こんにちは、旅する温泉道場 おふろcafé 湯守座 新卒1年目の山本です。今回は11月に三重県いなべ市の青川峡キャンピングパークで開催した1泊2日の宿泊型イベント「星空未来キャンプ2023 in いなべ」の様子をご紹介します。
緑あふれる自然の中で、のんびりキャンプをしたり、星空を眺めながら、地域の未来を語る合同企業説明会。いつもとは違った場所で、企業と求職者という垣根を超えて語り合う。そんな時間を大切にしたイベントです。
星空未来キャンプ2023 in いなべとは?
温泉道場主催で過去2回実施した星空未来キャンプ(過去の星空未来キャンプの様子はこちら)。今回は三重県いなべ市に舞台を移して4年ぶりの開催へ! そのキッカケは、コロナ禍に大きく変化した働き方にあります。
ローカルを拠点に働く人が増え、注目を集める地方での働き方。1つの場所、会社、仕事にとらわれず、二拠点ワーク、週末就業、パラレルキャリア… … もっと自由なスタイルがあってもいいはず。 単なる働き方だけじゃない、自分にとって居心地の良い地域ってどこだろう。 自分らしい暮らし方、生き方ってなんだろう。 未来を考える人たちに、会社、事業、サービスを通じて新しい働き方を提案していけたらと考えました。
初の試み! 官民連携の採用イベント
共催したのは、三重県いなべ市にある「にぎわいの森」を拠点にSDGsの目線で地域資源をカジュアルに活用して、都会の人たちを魅了するまちづくりを推進している「一般社団法人グリーンクリエイティブいなべ」。
そして、三重県いなべ市の協力で開催という、私たちにとっても初の試みとなるイベントになりました。三重県への移住者は2015年度から5年連続で前年を上回っており、6年間の累計で1,900人になったというデータも。実際にいなべ市でも新たな生業を起こす事業者が増えているそうです。
また会場となった青川峡キャンピングパークにも全面的にご協力いただきました。テント設営をはじめ、なんと当日の夕食のスパイスカレーや三重県の日本酒の販売まで。当日はバラエティに富んだ素敵なチームメンバーになりました!
写真は、準備ができて参加者の方をお迎えするワクワクする気持ちが高まる運営メンバーの様子です!
イベントのテーマは「キャンプをしながら地域の未来を語ろう」
私たち「旅する温泉道場」に加えて、各地域を代表する団体・企業に集結いただきました。株式会社アワーズ、株式会社船橋、NPO法人G-netに参画いただき、企業、参加者、運営メンバーを入れると総勢約50名に。
各企業説明会からスタート!
〇株式会社アワーズ
和歌山・南紀白浜にある動物園、水族館、遊園地が一体になったテーマパーク「アドベンチャーワールド」を運営している会社です。採用チームのお2人はお揃いのパンダの可愛い上着で登場。途中で参加者の方の緊張をほぐそうと「ふくらはぎのストレッチをしましょう!」と呼びかける時間も。かかとを上げたり下げたりすることで、温まり緊張がほぐれるんだそう。
お話の中で私が一番心に残ったのは人生理念の話で、人生において大切にしたい価値観や考え方についてです。アワーズでは、社員みんなの前で人生理念をプレゼンする機会もあるそう。旅する温泉道場では、適性検査を実施して、社員それぞれがどのような気質を持っているのかを共有する機会があります。普段一緒に仕事をしている方の性格について知ることができても、人生理念までは深く話す機会はなかったので、少しうらやましい気持ちになりました。
◯NPO法人G-net
岐阜県で、人が集まる地域の生態系・文化の創出を目指す事業型NPO法人です。 岐阜を拠点に、挑戦する地域企業と意欲ある人材を多様な形で繋ぎ、地域産業のイノベーションと次世代の担い手育成に取り組んでいます。
人が出ていくなら残ろうではなくて、こんな面白い企業があるなら残りたい!と思ってもらえるようにしたいと仰っていました。私は、学生時代にG-netさんが運営しているオンラインキャンパス「つながるキャンパス」に参加していたので、今回は企画・運営側で一緒にイベントに参加しているというのがとても不思議でした。
◯株式会社船橋
愛知県名古屋市に拠点を構え、100年にわたって培ってきたものづくりの伝統とクオリティを誇る会社。「働く人をヒーローに見せる」をモットーに、カッパ・防水エプロンを製作しています。
社長さんの名前は「舟橋」ですが、会社名は「船橋」と漢字が違うのだそうです。ここには創業者が「どちらにしろ会社を作るのであれば、舟ではなくたくさんの人を乗せる船であってほしい」という考え方が込められているというお話を聞き、とても素敵だなと感じました。
お昼ご飯は、いなべ市の上木食堂さんのお弁当!!
八風農園さんから届く季節の野菜を中心に地元産の食材を丁寧に料理しています。どのお料理も素材を邪魔しない味付けがされており、お野菜を美味しく、体に優しく食べることができます。つるむらさきは、味はほうれん草みたいですが、栄養価はほうれん草より高いんだとか。
夜ご飯は、アウトドアカレーの大会で優勝経験のある青川峡キャンピングパークスタッフのスパイスカレー。「若者のすべて・僕たちのサマージャム」といかにもすがすがしいネーミング。サバ缶×トマトベースと、鶏肉のキーマカレーという2種類のカレーを作っていただきました。朝9時ごろから、鍋一杯の玉ねぎを蒸し煮して、焼き付けて脱水しているというこだわりの一品です。サバ缶のカレーは上に載っているナッツが良いアクセントで、阿下喜食堂さんの付け合せとの相性も抜群! 最高の気分になりました。
焚き火を囲んでの企業トーク!
私は「G-netブース」へ。印象的だったのは、大学3年生の学生さんがG-netの代表 南田さんに、「これから就活をしていくにあたって、何をしたら良いですか?」と質問していた場面です。南田さんは「就活の準備をしないといけないというその思考そのものをやめたらいいんじゃない? 準備ができないと行動してはいけないと思うと、足りないものを埋めるようでしんどいと思う」と仰っていました。
どのようなやり方で就活をやるかは人それぞれで自分次第なので、ここでお話した学生さんも自分なりの就活のやり方をこれから見つけていけると良いなと思いました。また、星空もみることができました! 普段私は4時頃に出勤しているので、見上げると星が見える事が多いのですが、やはり電灯が一切ないキャンプ場での星空はキレイで、うっとりと眺めてしまいました。
朝ごはんには、食肉加工屋 FUCHITEI(フチテイ)のホットドッグ
いなべ市役所隣りのにぎわいの森にお店を構えているフチテイさんのホットドッグをいただきました! どこまで焼けばいいのか戸惑いつつ、いい感じに焼き上がったホットドッグ。口の中に入れた瞬間に肉汁がぶっしゃーとあふれ出てきました。ここまで肉汁があふれるホットドッグを食べたのは人生初でした。
屋台ユニット『Mobile-HÜTTE』
こちらのかわいい水色のトラックは、モバイルヒュッテというものです。「うごくまち」をテーマに軽トラックで運用が可能な新しいスタイルの荷箱のモデル地域を探していた自動車メーカーと、ニューノーマルを意識した新たな地域活性化事業を模索していたいなべ市が出会うことで実現しました。
地域の身近な資源である軽トラックを有効活用しながら、新たなにぎわいの創出、若者の生業支援、山辺の活性化に取り組んでいます。このトラックを使用して、いなべ市産の甘夏やみかん、梅、かぼす、石榑茶蜜の5種類のシロップを使用したドリンク、かりんとう、スパイスなどいなべ市のものですべて埋め尽くしました。私は、甘夏のドリンクを飲みましたが、とろとろのシロップが寒い体に沁みました。
ゲストトークセッション
2日目のお昼は「これから求められるローカルな働き方とは?」というテーマでトークが行われました。ゲストは、GCIで専務理事を務める一橋俊介さん、松風カンパニー 取締役の松本耕太さん、旅する温泉道場 代表取締役社長 宮本昌樹さんの3名です。
ローカルでお店を営むのは、都会と比べて、そもそも歩いている人が少ないので、そのお店を目的にしてきてもらわないといけないということや、横のつながりが大事だという話がありました。宮本さんは、埼玉にいたときには、他のお店と比べて自分のお店をどう盛り上げるかということを考えていたが、今はいなべという町全体を盛り上げるという風に、考え方が変わったそう。
企業トーク
私は「船橋ブース」へ。船橋さんのトークで印象的だったのは、副業についてでした。副業がポジティブな意味を持っている理由の1つとして、「他の会社で働くことによって、船橋の良さが分かる場合がある」と。会社の中にいると気づけないことも、外から見ることで自分の会社の魅力を再発見するキッカケになるかもしれないと捉えると、副業という制度は素敵だなと思いました。
最後に
普段、社会人や大学生と1泊2日でゆっくりお話しする機会はなかなかないので、とても楽しかったです。この星空未来キャンプで出会った方が、今回の出展企業でなくても、自分が納得する会社に出会うことができたり、ここでの出会いがかけがえのない出会いになっていると良いなと思いました!
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