TRUNK | 茨城県笠間市のブランディングデザイン会社
茨城県のデザイン会社TRUNK(トランク)は、ロゴマーク、Webサイト(ホームページ)、グラフィックなど、コンセプトから生まれるデザインを通じて、中小企業の課題を解決するデザイン会社です。
https://trunk-inc.jp/
この記事はnoteに掲載したものを転載しています。Wantedlyでは“TRUNKで働くことに関心がある方へ”の観点で紹介しています。
この記事の書き手
深山果奈 MIYAMA kana
東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科 4年生
はじめまして。
山形県にある東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科に通う、4年生の深山果奈です。
この夏、地元・茨城に拠点を構えるTRUNKさんに、1週間インターンとして参加させていただきました。
今回はその番外編として、インターンを通して見た「笹目さんの横顔」と、現場で感じた“デザインが生まれる空気”について、学生目線で書かせていただきます。
TRUNKに来た理由
初日から「地域」と「人」を感じる現場へ
笹目さんの第一印象
任せてもらえた「ヒアリングシート」
車内での時間がくれた学び
「下準備」に宿る姿勢
最後に
私がTRUNKさんに惹かれたのは、地元企業と伴走しながら「コンセプト」から「デザイン」まで一気通貫で手掛けている点でした。
大学ではソフトや技術的なスキルは学べますが、実際にクライアントとどう関わり、どんなプロセスでデザインが社会に出ていくのかは、教室では知ることができません。
「現場でしか学べないことを体験してみたい」
そう思ったのが、参加の大きな動機でした。
初日、私は笠間市の磯蔵酒造さんへ同行させていただきました。
そこでは、蔵主の磯さんと笹目さんが、地域の大学生に向けて「地域おこし」について講話を行っていました。
私自身も茨城県出身ですが、笠間の文化や歴史には詳しくありません。だからこそ、その場で語られる地域のルーツや、これからの取り組みの話はとても新鮮でした。
「デザインは見た目を整えるだけではなく、地域の人や文化と深くつながっている」
初日の現場は、そんな気づきをくれた“チュートリアル”のような体験でした。
正直に書くと、最初の笹目さんの印象は「怖い」でした。
鋭い目力に圧倒されて、吸い込まれるような気迫を感じたからです。
しかも初日、事前に「綺麗めな格好で」と言われていたのに、笹目さんはドクロのTシャツ姿。
今思えば、仲の良い磯さんと大学生への講話だったので、むしろ自然体でのぞまれていたのだと思います。
ですが一緒に時間を過ごすうちに、その印象はすぐに変わっていきました。
インターン中、私が任せていただいたのはヒアリングシートの清書でした。
TRUNKさんのヒアリングは、単なる要件整理では終わりません。
お店の雰囲気や現状の課題に加え、好きな色や言葉、音楽、趣味まで。クライアントの人柄にまで丁寧に踏み込んでいきます。
そのメモには雑談や何気ない一言までびっしり。そこからアイデアのヒントを掬い取り、共通認識を細部まで擦り合わせていくのです。
「デザインは人の内面や物語に支えられている」
この作業を通して、そう実感しました。
外回りの移動中、車内で笹目さんと過ごす時間も印象的でした。
就活のこと、これからデザイナーとしてどう動くべきか、挑戦中のコンペの悩み……。
短いインターンの中でも、私はつい遠慮なく相談してしまいました。
どんな話題にも耳を傾け、時には私の好きなことを引き出して会話をつないでくださる。
見た目の迫力に反して、その人柄はとても温かく、安心感を与えてくれるものでした。
TRUNKさんで過ごした1週間で、もっとも心に残ったのは「仕事への向き合い方」でした。
撮影現場では、綿密なスケジュール管理やチェックリストを確認しながら、細やかな準備が進められていました。
笹目さんが「現場では何もしていないように見えるけれど、事前の下準備があるからこそ想定外にも対応できる」と話されていたのが特に印象的です。 その言葉どおり、落ち着いた振る舞いの裏には、数えきれない確認や想定が積み重ねられていました。
華やかなアウトプットを支えているのは、こうした地道で誠実な準備なのだと知りました。 この姿勢は、私自身が今後デザインに取り組むうえで大切にしたい学びです。
成果の表面だけでなく、その裏にある積み重ねにこそ価値があると強く感じました。
短い期間ではありましたが、TRUNKさんで過ごした時間は、大学の中では決して得られなかった体験の連続でした。 厳しさと優しさを併せ持つ笹目さんの横顔。 そして、デザインを「人と人との関わり」から生み出していく現場の空気。 この経験を胸に、私もこれからの学びをより実践的なものにしていきたいと思います。 1週間、本当にありがとうございました。