1
/
5

衝動に突き動かされるアーティストのように、新規事業を生み出し続けるGiobai

 唯一無二のブランド・商品を10以上展開するも、なお新規事業を立ち上げ続けるGiobai。利益だけではない、新規事業にかける思いを聞きました。


利益ではなく、飛躍的な成長を求めて挑戦を続ける

- Giobaiの起業から、現在のハイペースな新規事業づくりのスタイルに至るまでにどのような経緯がありましたか?

 元々学生時代は大阪を拠点に起業しており、そのまま就職しなかったとしても安定した収入は得られていたと思います。
 一方で、自分の能力を超えてスケールする未来は見えておらず、飛躍的なスキルアップのためには環境を変えないとと思い立ち、就職活動を始めました。

 東京の会社を色々と見ている中で、自分の周りでは出会うことのできない経営者や視座の高さに刺激を受け「東京を拠点に、ITやWebサービスについての学びを深める必要がある」と感じ就職先を決めました。

 就職してしばらくしてからいざ起業しようと動き始めたのですが、「起業したい」という気持ちばかりが先立っており、正直なところ「こんなサービスを作りたい」や「この社会課題を解決したい」などの思いが無い状態でサービスづくりに取り組んでしまいました。

 それもあってか、最初にリリースしたプロダクトはうまくいかず、2ヶ月程度でクローズすることになりました。

- そのタイミングで会社員に戻ろうという発想は無かったですか?

 全くありませんでしたね。もしお金が底をついていたらそうしていたかもしれませんが、幸いなことに学生時代から運営していた海外インターンシップ情報を扱うWebメディアのおかげで月に数十万は安定した収入がありました。

 そのため、最初のプロダクトのクローズ後は、メディアを成長させるためにWebマーケティングやSEOを学びながら試行錯誤していました。
 そうしてノウハウが蓄積されていくうちに知り合いから声をかけてもらう機会も増え、Webマーケティングの受託業へと手を広げていきました。
 この経験は今のGiobaiのWebマーケティング領域での強みにつながっています。

 ありがたいことに営業活動に力を入れなくても受託業で安定した利益は生み出していたのですが、再びサービスづくりに取り組もうと決めたのは、コンフォートゾーンから抜け出して、チャレンジしたいという気持ちが高まったためです。

 中でもD2Cを選んだのは、これまで培ってきた経験をいかせること・伸び率の高い市場であること・自分が思いを持って取り組めそうだったことの3つが重なり合う領域であったことが理由です。

 そこから、今のGiobaiのスタイルが固まり始めたと思います。

▼Giobaiの起業ストーリーはこちらの記事でも紹介しています。

「強みは"持たない"。」成長をやめないD2Cファーム事業の全貌 | 株式会社giobai
マーケティング機能"すべて"を包括するため、あえて強みは持たない- Giobaiの事業について教えてください。 Giobaiの事業は一言でいうと「D2Cファーム事業」です。 ファームという言葉に...
https://www.wantedly.com/companies/company_9821083/post_articles/880223


新規事業はビジネスよりもアートに近い

- サービスづくりへの再チャレンジが今のGiobaiの起点となったんですね。失敗経験を経て、サービスづくりに変化はありましたか?

 これまでにない唯一無二の商品を生み出すという根底にある考え方は変わっていません。どちらかというと、サービスづくりを繰り返す中で、ユーザー心理を捉えた商品アイデアの精度が上がってきているという表現が正確かなと思います。

▼Giobaiの商品開発へのこだわりはこちらの記事で紹介しています。

武器は"唯一無二"。Giobai流、売れるモノづくり | 株式会社giobai
森永 みなみ / 新規事業課 サブマネージャー新卒1年目で憧れのアパレル会社に就職。その後ベンチャーの不動産会社に転職し社長秘書として従事。はじめは20人程度の会社だったが100名規模になる過程...
https://www.wantedly.com/companies/company_9821083/post_articles/895467


 起業して以来、Webマーケティングを基盤に24時間様々な媒体にアンテナを張りながら、新規事業という打席に立ち続けてきました。
 それらの経験が無意識下で複合的に自分の中に積み上がり、新規事業のアイデアが研ぎ澄まされてきているのかなとは思っています。

 日々の経験を通じて頭の中にアイデアの引き出しが作られ、ある瞬間にアイデア同士が引き合うイメージが近いかもしれません。
 そういう意味で、理屈を超えて「これは売れる」という確信めいたものがひらめくので、僕は新規事業はビジネスよりアートに近いものだと思っています。

 実はGiobaiは新規事業開発の目標数値というものを掲げておらず、もっというと、利益だけで考えるとここまでのハイペースで新商品を開発する必要はありません。
 それでも新規事業を立ち上げ続けるのは、僕自身が新規事業を作ることに何よりも面白みを感じているからというのが大きな理由です。

 なんなら社長の座を降りて、新規事業担当者という肩書きでもいいと思うくらいです。

- 新規事業の面白みはどこにあるのでしょう?

 感覚としては仮説検証というか、自分でコントロールできる要素の強いギャンブルのようなイメージです。

 ITプロダクトであればMVPなどでミニマムに検証することもできますが、我々はメーカーなので、どうしても初期投資に大きな費用がかかります。
 そのため、どれだけ「この商品は売れる」と確信していても、新商品をリリースするたびにひりつく感覚を覚えます。

 そこを乗り越えて、実際にお客様から反応があるのを見た瞬間はアドレナリンが出るような、他に代えがたい充実感があります。


更なる高みを目指す挑戦のため、組織拡大を図る

- 今後も新規事業を作り続けていく先で、Giobaiが目指す姿を教えてください。

 先ほども少し触れましたが、利益のことだけを考えれば必ずしも新規事業を作り続ける必要はありません。
 それでも新規事業にこだわりを持っているのは、僕自身が挑戦し続ける人生に格好よさを感じているのが理由かもしれません。

 昨今ではFIREなどの言葉も浸透し始め、労力を抑えて利益を最大化し、人生を楽しむことの価値が重視される傾向にあります。
 プライベートを充実させることももちろん大切だとは思うのですが、自分はまだその段階ではないという感覚を持っています。

 例えば楽天が携帯キャリア事業に乗り出したように、それまで築き上げた経済圏から飛び出して新しくチャレンジする姿勢に触れると、素直に尊敬するというか、かっこいいなと感じます。
 もしかしたら、ビジネスマンとして成長したいという気持ちよりは、アーティストが作品を生み出し続ける衝動に突き動かされるのと似通ったものがあるのかもしれません。

- 挑戦し続けることそのものがGiobaiなんですね。

 Giobaiが今組織への投資に注力しているのも、新たな挑戦のための準備といえます。

 これまでは新規事業で生み出した利益は新たな新規事業へ投資するというサイクルを繰り返していました。
 最近ではそれも手の届く範囲になってきた感覚があり、まだ見たことのない高みを目指すために「2030年までに10社100億円」という目標を打ち出し、チームの拡大を進めています。

 もちろん人員が増えれば誰でも良いという訳ではなく、あくまで本気で事業に向き合える事業家人材を仲間に引き入れて、生み出される新規事業が自律的に成長していく仕組みづくりを一緒に進めていきたいです。

株式会社giobai's job postings

Weekly ranking

Show other rankings