【スクラム開発の魅力】新たな手法を導入し、実現した「スクラム開発」とは | 株式会社Scene Live
営業の効率化に貢献するアウトバウンドコールシステム「List Navigator.」を手がけている株式会社Scene Live。現在、リプレイス開発に取り組んでいる最中であり、今までになかった新...
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株式会社Scene Liveでは「List Navigator.」「Call Analytics」「OSORA」の3つのサービスを運営しています。いずれも「売るための力を引き上げる」ことを目的としたデータドリブンなサービスであり、特に「List Navigator.」はアウトバンドコールシステムの国内トップシェアを獲得。セールステックベンチャーとしての存在感を放っています。
今回は、具体的にどのようなサービスをクライアントに提供しているのか。カスタマーサクセス部 北川さん、カスタマーサポート部 米田さんに、今後の目標と合わせて伺いました。
まずはScene Liveを代表する「List Navigator.」です。
「List Navigator.」は電話営業の効率を高め、よりアプローチしやすくするアウトバンドコールシステム。創業当初から続くScene Liveの基盤となっているサービスであり、代表の磯村さん自ら開発に携わりました。
電話営業に特化した機能を備えており、各社の営業担当の成績・行動量がリアルタイムで表示されます。他にもアポ取得率が高い営業担当のトーク内容や、架電する時間帯などの条件を分析し、データを“見える化”。その結果、導入企業で架電数が1.98倍にアップするなど、多数の実績を出しました。
架電にはネット回線を利用するため、ルーターの増設も含めた推奨環境の設定提案も行います。導入後の定期的なフォロー、課題解決も合わせて多くのクライアントから信頼が寄せられ、当社を代表するサービスに成長しました。
「List Navigator.」の強みは、シンプルなデザイン。視覚的に分かりやすく、使いやすさが高いと評価されています。複数のプロジェクトにも簡単に対応でき、商材ごとに架電リストを分けて同時に稼働させることも可能です。
その裏側には、ユーザーの声を随時取り入れたプロダクト開発を実現してきた背景があります。全社会議を経て、アップデートされた機能もたくさんあるそうです。
例えば「List Navigator.」は「管理者画面」「オペレーター用画面」の2つに分かれており、直感的でスムーズに操作できるデザインになっています。あらかじめ管理者画面から架電リストを読み込んでおけば、あとはオペレーター画面からボタンを押すだけで架電ができ、すべての操作が完結。リスト管理や分析機能については、突出した技術力があります。
さらには「自由度の高さ」も注目すべきポイント。クライアントの組織規模や使用する人数に合わせて、自由なカスタマイズが可能です。
具体的には架電から数秒経っても不通であれば、自動的に次のリストへ移る機能を搭載。さらには架電相手にメール連絡をする機能や、複数リストに同時発信してつながった場合にのみ自動でオペレーターにつながる機能も実現しています。
そうした機能の活用に向けてカスタマーサクセス担当が導入に携わり、フォローアップも行っています。営業担当も提案時にニーズを丁寧にヒアリングし、クライアントが抱える課題の解決に向けて各部署と連携。適切な形でオンボーディングを進める仕組みを整えることで、深い信頼関係が築けているのではないでしょうか。
では「List Navigator.」を実際に導入したA社の事例を見てみましょう。
社内でインサイドセールスチームを立ち上げるため、架電効率について見直しをかけることになったA社。
これまでは1件ずつ番号を調べて入力・架電をしており、電話以外の業務に時間がかかっていたそうです。そこでシンプルで使いやすいデザインと、使用コスト面、分析機能の豊富さに惹かれて「List Navigator.」を導入しました。
その結果、アポイント数が2.8倍に増加。リスト検索や見込み客の管理、録音機能が使いやすいと高く評価されました。特に「録音機能」は営業トークのブラッシュアップにも役立ち、アポイント数増の直接的な要因に。「架電結果をExcelに入力し、未対応リストを並べ替える」といった管理業務に1〜2分かかっていたものも、平均20秒へと削減されました。業務効率を高め、1日に200件の架電を達成したメンバーもいたそうです。
圧倒的な行動量は受注確率を高めます。導入当初は5名で運用していたインサイドセールスチームは、現在30名にまでメンバーを増員。最終的にはA社の業績拡大につながりました。
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2つめのサービスは「List Navigator.」のオプションとして開発された音声分析システム「Call Analytics」です。
現在は80社に導入されており、商談音声の録音・テキスト化や、音声解析データを用いた育成補助ツールとして活用されています。
録音された会話はすべてテキストに文字起こしされ、画面上での確認ができるようになっています。固有名詞や会社名も辞書機能で登録でき、高い精度での文字起こしを再現。頻出ワード、NGワード、注目ワードなどもタグ付けして分析しています。
さらに事前にマニュアルのトークスクリプトを登録しておけば「どの程度、マニュアルトークと乖離しているか」も調べられ、科学的な分析が可能。声の高さ、会話の速度なども含めて、細かく把握できます。
「Call Analytics」の強みは「カスタマーサクセスチームによるフォローアップ」。比較的新しいテクノロジーを活用していることもあり、クライアントから「どのように使いこなせば良いのか分からない」との相談が寄せられます。
そうした際に、音声・テキストデータをどのように活かせば、より営業のパフォーマンス向上につながるかを提案。人材育成に活用できるようなアドバイスを行える点が大きな強みです。
「現在の数字から分析すると、こうした傾向が見えてくる」といった解説を通じて、クライアントの持つ特徴をお伝えし、伴走型の支援を続けています。
「List Navigator.」と合わせて「Call Analytics」を導入したのは、アルバイト・派遣社員が営業を担当する50名ほどのB社。
営業チームを統括するSV(スーパーバイザー)から「担当人数が多く、教育に手が回らない。トークマニュアルは同じものを渡しているが、結果を出せるハイパフォーマーと伸び悩むメンバーの差が大きくなっている。その理由はなぜか?」とのご相談を受けました。
そこで、商談中の音声データをテキストに書き起こし、ハイパフォーマーと一般メンバーの商談内容を調査。するとハイパフォーマーはトーク内容を自分なりに変更し、流暢な言い回しにしていると分かりました。
同じような内容に書き換えて全メンバーに習得させたところ、相手に与える印象が良くなり、全体の提案レベルが底上げされました。
3つめは、かかってきた電話を受けて通話を自動録音できる「OSORA」。クライアントからの要望から生まれたインバウンド(受信)向けコールシステムです。
営業時間外に着信があった際の自動音声切り替えや、アナウンス対応、コール状況のモニタリングができるようになっています。クラウド型システムのため、低コストで導入ができる点が高く評価されているそうです。
主に自社でカスタマーサポートチームを展開している企業、通販業界などで注文電話を受けるオペレーターチームがある企業からのニーズに対応しています。
すでに導入しているクラウドシステムや、ビジネスツールとの連携が簡単にできる点が大きな強み。また、コールシステムの拡張幅が広いため、単純な連携だけではなく既存システムを活用できる点が魅力です。
規模の大きなコールセンターから、小規模な企業の電話対応までもカバーし、自ら必要な機能をカスタマイズした契約もできます。
ビジネスフォンを利用し、各担当部署がお客様に折り返し連絡を入れていたC社。問い合わせ内容が多岐に渡るため「その場で適切な対応を行って、業務効率アップと顧客満足度向上を実現したい」との理由から「OSORA」を導入しました。
「List Navigator.」と合わせた導入はコストが低く、コールフローも簡単に作成。「その場で担当者に電話対応をさせたい」と希望していた課題も、すぐに解決しました。
さらに標準搭載されている自動録音機能を活用し、営業担当のトーク力・ヒアリング力をチェックし見える化。他のメンバーにも内容を共有し、社内のアポイント獲得率を向上させることに成功しました。結果として「高い費用対効果を感じられる」と評価をいただいています。
3つのサービスを提供してきたScene Liveですが、現在は「新生List Navigator.」の開発に取り組んでいます。積極的な機能追加を行い、各部署同士で協力しながらクライアントの要望をシステムに反映。ユーザー視点を取り入れ、さらなる成長を目指しています。
米田:
カスタマーサポートは、お客様のお問い合わせ内容に丁寧かつ的確に回答することが必須です。そのために社内で情報を共有し、どのような質問が来ても必ず答えられる体制を作っていこうとしています。しかし、もっと重要なのは問い合わせ数を減らすこと。それが私たちにとってのミッションです。「List Navigator.」導入後の利活用に向けてヘルプページを充実させたり、マニュアルも整えたりしながら、お客様が不明点もなく積極的に使いたくなる状態を作っていきたいです。
北川:
カスタマーサクセス担当としては「契約してもらって終わり」ではなく、しっかりと支援していくところがミッションになっています。ポジティブな意見や相談が寄せられるたびに、事業成長が実感でき、やりがいも感じています。
北川:
最近ではクライアントの属性が少しずつ変化してきています。今までは個人向けの営業、いわゆるBtoCクライアントが中心でした。
直近では「営業に特化したビジネスを展開している企業」からの問い合わせをはじめ、BtoBクライアントからのご相談も増えているので、さらに市場が広がっていくはず。より成果が出しやすくなるよう、チーム全員で対応していきたいです。
米田:
より多くのクライアントに使っていただくためにも、これからはお問い合わせに対して短時間で解決まで導けるサポート体制を確立したいです。顧客支援の力を組織として高め、クライアントの売上アップに直結できるサービスの実現が目標。チームでフォローしながら、成果が出せるサービスを目指し続けます。
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