Q:まず簡単に自己紹介をお願いします。
A:現在は東京都に住んでいて、夫と子ども2人と一緒に暮らしています。子どもは8歳と5歳、どちらも男の子で毎日とても賑やかです。年齢的にも好奇心が旺盛で、学校や習い事の話を楽しそうにしてくれるので、家の中が常に明るい雰囲気になっています。
Q:今のお仕事を始めたきっかけは?
A:在宅向けの求人サイトに登録していたところ、スカウトメールをいただいたのがきっかけです。子どもがまだ小さいため、フルタイムでの出社勤務は現実的ではなく、在宅でできる仕事を探していました。いただいたメールを読んだ時に「これなら経験を活かせそう」と思えたのが決め手でした。以前から電話を通じて相手とやり取りをする業務に携わっていたため、そのスキルを新しい環境で試せるのは大きな魅力でしたね。
Q:最初に面接を受けたときの印象はどうでしたか?
A:想像していたよりもずっとフランクでした。しっかりとした会社という印象があったので、もっと形式的な質問が並ぶと思っていたんです。でも実際は「雑談に近い雰囲気」で進みました。緊張していたので最初は戸惑いましたが、気付けば自然体で話せていて、ここなら自分もやっていけるかもしれないと感じました。
Q:前職の経験はどのように活かされていますか?
A:前職でも電話を使う業務が中心でしたが、対象となる分野が限定的でした。専門用語もその業界のものだけを覚えればよかったので、ある意味では単調だったかもしれません。現在は案件ごとに業界が変わるため、毎回知識を学び直さなければならず、その分準備が大変です。ただ「この言葉はこういう意味なんだ」と調べて理解し、会話に生かせた時の手応えは大きいです。前職では得られなかった成長の実感を、今は強く感じています。
Q:働く上で大変だと感じる部分は?
A:やはり「子どもとの両立」です。学校や保育園から急な呼び出しがあることは日常茶飯事で、体調不良や怪我の連絡を受けたらすぐに動けるようにしています。在宅だからこそ可能な対応であり、以前の出社勤務では「どうしても抜けられない」と葛藤することが多かったです。今の環境では子どもを優先できる安心感があるので、気持ちに余裕を持って働けています。
Q:1日の働き方を教えてください。
A:朝子どもを送り出した後に仕事を始め、だいたい6時間ほど働きます。お迎えや夕食準備の時間に合わせて終わらせることが多いです。夏休みなど子どもが在宅している期間は、作業を細切れにするなど工夫をしています。午前中に集中して作業を進め、午後は子どもと過ごす時間を優先することもありますね。柔軟に働ける点がリモートの最大の魅力だと感じています。
Q:リモートワークならではの難しさはありますか?
A:一番は「質問のタイミング」です。対面ならその場ですぐ聞けますが、リモートだとメッセージで確認する必要があり、返答を待つ時間が発生します。特に緊急の場面ではもどかしさを感じることもあります。ただ、同じチームの方々は親切で、分からないことを聞けば丁寧に答えてくださるので、孤独感はありません。むしろ「質問しやすい空気」があるのは恵まれているなと感じています。
Q:仕事で「やりがい」を感じる瞬間は?
A:相手からの質問にしっかり答えられ、その上で納得していただけた時です。「それならお願いします」とつながった瞬間は本当に嬉しいです。逆に知識不足で答えられずに終わってしまうと悔しさが残りますが、その経験が次の学びにつながります。特に難しい質問に対応できた時は、自分自身の成長を実感できますね。
Q:半年ほど働いてみて、ご自身の変化はありましたか?
A:大きな変化を感じています。前職では「最低限伝えて終わり」ということが多く、具体的な指導は少なかったのですが、今は「こういう言い回しが効果的」といった具体的なフィードバックをいただける環境があります。実際の会話ログを共有してもらい参考にできるのも大きいです。以前よりもずっと相手の立場を意識した会話ができるようになったのは、自分にとって大きな成長だと思います。
Q:今後挑戦してみたいことはありますか?
A:今後は「教える側」に回れるようになりたいです。これまで先輩方に助けていただいた分、今度は自分が後輩を支えられる立場になれたらと思います。特に子育てやライフスタイルの事情で在宅を選ぶ人にとって、最初は不安が大きいと思うんです。そういう人に「大丈夫、やっていけるよ」と伝えられる存在になれたら嬉しいですね。
Q:子育てと仕事の両立について、これから働きたい人へのアドバイスは?
A:一番大切なのは「無理をしないこと」だと思います。子どもを育てながら働くと、どうしても予想外の出来事に振り回されます。でもそれを「迷惑をかけている」と思うのではなく「自分のペースを大切にしていい」と受け止められるかどうかで気持ちが全然違います。在宅勤務はその柔軟さがあるので、罪悪感に縛られずに取り組めるのが魅力だと思います。
Q:同じように子育てや在宅勤務を考えている人へ、メッセージをお願いします。
A:在宅の良さは「自分らしいペースで働けること」です。子どもの都合に合わせて時間を調整できるのは本当に助かりますし、分からないことがあっても周囲に気軽に相談できる環境があります。もし「働きたいけど子育てとの両立が心配」という方がいたら、安心して一歩踏み出してほしいです。自分自身も最初は不安でしたが、今では「続けていきたい」と思える環境に出会えたので、きっと同じように感じてもらえるはずです。