のエピソードを振り返りながら、役員の上原、大岡とコンセントの採用スタンスについて紐解いていきます。

/登場人物:株式会社コンセント|代表取締役会長 上原哲郎
2002年に株式会社コンセントを設立。大規模コーポレートサイトやサービス提供サイトのUX・UI改善、大手キャリア新サービス開発、教育分野におけるデバイス活用のプロジェクト等を行う。全方位の好奇心が特徴。
/登場人物:株式会社コンセント|取締役 大岡旨成
2003年株式会社コンセント入社、2010年より取締役を務める。BtoB/BtoC分野のウェブ領域コンサルティング、ウェブガバナンス構築、プロジェクト設計・支援に携わる他、コンセントで人事管掌役員も務める。HCD-Net認定 人間中心設計専門家。夏は主に神輿を担いでいる。
/登場人物:株式会社コンセント|Human Culture group 人事担当 浅野未空
2021年5月よりデザイン会社のコンセントで人事を担当。これまで、金融、ベンチャー企業支援、コンサルティング業界で実践してきた課題解決、施策実行の経験を活かし、自社の採用・育成戦略、組織制度設計などを担う。

会社のことをほとんど知らずにエントリー。面接を重ねるうちに見えてきた「コンセント」の姿。


浅野 私は2021年5月にコンセントに転職したんですが、前職は他の企業を支援するコンサル側の仕事をしていました。その中で、「次は自社のサービスに関わる仕事がしたい」と思って、その軸で転職活動をやっていたんです。

上原 確か、最初から現在の人事業務をやりたくてコンセントに来たわけじゃないんだよね。

浅野 そうなんです。エージェントを使って転職活動をする中で、求人の中にたまたまコンセントの名前を見つけたんですが、そこに「人事がまだ整っていなくて、これから改めて手を入れていく」ということが正直に書かれていたんです。それを読んで「この会社なら、私がこれまでやってきたことや強みを発揮できそう」と思って、エントリーしたのがきっかけでした。

大岡 コンセントの採用広報は、「内部のことをありのままを出す」のを大事にしてるから。「良いことが書かれてあったけど、入社したら全然違った」というのが、一番不幸だと思うんだよね。

上原 それに「『何も整っていない』ことに対してやりがいを感じるタイプの方が、うちの会社にマッチするだろうな」という気持ちもある。

浅野 ……ただ、正直に言うと、当時は採用広報文脈でコンセントの露出はあまり多くはありませんでしたよね。だから、応募する時点ではコンセントの印象がほとんどなくて。「代表取締役社長の長谷川(敦士)さんの名前はちょっと聞いたことがあるぞ」という程度でした(笑)。

大岡 採用広報にあまり取り組めていなかったのは、純粋にマンパワーの問題。だから、当時はエージェントさんに頼りきるという部分が大きくて。

上原 そもそも、コンセントは「私たちはこうですよ」という自己顕示欲があまり高くない(笑)。さすがにそれではいけないということで、近年は採用広報に力を入れるようになってきてるけど。

浅野 その意味で言うと、「謙虚で好感が持てるな」という印象はありました。

上原 コンセントは自分の価値観や考え方、仕事との向き合い方に対して自信を持っているタイプの人が多い会社。だから、背伸びして何かを言おうとしたり、過度にアピールしようとしたりすることがあんまりないんじゃないかな。

浅野 「コンセントはこういう会社なんだな」というのは、面接を重ねていくうちにだんだんわかっていくようになりました。そこで自分が働くイメージが見えてきたので、内定を受けることにしました。

面接担当者には、役員が参加。でも、普段のミーティングのような中途採用面接。

※株式会社コンセント中途採用ページより一部抜粋

大岡 コンセントの選考過程で、その他に何か特徴はあった?

浅野 面接官の人数が多い会社だなとは思いました。他の会社の場合は面接担当者と求職者が1対1、もしくは2対1というのが多かったんですが、コンセントは3、4人が基本だったので。

上原 面接のプロセスを2回で終わりにしたいという気持ちがあるんだよね。それに、後々社内で情報共有を行うなら、はじめから一緒に話を聞いた方が早いということもあるし。

浅野 お二人をはじめとする役員の皆さんが面接に参加するというのも特徴です。「役員」が選考に出ると聞くと重苦しい面接を想像しがちですが、そうではなく普段のミーティングに近いものですよね。一方的に質問が投げかけられるというよりも、私の質問や発した言葉に対して意見を重ねていくというようなイメージ。あの面接では、私よりも皆さんがしゃべっている時間の方が長いくらいで……(笑)。

大岡 確かに、面接担当者はみんないろんな話をしようとする(笑)。

浅野 でも、あの約1時間の中で「こういう関係で役員と仕事ができるのであれば、この会社で働いてみたい」と思うようになりました。

大岡 上原さんが必ず一次面接に参加するんだけど、そこはどう思った?

浅野 「まず最初に代表とお話をする」というのには驚きましたが、特別に緊張したということはありませんでしたね。上原さんが「一次に必ず参加する」というのは、何か意図的なものがあるんですか。

上原 例えば「コミュニケーションに癖があるけど、能力がずば抜けて優れている」という人がいるとするでしょ。そういう人っていうのは面接でも癖が目立つから、ネガティブに映ってしまう可能性があるんだよ。でも、コミュニケーション上の課題って、一緒に仕事を繰り返すうちにだんだんと解消できていくじゃん。だから、仮にコミュニケーションに癖がある人であっても、本当は落とさなくていい場合もあると思っていて。そういうことが起きないようにするためにも、まず僕ら役員が面接に出てるんだよね。
「社内でやり甲斐を持って活躍してもらえそうか」ということが大事なので、最終的にその絵が描けるかどうかで採用を考えるようにはしているけど。

大岡 そもそもコンセントでは、「このプロジェクトにはこういう人が必要だ」というようなスポットの観点で採用することがあまりない。それよりも、「新しく入ってきてくれた人と新しい何かを創っていきたい」という意識が強い会社だから、そういう意味で良い人を入れたいという気持ちは常にあると思う。

上原 コンセントの場合、クライアント側が新しい挑戦を求めているというケースも多いからね。仮に未経験で入ってきたとしても、周りの人から話を聞いたり、教えてもらったりできるし、新しいことにやりがいを持てる人が向いている会社だとは思う。

ポイントは「どういう好奇心を持っているのか」。そして、「変化に対応する力があるのか」。

大岡 やっぱりコンセントという会社は、「言われたことだけをやる」というよりは、「自分のやりたいことや強みを環境の中でどのように形にしていきたいか」を考えられる人の方が合っている気がする。

浅野 確かに、私の面接のときもそんな話をした覚えがあります。

大岡 そうだったね。通常の面接でどんな話をするかについて説明すると、まず求職者の方が話しやすいようなこれまでの経歴や自分の強みなどについて質問するようにしていて。そういう話を入り口にして、「これまでの経験はどういう仕事に活きると思っていますか」「本当はどんな仕事をしたいと思っていますか」って話題を広げていくようにしてるんだよね。

浅野 私の面接を振り返ると、私の話に対して役員の皆さんが意見をダイレクトに言ってくださったりしていました。なので、真に迫った議論ができる人はコンセントと合っているのではないか、と感じました。

上原 誤解されないように補足しておくと、コンセントは「話をするのが得意な人」を求めているわけではないんだよ。おしゃべりであったり、議論好きであったり……ということではなくて、自分なりの受け答えが自然にできるかどうかということなんだよね。そのやりとりを通じて、「どんなことに興味を持ち、面白いと感じるのか」「何にやりがいを感じるのか」ということを知りたいなと思って。

大岡 つまり、「どういう好奇心を持っているか」ですよね。

上原 うん。好奇心というのは、「目の前の物事から面白さを発見する能力」とも言える。そういう力があれば、自分が持っている経験や知識の使い方次第でいくらでも仕事を面白くできるわけだから。コンセントの採用ではスペックやレベルに関する評価はあまりシビアに行っていないんだけど、物事を面白く捉える視点をどれだけ持っているかというのは、やっぱり面接で確認するようにしてる。

浅野 デザインの業界も多くの業界と同様に、プロセスであったり、クライアントの要望であったり、さまざまな変化が多くて、スピードも早い。そういったことを踏まえると、確かにそういう捉え方を柔軟にできるのは重要ですよね。

大岡 浅野さんの話のように、今日のデザイン業界は5年先、10年先も同じ仕事をしているとは限らない状況だよね。だから、僕が面接で気にしているのは、変化への対応力かな。今やっていることを土台にしながら、今後どのように対応の幅を広げていけるのかということは確認したいな、と。

上原 実際、コンセントでも仕事の成果物やアプローチの仕方は創業以来変わり続けているからね。

大岡 そうそう。「こういったところにもデザインが活かせるのではないか」と、対応させる範囲を新たに創ってきたイメージですよね。

浅野 今日改めて採用についてお話を伺っていて思ったのは、候補者のスペックやレベルももちろん大切ですけど、それよりもその人の可能性を重視したいということなのかな、と。

上原 そういう可能性を持った人がコンセントでもやりがいを持って仕事ができるかというのは、とても気にしてるね。コンセントには現在約220人の社員がいるけど、その人たちが成長できる環境やコンディション、そのために必要な要件などはその都度整えるようにしていて。やりがいを持って仕事に向かうことができるタイプであれば、まさにコンセントは相性の良い会社だと思う。

仕事を理由に、個人の活動を押さえつけてはいけない。大切なのは、いかに「やりがい」を持てるか。


浅野 近年では、社内の業務と並行してアーティストとしての活動や、教育機関で講師を務めていたりしている社員も出てきていますよね。そういう新たな動きが生まれているのも、コンセントの魅力のひとつだと感じています。

大岡 純粋にもったいないと思っちゃう。仕事を理由にしてやりたいことやチャレンジしたいことを諦めちゃうのは、内から沸き起こるエネルギーを無理に押さえ込んじゃってる状態だから。そうではなくて、やりたいと思っている個人活動はしっかりやってもらう。さらにそのシナジーで仕事に対しても良い影響を与えられたらいいんじゃないか、と。

上原 コンセントとしては、やっぱりやりがいを重視したいんだよ。だから、仕事以外のところでやりがいを感じられそうなことがあったら、会社の仕事と両立しながら、どんどんやって良いと思うし。もし仮に会社の仕事と比べてそちらの活動の比重が高くなることがあっても、それはそれで人生にとって重要なことだから、大切にしてほしいという気持ちもあるしね。

大岡 そういう個人活動がしやすくなるように、社内制度の見直しも行ったんですよね。だから、デザイン領域のことは基本的に会社内のリソースである程度できてしまうと思う。でも、人によっては「あえて個人で仕事を受けたい」「まったく違うことにチャレンジしたい」ということもあるよね。そう考えると、やっぱり会社内でやれることはまだまだ少ないと思うので、会社としては「じゃあ、応援します」というスタンスを取っています。

上原 基本的にコンセントの人は、仕事に対しても、チームに対しても、責任感があって真面目だという共通点があるからね。そういう前提があるからこそ、逆に自由度を高く設定できるんだと思う。

一緒にどんな新しいことができるのか。それを知るために、面接では腹を割った話がしたい。


浅野 最後に、お二人はどういう求職者の人に面接に臨んでもらいたいと思っていますか。

大岡 求職者の中にはデザイン領域を経験してきた人も未経験の人もどちらもいると思う。でも、「自分だったらコンセントにこういう関わり方ができる」ということを考えられるタイプであれば、経験の有無は問題にならないんじゃないかな。

上原 もちろんデザインに強い人にはぜひ来てほしいけど、正直なところ、そこまでデザインに詳しくない人でも良いのかな、と(笑)。言い方が非常に難しいんだけど、オールラウンドな好奇心や対応力がある人なら、デザインの現場で十分仕事をできる可能性が高いと思っていて。それに、デザインと距離がある人が入ってくることによって社内に多様性が生まれるし、そのことが新しいデザイン領域を広げられるチャンスにもつながっていることもあるんだよね。

大岡 浅野さんは、まさにその好例だよね。

浅野 確かに、私はコンセントに入社するまでデザイン領域に携わったことはありませんでした。

大岡 でも今となっては、浅野さんの考える体力や積極的な思考、あとは解決策を練り上げていく力が、コンセントが領域を新たに広げていく上で重要な要素になってる気がする。

浅野 ありがとうございます。

上原 そもそも浅野さんは、コンセントと相性が良さそうというか、違和感がないタイプなんだよね。……ただ、そういうことを面接の少ない時間でわかり合うのは難しい。

大岡 面接で変に取り繕われてしまったらなおさらですよ。だから、求職者の人には普段通りに話をしてもらいたいんです。

上原 確かに、「これは苦手だからできない」「このことはわからない」「こういうことはスタンスとしてやりたくない」ということも併せて、正直に言ってもらった方がこちらとしてはありがたいですよね。

大岡 別にそれができないからと言って、「では、採用しません」という話にはならないし。

上原 逆に、面接では「あなたにはこんな強みがあるので、こういったことにチャレンジすると良いと思いますよ」というオススメを提案することも多々あるので。

大岡 そのためには、まずはその人を知らないとダメ。あくまで対等な立場でどんな未来が創れるかを話し合いの中で考えたいし、面接そのものを共創のプロセスとしたいなと思っています。

ファシリテーション/柴崎卓郎 butterflytools
写真/牧野智晃 〔4×5〕

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