はじめまして。ツリーファイナンシャル株式会社の中村です。
2023年12月に当社に参画し、現在は主に会社全体の事業推進に関わっています。
私はこれまで、大手商社・起業・人材ベンチャーといった様々な環境でキャリアを歩んできました。30歳という節目に差し掛かる中で、もう一度「自分が誰に、どんな価値を届けたいのか」と向き合った結果、金融という人生に深く関わる領域へ飛び込む決断をしました。
今回の入社エントリーでは、私がどんな思考と経験を経て、ツリーファイナンシャルに辿り着いたのかをお話しさせてください。
目次
大学時代、人生が変わった「営業の4年間」
商社営業という王道からの起業チャレンジ
起業の失敗から見えた“本質的な価値”とは
再起の場として選んだ人材ベンチャー
ツリーファイナンシャルとの出会いと、迷いのない決断
最後に──挑戦に“遅すぎる”なんてない
大学時代、人生が変わった「営業の4年間」
私の原点は、関西学院大学に在学中の4年間にあります。
通信系商材を扱う会社で営業インターンを経験し、当時全国で300人以上いた学生の中でも、上位3%という成績を収め、最大35名のマネジメントも経験しました。
その経験で得たものは数字だけではありません。周囲には、学生時代に起業して上場企業に売却した人や、売上50億円規模の会社をつくった起業家、東南アジアでスタートアップを牽引する人材、PwCやサイバーエージェントで最年少の部長や局長になった仲間もいました。
彼らのような優秀なポテンシャルを持つ人たちの中で、自分自身も一定の成果を出せたことは「やればできる」という確かな自信につながりました。
※学生時代の営業メンバー。中村は一番左の茶色の人
商社営業という王道からの起業チャレンジ
2017年に大学を卒業後、私は大手専門商社に入社しました。
主に1億円規模の工作機械を法人に提案・納品する営業を担当し、複雑で長期にわたる取引の中で、交渉力・調整力・提案力といったビジネスの基礎を徹底的に鍛えることができました。商社のイメージ通り、土日も含め週5で接待していたので、飲みの場での視野はほぼシャビです。
※視野が広いで有名なバルセロナ時代のシャビ
ただ、2年目に差し掛かった頃、「もっと裁量を持って働きたい」「自分の意思で事業をつくりたい」という思いが強くなり、2018年には友人とともに起業しました。
起業の失敗から見えた“本質的な価値”とは
起業では、法人営業や新規事業の立ち上げ、採用、資金調達など、ゼロからビジネスを創るすべてに関わりました。しかし結果的には2022年に事業継続を断念。
精神的にも経済的にも厳しい状況でしたが、この経験で得たことは計り知れません。
・顧客の課題と本気で向き合うことの大切さ
・自分が情熱を持てないサービスは長続きしないという事実
・チームメンバーとの信頼が事業の根幹になること
など、机上の知識では得られない、リアルな“現場の学び”を多く吸収しました。
再起の場として選んだ人材ベンチャー
事業撤退後の2022年春、私は人材系のベンチャー企業に転職しました。
ここでは、企業と求職者のマッチング支援を行いながら、「人の意思決定に寄り添う」ことの面白さを改めて感じました。
起業経験で見えていた“事業視点”と、商社時代に身につけた“泥臭い営業力”を掛け合わせ、再び現場で成果を出せるようになってきた頃──
「もっと人の人生に深く関わる領域で価値を出したい」と思うようになったのです。
※働きやすい環境で海外によく行きました。写真はケアンズ🇦🇺
ツリーファイナンシャルとの出会いと、迷いのない決断
そんな中で出会ったのが、ツリーファイナンシャルでした。
最初は副業という形でプロジェクトに関わりましたが、情報発信メディア『マネーナレッジ』やFPマッチングプラットフォーム『マネードットコム』の構想を聞いたとき、「これだ」と思いました。
・“情報”と“人”をつなぐ金融体験の再設計
・ユーザーの不安や悩みに真正面から向き合う姿勢
・合理性だけでなく“人間らしさ”のあるビジネス構造
起業・挫折・再挑戦の経験を経た自分だからこそ、このフィールドでなら本気で価値を出せると確信し、2023年12月に正式にジョインすることを決めました。
最後に──挑戦に“遅すぎる”なんてない
私はこれまで、複数のキャリアの分岐点で「環境を変える」選択をしてきました。
安定を選ばなかったことを後悔したことは、一度もありません。
挑戦はいつだって怖いものです。特に年齢を重ねるごとに、踏み出す一歩は重たくなります。
でも、どんな経験も無駄になることはありません。
・大学時代の営業経験が、自信をくれた
・商社時代のスキルが、提案力を支えてくれている
・起業の失敗が、人の痛みに寄り添う視点を育ててくれた
・ベンチャーでの経験が、泥臭くても“前進する力”をくれた
だからこそ、今、ツリーファイナンシャルで「人の人生を支える仕組み」を本気でつくっていきたいと思っています。
この記事が、次のキャリアを考える誰かの背中をそっと押すことができれば嬉しいです。
── 中村昴喜