島と本土をつなぐ海の道。その最前線で船を操るのが、甲板部の航海士たちです。
今回話を聞いたのは、高速船レインボージェットで1等航海士を務める松本和也さん。
出入港時の操船に関わり、多くの乗客の命と時間を預かる責任あるポジションです。
地元・隠岐の島で育ち、船の世界一筋で歩んできた松本さんに、甲板部の仕事のリアルややりがいについて伺いました。
<プロフィール>
松本 和也(まつもと かずや)
出身:島根県隠岐郡隠岐の島町
社歴:2013年5月入社
所属:高速船レインボージェット 甲板部
趣味:映画鑑賞(SF)、家族と公園で過ごすこと
──まずは自己紹介をお願いします。
松本:
松本和也です。
隠岐の島町の出身で、現在は高速船レインボージェットで1等航海士をしています。
レインボージェットがドック入りしている期間(船を点検・整備するために運航を休む期間)などは、フェリーくにがに2等航海士として乗ることもあります。
──これまでの経歴を教えてください。
松本:
高校卒業後は、水産高校の実習を支える練習船に乗っていました。
生徒たちを乗せて実習航海に出る約500トンの船で、甲板部・機関部・まかない担当に分かれ、全員で協力しながら運航していました。
大阪に住みながら6年ほど勤務していましたね。
──隠岐汽船に入社したきっかけは?
松本:
当時、近所に住んでいた隠岐汽船の船長さんに声をかけてもらったのがきっかけです。
ちょうど前職で海技免状4級の資格も取得していたので、船に携わる仕事は続けていこうかなと。
そのときは正直、深く考えて決めたというより「とりあえずやってみよう」程度の気持ちでした。25〜26歳くらいの頃ですね。
──今の仕事の1日の流れを教えてください。
松本:
レインボージェット勤務の日は、朝6時頃からスタンバイします。7時前にはエンジンをかけて出航準備に入ります。
レインボージェットでもフェリーくにがでも、出入港時の操船補助や、航海中の当直、安全確認など、船を安全に運航するための業務全般を担当しています。
──出入港のときはどんなことを意識していますか?
松本:
風や潮の流れ、その日の波の状況を見ながら、船の動きを細かく調整します。
港に近づくほどスピードや角度の感覚が重要になるので、毎回気が引き締まりますね。無事に接岸できたときはホッとします。
──仕事で大変だと感じるのはどんなときですか?
松本:
天候が荒れたときや、風が強い日の接岸は特に神経を使います。
判断を間違えないように集中するので、無事に終わったあとはどっと疲れます。でも、それだけ責任ある仕事をしている実感もあります。
──仕事のやりがいはどんなところですか?
松本:
お客様を無事に目的地まで届けられることですね。当たり前のことかもしれませんが、それが一番大事な仕事だと思っています。
同じ航路でも天候や海の状況は毎日違うので、何事もなく着けたときはやっぱり安心します。
──甲板部の仕事の魅力は?
松本:
大きい船に乗れて、色々な港に行けることですね。
出入港の操船に関われるのはスケールが大きくて、責任もありますが、大きなやりがいもあります。
それと、甲板部は気さくで明るい人が多いので、新しい方が入っても馴染みやすい環境だと思います。
──船を動かす上で、どのようにチームワークを発揮されていますか?
松本:
船は一人では動かせないので、常に連携が大事です。声をかけ合いながら動くことで、安全な運航に繋がります。
甲板部だけでなく、機関部や事務部とも協力して成り立っている仕事ですね。
──休日はどんな風に過ごしていますか?
松本:
家族と出かけることが多いです。
10歳の娘と3歳の息子がいるので、公園に行ったりドライブしたりしています。隠岐の島だと寺の前公園によく行きますね。
──趣味はありますか?
松本:
映画鑑賞が好きで、特にSF映画をよく観ます。
仕事とはまた違う世界観に入り込めるので、いいリフレッシュになっています。
──今後、どんな人と一緒に働きたいですか?
松本:
明るい人、一緒に働いていて楽しい人がいいですね。
あとはコミュニケーションをしっかり取ってくれる人。船の仕事はチームで動くので、話しやすい人だと助かります。
──これから隠岐汽船へ入社を目指す人へメッセージをお願いします。
松本:
派手な仕事ではないかもしれませんが、人の生活を支える大事な仕事です。大きな船を動かす責任とやりがいはここでしか味わえません。
興味があれば、ぜひ挑戦してみてほしいです!
港へ安全に着ける、その“最後のひと仕事”を担う甲板部。
派手に見えることはなくても、船の運航に欠かせない存在です。
大きな船を動かす責任。
仲間と連携して海に向き合うチームワーク。
そして、誰かの「当たり前の移動」を支える誇り。
松本さんの言葉からは、そんな甲板部の仕事の本質が伝わってきました。
隠岐の海で、生活を支える船の最前線に立つ。
その仕事に、あなたも挑戦してみませんか。