隠岐と本土をつなぐフェリーは、観光の足であると同時に、島の暮らしを支える生活のインフラでもあります。
その船内で、お客様の案内や切符の対応、事務作業などを担っているのが「事務部」の仕事です。
華やかな仕事に見えるかもしれませんが、実は船をスムーズに動かすための“調整役”としての側面も大きいポジション。
今回は、フェリーくにがの事務部で働く角和樹さんに、仕事のやりがいや働き方についてお話を伺いました。
<プロフィール>
角 和樹(すみ かずき)
出身:鳥取県境港市
入社:2024年4月(※一度退職後にUターン)
所属:フェリーくにが 事務部
趣味:ゲーム
──もともとこの仕事に就いたきっかけは?
角:
父から「船の仕事が空いているらしい」と紹介されたのが最初のきっかけでした。
高校卒業後は愛知で自動車部品の物流の仕事をしていて、エンジンになる前の部品を加工工場へ運ぶような仕事をしていました。その後、地元に戻って職業訓練校に通いながら「やっぱり地元で働きたい」と思うようになり、隠岐汽船で働くことを決めました。
──島を離れて働いた経験は、今の仕事に活きていますか?
角:
活きていると思います。
外で働いたからこそ地元で働けるありがたさを実感しましたし、物流の仕事をしていた経験から「物や人が動く流れ」を意識するようになりました。
船もまさに“流れ”をつくる仕事なので、通じる部分があるなと感じます。
──現在はどんな仕事を担当していますか?
角:
最初はまかない業務(船内で生活する船員の食事準備や配膳などを行う仕事)からスタートしましたが、今は旅客対応や事務作業も担当しています。
切符の案内や等級変更の対応、差額の収受、ワッチ(船内での事務当番業務)でのパソコン作業、事務部の勤怠管理など、業務は幅広いです。
──事務仕事と接客、両方あるのが特徴ですね。
角:
そうですね。デスクワークだけではなく、お客様と直接話す機会も多いのがこの仕事の特徴です。船の中で困っている方がいれば声をかけたり、案内したりすることもあります。
──切符業務は難しそうなイメージがあります
角:
最初は覚えることもありますが、慣れれば大丈夫です。
客室の等級変更や差額対応など、少しずつできることが増えていきます。切符や接客の仕事は女性でも十分に活躍できる仕事だと思います。
──仕事のやりがいを感じる瞬間は?
角:
お客様に「ありがとう」と言ってもらえたときが一番嬉しいです。
「助かりました」とか「また乗りますね」と声をかけてもらえると、この仕事をやっていて良かったなと思います。
──まかない業務も経験されたんですよね。
角:
はい。船員さんの食事を準備する仕事で、「ごちそうさま」「ありがとう」と言ってもらえるのがやりがいでした。直接お客様と関わる仕事とはまた違った達成感があります。
──事務部はどんな雰囲気の職場ですか?
角:
みんな仲がいいです。年齢に関係なく言いたいことを言い合える雰囲気があります。
船の中は限られた空間なので、しっかりコミュニケーションを取ることが大事だと感じます。
──船の仕事ならではの大変さはありますか?
角:
やっぱり最初は船酔いですね。自分も最初は酔いましたが、今は全く問題ないです。
朝が早い日もありますが、その分リズムは作りやすいです。
──休日やオフの時間はどう過ごしていますか?
角:
ゲームをすることが多いです。
特に『モンスターハンターRISE』をよくやっていて、武器は太刀を使っています!
オンラインで友人と狩りに行くこともありますし、ソロでコツコツ進めるのも好きですね。今は少しゲーム内人口が減ってきましたけど、それでもつい遊んでしまいます。
隠岐汽船はオンとオフの切り替えはしやすい仕事だと感じています。
──これから入社を考えている方へメッセージをお願いします。
角:
船の仕事は大変そうに見えるかもしれませんが、人と関わるのが好きな人には向いている職場だと思います。お客様との距離も近く、やりがいも大きいです。
少しでも興味があれば、まずは話を聞きに来てみてほしいですね。
フェリーの事務部は、旅のはじまりと終わりを支えながら、船の中の動きを整える存在。
お客様と船員の両方に関わる、まさに“船の中のハブ”のような役割を担っています。
角さんの言葉から伝わってきたのは、「人と関わる仕事の面白さ」と「島の暮らしを支える実感」でした。
船で働くことは、特別な世界の話ではなく、誰かの毎日を支える仕事でもあります。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ一度話を聞きに来てみてください。
船の上で働くという選択肢が、きっと身近に感じられるはずです。