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Senyouは、社内外に会社と事業の全体像を伝えるためにCompany Deckを刷新しました。
これまで複数の資料に分散していた情報を一本にまとめ、構成・デザイン・色の戦略まで見直した今回の改修プロジェクトは、「情報を整理してわかりやすく伝える」だけではなく、ブランドの核を見つめ直す試みが込められています。
本記事では、広報の視点から刷新ポイントを整理しつつ、デザインを担当した二日一さん、そして代表の井上よりお話を伺いながら、プロジェクトの舞台裏をお届けします。
「複数の資料に分散」していた課題
これまでの会社説明資料は、営業・採用・社外説明と場面によって資料が分かれていたことが課題となっていました。刷新にあたり、採用の候補者や事業のパートナーに適切に全体像が届くよう、一本化を行いました。
二日一:このプロジェクトが始動して私が最初に共有を受け資料を確認した際、会社や事業を説明する資料が複数に分散していることに課題を感じました。営業や採用など、実際に資料を使用する場面をイメージし「この場面ではどの資料を使うべきか」「様々な資料全てを読まないと全体像がつたわりにくい」と感じ、まずその提案から行っていきました。
井上:目まぐるしく事業の状況が変化し、各チームがそれぞれの目的に合わせて資料をつくっていたため、気づけば全体としての統一感がなくなっていました。その結果使う場面によって説明の粒度も異なり、社員によって伝え方に差が出てしまうことが課題でした。
今回の刷新では、会社全体の視点から事業の特徴や文脈、物語を整理して伝えることにチャレンジしました。
特に採用の場面では、説明と資料の内容に一貫性を持たせることを意識しています。
Deckを通して、私たちがどんな背景を持ち、どんな価値を生み出そうとしているのかが、より自然に伝わるようにしたいと考えました。
三部構成と「リボン型の図」
新しいCompany Deckは会社→事業→組織の順で流れを設計しました。事業間の関係とB2B/B2Cへの価値提供を「リボン型図」で可視化しました。
二日一:以前の会社説明資料では個別事業の説明が独立して存在しているものの「それぞれが会社全体の中でどう動いているか」が見えづらい状況でした。そこで図表を増やし、それぞれの事業は“リボン型”の図を用いて、B2BとB2Cの両方向に事業がどう価値を届けているかを表しました。採用候補者にもパートナーにも、事業の広がりや事業とミッショのつながりなどが一目で伝わるよう設計していきました。
色が持つ「意思決定の地図」
新しいCompany Deckではカラースキームも意識してデザインされています。
二日一:色は“飾り”ではなく識別性と一貫性を与える戦略です。会社紹介の部分はSenyouを象徴する濃い青で統一し、事業を説明するページでは3つの事業それぞれに色を割り当てています。
- フリーランスポート:赤・ピンク
- Pro DX:紫
- Co-creation:オレンジ
読む人が「今どの事業の話か」を一目見て迷わず追えるようにしました。
井上:非常にわかりやすくなりましたね。事業カラーを決めてイメージを持たせることで伝わるメッセージが変わることを実感しました。
会社のアイデンティティを伝える
今回の刷新では会社のブランド価値を伝えるストーリーや企業情報を整理し、新しくページを追加しています。
二日一:採用候補者やパートナーが最初に知りたい事実を序盤に置きました。具体的には、創業からの成長推移や、拠点として東京とミャンマーラボの二拠点体制についても説明しています。
井上:ミャンマーラボはSenyouの大きな特徴ですが、これまで口頭で説明してきました。この拠点の存在を伝えることで、採用面では候補者にSenyouのことをイメージしてもらえるだけでなく、クライアントやパートナー企業にとっても「アイデンティティ」として理解してもらいやすくなったのではないかと思っています。
Co-creationを「事例で伝える」
今回からCo-creation事業の説明も新しく追加しています。チームも新設されたばかりの事業ということもあり、一から事業を説明するページを組み立てています。
二日一:実は初期の構想のタイミングでは、Co-creation事業自体が実験的にスタートしたばかりで、事業のページに組み込む予定はありませんでした。資料への落とし込みやデザインが進行する中で事業の方向性が定まってきたこともあり、リボン型の図に含めるとよりわかりやすくなりました。また事業のイメージをより適切に伝えるため、ケーススタディとして具体的な活動を入れています。
井上:Co-creation事業は、もともと採用や人材市場の中で、Senyouという会社を外側から理解し、共感してくれる人たちとどう関係を築いていくかの仕組みをつくるところから始まりました。
外側の“共感”を起点に、内側の“共創”へとつなげていくための導線を明確にすることが、この事業の出発点だったと思います。
新しいCompany Deckを形にしていく過程で改めてその価値が整理されました。
アウトプットを固めていく中で、Co-creationが他の事業とどのように結びつき、ToB(企業側)にも価値を生み出していくのかを落とし込むことができました。
言葉にすることの難しさ
二日一:プロジェクトを通して、ビジョンの言語化には特に力をいれました。井上さんが持っている構想や世の中と会社の関わりなどのイメージは豊かでしたが、一方で抽象度が高いところも見られました。ヒアリングを重ねて少しずつ想いやキーワードなどを引き出し、それを図表や短い文に落とす作業を何度も繰り返しました。
井上:会社を設立した当時から考えていたものが、会社の成長に伴って徐々にクリアになってきたタイミングではありましたが、会社を経営していくということに注力してきたためじっくりと整理をする時間がとれませんでした。この機会に二日一さんに言語化するための壁打ち相手になってもらったことで、頭の中に点在していたビジョンがよりはっきりし、納得のいくメッセージに落とし込めたと感じています。
ブランドアイデンティティはこれから
二日一:Senyouの明確なブランドの核が真に定まっていくのはこれからだと思っています。今回は既存のコーポレートサイトのビジュアルや情報も意識しつつ、「レベル1.5」に洗練させたイメージです。今後は、このDeckを基盤にしながらブランドコアをより言語化・具体化していく必要があると思っています。
井上:まさにそれは今後の戦略に関わってくることでもあり、Deckはそのための土台になるものです。私自身も、このプロジェクトを通して定期的に会社のビジョンや、自分のビジネスへの想いなどを言語化することが大切だと改めて感じています。
二日一:説明のしやすさは格段に上がったと思います。採用候補者への面談や営業でも、「この1枚で全体像がわかる」という反応がありました。
広報視点としても、会社のアイデンティティへの理解度が深められ、さまざまな施策で活用しており、大きな変化を感じています。
井上:今回、Company Deckを刷新したことはゴールではなく、スタートです。
Deckをつくることが目的ではなく、ここからどう発展させていくかが重要で、今後は他の資料や事業ページ、さらには社内外の発信にも少しずつ波及させ、Senyouとしての“らしさ”を一貫したかたちで表現していきたいと考えています。
会社の輪郭が見えた今、その中に息を吹き込み、ブランドとしての深みを育てていくフェーズに入っていくと思っています。
Creative Partner Profile
二日一(ふつかいち)
バンクーバーでデザインを学び、米スタートアップでインハウスデザイナーとして働いたのち、帰国。2025年5月からSenyouと協業を開始、今回のCompany Deck刷新を手がけました。
- Takram Japan株式会社でUIデザイナーとして活動する一方、株式会社New Fictionの代表取締役として、独立した立場から企業と共に新たな価値を共創している。
- ポートフォリオ: https://thekosuke.com/