私がJP楽天ロジスティクスを選んだ理由。採用と育成の「リアル」を仕掛ける、マネージャーの素顔。
社長インタビュー(全3回)では、JP楽天ロジスティクス(以下JPRL)が目指す「未来のビジョン」や「理想の組織像」が語られました。 今回は、そのビジョンを実現するために最前線で「人」に向き合い、組織を創っている、社員の「入口(採用)」と「入社後の成長(人材開発)」を担う、タレントマネジメントグループのマネージャー、高相さんに話を聞きます。 第1回は、高相さんご自身のキャリアや価値観、そして「なぜJPRLを選んだのか」という、その素顔に迫ります。
「モノ」の営業から「ヒト」の支援へ。キャリアの転機
――まず、高相さんのこれまでのキャリアについて教えてください。JPRLに入社される前はどのようなお仕事をされていたんですか?
新卒でアパレルメーカーに入社し、百貨店向けの営業を担当していました。主な仕事は、バイヤーや売り場のマネージャーと商談し、自社の商品をどう展開していくかを考えること。いわゆる「モノ」を売る営業ですね。
やりがいはありましたが、次第に「モノ」ではなく、人のキャリアといった「コト」や「サービス」の営業を経験したいと考えるようになり、人材紹介会社に転職しました。
――人材紹介会社では、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?
企業側(法人)と転職希望者(個人)の両方を担当する営業でした。数百名規模の転職支援に関わる中で、多くの人のキャリアの岐路に立ち会いました。
非常に面白い仕事でしたが、同時に「外側からの採用支援」にもどかしさを感じるようにもなったんです。採用して終わり、ではなく、その人が入社した後にどう活躍していくのかまで、当事者として深く関わりたい。
そう強く思うようになり、「事業会社の採用人事」というキャリアを軸に転職活動を始めました。
「未経験」だからこそ、JPRLを選んだ。
――数ある企業の中で、なぜJPRLを選んだのでしょうか?決め手を教えてください。
当時の私の転職活動の軸は、「採用人事」としてのキャリアを未経験からスタートさせることでした。
当然、同年代ですでに長く採用人事を経験されてきた方々と比べれば、私には大きな差がある。その差を最速で埋めるには、どんな環境に飛び込むべきか、必死で考えました。
当時のJPRLは、まだ人事の人数も少なく、組織として「これから」のフェーズ。まさに採用規模を拡大しようとしている段階でした。
面接を通して感じたのは、「ここなら、一人ひとりに与えられる裁量が桁違いに大きい」ということ。
「他社で3年かかる経験を、JPRLなら1年で積めるかもしれない」
そう直感しました。整った環境で教わるよりも、未整備な環境で自ら創り上げていくほうが、圧倒的に早く成長できる。そう確信して入社を決めました。
「未経験だからこそ、意見がほしい」入社直後に感じた、JPRLのリアルな「懐の深さ」
――実際に入社してみて、ギャップはありませんでしたか?
ポジティブなギャップは想像以上でした。 入社して間もなく、採用実務を覚えている最中に、当時の上長からこう言われたんです。
「未経験だからこそ見える課題があるはず。採用組織の改善案を10個出してほしい」
正直、驚きました(笑)。でも同時に、外からの経験や未経験者としての視点を、本気で求めている会社なんだと実感しましたね。
当時はまだ組織も小規模で、業務フローも未整備な部分が多かったのですが、まさに「これから変えていかなければならない」という変革のタイミングでした。
そこで感じた課題や改善案を率直に提出したところ、一つひとつに対して真剣にフィードバックをくれたんです。「ここまで新人の意見を聞いてくれるのか」と、JPRLの懐の深さを感じた瞬間でした。
――逆に、入社して「ここは大変だった」と感じたことは?
各物流センター(現場)とのコミュニケーションは、最初とても苦労しました。
人事として、現場の採用ニーズを正確に汲み取り、信頼関係を築いていく。その難しさは、人材紹介会社にいた頃とはまったく違うものでした。どうすれば現場の皆さんに「採用を任せられる」パートナーとして認めてもらえるか、試行錯誤の連続でしたね。
採用は「ゴール」じゃない。「入社してくれてありがとう」が原動力。
――現在は採用と人材開発、両方のマネージャーをされています。ミッションとやりがいを教えてください。
ミッションは明確です。 【採用】は、「企業の成長を支える人材の獲得」。 【人材開発】は、「従業員それぞれのスキルや能力を最大限に引き出し、会社全体のパフォーマンスを高める」こと。
もちろん辛いこともありますが、やりがいはそれ以上に多いです。 一番は、やはり採用した方が入社後にイキイキと働いている様子を見たり、周りから「あの人、大活躍してるよ」と聞いたりした時ですね。
面接で語ってくれた「やりたいこと」が、入社後に実現していく姿を見るのは本当に嬉しいですし、ご本人から「採用してくれてありがとうございました」と感謝の言葉をいただくと、この仕事をしていて良かったと心から思います。
――その両輪を担うマネージャーとして、大切にしている信念はありますか?
信念というほど大袈裟なものではありませんが、「自分の考えが絶対ではない」と常に思うようにはしています。
特に私たちが取り組んでいる「人事」という領域に、絶対的な正解はありません。だからこそ、メンバーから出てくる「こうした方がいいのでは?」という意見や違和感を、何よりも大切にしたいと思っています。
私自身がJPRLに入社した時、未経験の私の意見を真剣に聞いてくれたように、私自身もそういうマネージャーでありたいですね。
【コラム】部下の私から見た、高相さんの「素顔」
(インタビュアー 齋藤)
ここで少し、部下である私から見た高相さんの「素顔」を紹介させてください。
高相さんは、私がJPRLに中途入社した時の面接官であり、入社後はメンターとして支えてくれた存在です。
「どんなに多忙でも、必ず時間を作って真剣に向き合ってくれる」上司であり、私たちの意見を尊重し、「まずやってみよう」と裁量権を持たせてくれます。
感情的に声を荒げるのを一度も見たことがなく、いつも理路整然と、それでいて一人ひとりの立場に立って話をしてくれる。本当に「懐の深い」人です!
時には親しみやすい一面も見せる、周囲から慕われるその人柄が、私たちメンバーの安心感と挑戦を支えてくれているのだと感じます。
高相さんの人柄や、JPRLの「リアル」なカルチャーが伝わったでしょうか。
次回は、いよいよ本題である「採用」のリアルに迫ります。 採用責任者として、面接で候補者のどこを見ているのか? なぜ異業界からでも活躍できるのか? 具体的なエピソードを交えて、詳しく伺います。ご期待ください!