経理からエンジニアへ。
IT業界は完全未経験で入社したAさんは、製造業向けプロジェクトでデータ連携やローコード開発を担当し、入社9ヶ月で後輩のサポートも行うまでに成長しました。
未経験からどのようにキャッチアップし、どんな環境で伸びていくのか。
現場で感じたリアルを、Aさんに聞きました。
目次
入社前の話
MECを選んだ理由
入社初日の印象
1カ月目研修について
配属後(OJT)について
OJTでの苦労
新しい技術への挑戦
9ヶ月での成長
今後のキャリア
未経験者へのメッセージ
入社前の話
──まず、前職のお仕事と、なぜIT業界に来ようと思ったのか教えてください。
Aさん:
前職はIT企業で経理として働いていて、日々の仕事自体は淡々と進められていました。ただ、同じ会社には開発に携わる同期も多く、休憩中や会議前のちょっとした時間に技術の話を耳にすることがありました。
その会話は自分には全くわからない内容でしたが、同時に「楽しそうだな」「自分もああいう仕事ができたら…」という気持ちが芽生えたんです。
経理の仕事は数字の正確さが求められる反面、少しルーティン化しやすいところがあって、もっと“自分のスキルが積み上がる感覚”を持ちたいと感じていました。
そこから、未経験でも挑戦できる道があるなら飛び込みたい、と本気で思うようになりました。
MECを選んだ理由
──たくさんIT企業がある中で、なぜMECを?
Aさん:
正直、未経験で挑戦する以上「きちんと育ててもらえるのか」という部分は一番気にしていました。
MECの採用ページを見たときに、研修や配属後のフォローが丁寧に書かれていて、「未経験者を受け入れる前提で整えられた会社なんだ」と感じたのが最初のきっかけです。
そして、実際に面接でお会いした取締役の森園さんがとても話しやすい方で、こちらの不安を汲み取りながら本音で向き合ってくれたことで、この会社の雰囲気を肌で感じられました。特に、自分が希望するキャリアに近づけるよう上司と相談できることや、配属後のフォロー体制や勤務地など、実際に働くイメージが持てました。
他社の面接はやや形式的というか、壁を感じる対応が多かったのですが、MECは「素の自分で話していいんだ」と思える空気があり、そこが決め手になりました。
入社初日の印象
──初日はどうでした?
Aさん:
もちろん緊張していましたが、オフィスがいわゆる“静かな職場”ではなく、あちこちで業務相談や雑談が自然に行われていて、温度感のある環境だなと感じました。
「質問していいのかな」と躊躇する雰囲気がまったくなく、聞けば誰かが応えてくれそうな空気がある。
その“相談のしやすさ”を初日に感じられたのは、未経験の自分にはすごく心強かったです。
1カ月目研修について
──1カ月目の研修はイメージ通りでしたか?
Aさん:
入社前は「座学で詰め込む」ような研修をイメージしていたんですが、実際は真逆で、基本的に自分で手を動かしながら学んでいくスタイルでした。
習得するべき内容は与えられますが、基本的には自分で課題を進めていきます。全くの未経験向けの課題ではありますが、応用問題では難しいものもありました。また、要所要所で前提知識を学びレポートにする課題がありますが、自分が理解するだけではなく読んだ相手に「伝わる」ものにする必要があって、伝えることの難しさを実感しました。
もちろん最初は戸惑いましたが、調べたことがその場で結果として返ってくるので、理解が深まりやすかったです。
知らない単語だらけで焦る瞬間もありましたが、その分「知識が増える」という成長実感があり、思っていた以上に楽しかったです。
配属後(OJT)について
──研修後、どんなプロジェクトに配属されたんですか?
Aさん:
製造業のお客様向けのプロジェクトで、実際の業務データを扱いながらシステム間のデータ連携を構築したり、ローコードツールを使って機能を作ったりする案件に入りました。
“システムがどう動いているか”が目に見えやすい領域で、初めて触れる技術でも実務に直結している感覚があり、やりがいを感じました。
──どのようなチームに入ったのですか?
Aさん:
はい、経験豊富な先輩がたくさんいるチームで、技術的なことはもちろん、「仕事の進め方」や「調べ方」「時間配分」まで丁寧に教えてもらえました。
特に嬉しかったのは、「全部答えを教える」のではなく、ヒントを渡してくれるスタイルだったことです。
考える余白を残してくれることで、自分の力で解決する感覚が身につきました。
OJTでの苦労
──2カ月目からOJTとして実務に入りましたね。苦労されたことはありますか?
Aさん:
技術的な難しさは当然あるんですが、それ以上に“わからないことの整理”が難しかったです。
最初の頃は、調べても分からないと焦ってしまい、うまく質問ができませんでした。
「どこで詰まっているか」「何を確認したか」を言語化するのが難しくて…。
でも、先輩から「調べた内容を一度箇条書きにしてみるといいよ」とアドバイスをもらい、それを実践したことで徐々に質問の質が上がっていきました。
そこから一気に動きやすくなった感覚があります。
新しい技術への挑戦
──技術的な部分はいかがですか?
Aさん:
最近ではシステム間のデータ連携に関する開発を担当していますが、インターネットにも情報がほとんどなく、最初はどこから調べれば良いのかすら分からない状態でした。
ただ、調査のコツや考える手順が分かってくると、正しい方向へ進む感覚が掴めてきます。今では、新しい技術に対しても“まずは触ってみよう”と思えるようになり、恐怖心よりワクワク感のほうが強くなりました。
9ヶ月での成長
──9ヶ月で特に成長した部分は?
Aさん:
一番は、チームで仕事を進める力です。
時間管理、報連相、周囲とのコミュニケーション…こうした基礎的な部分は、技術以上に重要だと感じています。
未経験の自分が迷惑をかけないように気を配りながら動けるようになったのは、大きな成長だと思います。
今後のキャリア
──どんなエンジニアを目指していますか?
Aさん:
まずは特定分野に強みを持つ“専門性のあるエンジニア”になりたいです。
目標とする先輩もいます。知識量も判断力も高く、常にチームを支えている存在で、まさにロールモデルですね。
自分もいつか、後輩から「あの人のようになりたい」と思われるようなエンジニアになれたらと思っています。
未経験者へのメッセージ
──最後に、未経験でIT業界に挑戦しようとする人へメッセージを。
Aさん:
新しい技術に挑戦するときは誰でも不安になりますし、自分も何度も壁にぶつかりました。
でも、学び続ける姿勢さえあれば必ず成長できますし、周りのサポートを頼ることで一歩一歩前に進めます。
未経験だからこそ吸収できることも多いので、興味があるなら勇気を持って飛び込んでみてほしいです。