船が安全に走り続けるために欠かせない存在、機関部。
エンジンやポンプ、発電機など、普段は目に見えない場所で船の“心臓部”を支えています。
今回お話を伺ったのは、フェリーくにがで機関士として働く村上智生さん。
休日もDIYやバイクの整備を楽しむほど機械が好きな村上さんが、どんな想いで日々の仕事に向き合っているのか。仕事のやりがいや職場の雰囲気について、等身大の言葉で語ってもらいました。
<プロフィール>
村上 智生(むらかみ ともき)
出身:島根県隠岐郡隠岐の島町
社歴:2014年4月入社
所属:フェリーくにが 機関部
趣味:DIY、バイクのカスタムや整備、釣り
──まずは自己紹介をお願いします。
村上:
村上智生です。
隠岐の島町出身で、2014年に新卒で隠岐汽船に入社しました。
現在はフェリーくにがの機関部で、船のエンジンや機械の整備・保守を担当しています。
──高校も水産系だったんですか?
村上:
はい、隠岐水産高校の機械系の課程で学んでいました。
卒業後はそのまま隠岐汽船に入社して、ずっと機関の仕事をしています。学生時代から船の機械に関わる勉強をしていたので、自然な流れでしたね。
──もともと機械をいじるのが好きだった?
村上:
好きでしたね。YouTubeでエンジンの分解動画やバイクの整備動画を見るのが昔から好きでした。自分でできる範囲でバイクの部品を外して掃除したり、エンジン周りをきれいにしたり。「どういう仕組みで動いているんだろう」と考えながら触るのが楽しいです。
──休日はどんなことをして過ごしていますか?
村上:
DIY、バイクの整備やカスタム、釣りですね。
ただ、やる気が出たらやる感じで、出ない日は普通に寝てます(笑)。
最近だと家にウイスキー棚を作っている最中です。国産ウイスキーが好きで、家に何本もあるのでちゃんと飾れる棚がほしくて。隠岐の島に新しくできたホームセンター「ジュンテンドー」で材料を買って、2×材(ツーバイ材)を使って自分で組み立てています。
──バイクの免許も取られたとか?
村上:
去年、本土の免許センターに行って大型二輪の免許を取りました。
125ccまで乗れる小型免許はもともと持っていたんですが、やっぱり大きいバイクに乗りたくて。今は休日にメンテナンスしたり、ちょっと走りに行ったりして楽しんでいます。
──隠岐汽船に入社した理由は?
村上:
高校の先生や親に勧められたのが大きいですね。
水産高校の機械系にいたので、「隠岐汽船どう?」と推薦していただいた流れでした。
地元の会社でもありますし、学んできたことをそのまま活かせる仕事だったので、あまり迷いはなかったです。
──仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?
村上:
上司や先輩から頼まれた作業がうまくいったときですね。
小さな点検から大がかりな整備まで色々ありますが、「ありがとう、助かった」と言ってもらえるとやっぱり嬉しいです。
入社して長いですが、いまだに分からないことはあります。船の中の機械は本当に種類が多いので、「これで完璧に分かった」という終わりがないことが仕事の面白さでもありますね。
──機関部の雰囲気はどうですか?
村上:
温かい人が多いですね。
仕事終わりに一緒に釣りに行ったりすることもあります。
飲み会はそこまで多くないですが、年に数回、船の中で軽く打ち上げのようなことをすることはあります。落ち着いた雰囲気で、居心地はいいと思います。
──今後の目標は?
村上:
自分のできることをもっと増やしたいですね。
12年やっていても、まだ知らないことがたくさんあります。機械は本当に奥が深いので、これからも一つひとつ覚えていけたらと思っています。
──どんな人が機関部に向いていると思いますか?
村上:
几帳面で真面目な人。あとは手を動かすのが好きな人、器用な人は向いていると思います。細かい作業も多いので、コツコツやれる人には合っている仕事ですね。
──これから入ってくる人にメッセージをお願いします。
村上:
最初は分からないことも多いと思いますが、周りの先輩たちがしっかりサポートしてくれるので安心してください。
少しずつできることを増やしながら、一緒に頑張っていけたら嬉しいです!
「機械が好き」という気持ちを原点に、コツコツと経験を積み重ねてきた村上さん。
船の中にはまだ知らない機械があり、覚えることに終わりはないと言います。
目立つ仕事ではないかもしれません。
それでも確実に船を動かし、航路の安全を支えている機関部の存在は、隠岐汽船にとって欠かせない力です。
手を動かすことが好きな人、機械に触れている時間が楽しい人。
そんな方にとって、ここにはきっと長く続けられる仕事があります。