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サービスの思想を体現する組織でありたい -私たちSmapoの組織方針-

はじめに

私たちSmapoは、SendWOW(センドワオ)というツールを提供しています。

名前の由来は、WOW(=相手の期待を超えていく)をSend(=届ける)という意味で、「ビジネスシーンにおいても相手想うコミュニケーションをスタンダードな世の中に」というミッションを掲げ、日夜事業を営んでいます。(詳しい想いについては、過去のnoteをご参照ください)

なぜ組織について考え出したのか

さて、今回筆を取ったのは、みなさんにSmapo社の組織についての考え方・スタンスを知ってもらいたかったからです。
これまで、創業チームの過去の経験とそこから生まれた想いに端を発して、仲間とともにサービスづくり・事業づくりをやってきました。

お恥ずかしながら、どがつくほどのスタートアップライフの中で、正直、組織・人事ごとを考える余裕がなかったのが、正直なところです。

しかしながら、事業を開始して4年が経ち、ありがたいことに、温かいステークホルダーの皆様に支えていただき、会社として次のステージに進むタイミングに差し掛かりました。

これまでは少人数の仲間とともに阿吽の呼吸でやってこれましたが、ここから先はそうはいかないなと感じています。

だから、このタイミングで、あらためて、自分が、ひいては自分たちが、どういう会社・組織を作りたいのかを、これまで感覚的に捉えていたそれを、明示的に形にすることを決意し、今この文章を書いています。

どんな組織にしたいのか、に至るまでの道のり

奮起したものの、会社規模での組織についてなど考えたことがなく、何をどうすればいいのやらと思いながら、ひたすら組織設計やそれに関連する本を読み漁る中で、1冊の本に出会いました。

影山知明さんの「ゆっくり、いそげ」という本です。
この本に書かれていることは、「グローバル経済における資本主義の合理の渦から外れても経済を成立させ得る」ということだと理解しました。(影山さん、間違っていたらごめんなさい)
この考えは、私にとって、目からうろこでした。
「サービスだけでなく、会社・組織に対しても、私たちの思想は適応させ、成立させ得る可能性があるのか」と。

グローバル経済における資本主義は、この世界の中央集権的な暗黙のアルゴリズムであり、これがすべての事業に等しく、効率的な大量生産を要求するものの正体です。
世のすべての会社が、株式市場の中で事業運営をやる以上はどうしてもこの「効率化・アウトプットの最大化」を求められています。
そこで働く人たちの一部は、「お客さまのためにやりたいことは山程あるけれど、時間的に、ときには管理者からの命令により、どうしても効率化をせねばらなぬ」という状況にあります。

この状況は、目の前の利益は最大化できるかもしれないですが、長い目で見ると、お客さまとのつながりを毀損するものであると、私自身が過去の経験から感じており、それをなんとかしたくて、私たちはSendWOWを始めました。

「効率化によって何か大事なものを見落としてるのではないか、それこそが実は最もビジネスを継続していく上で重要なものなのではないか」
こう考えながらも、資本主義の海の中で事業を運営するというジレンマの解消を先延ばしにして、今日まで走ってきました。
そんな中で、影山さんの本に出会いました。
この本に背中を押される形で、今の世の中のセオリーや前提にとらわれず、自分たちのやりたいことを体現した組織にしようと決めました。

もう1つ重要なことが、この本の中で語られています。
それは「管理者の論理で個人が管理される組織のアウトプットは究極的には最大化されない」ということです。
先述の通り、合理の渦の中にいる会社・事業は効率化を突き詰めます。
これを成立させるために、多くの組織が、管理者を中心に個人を一様に管理をする体制を敷いています。結果、個人のやりたいことが圧殺される。
これ自体は、一見合理的なように見えて、実は個人が秘めていたアウトプットの伸びしろを殺しているのではないかと、この本では示唆しています。

日本ではマネジメントという言葉がよく使われますが、「管理者による管理」と理解されているシーンの方が多いと思います。
が、ドラッカーしかり、日本を代表する企業であるリクルートさんのWill・Can・Must然り、本質は「個人による自身の管理(自身を律するという意味での)」というところにあります。
古典も大先輩もそう言っているのだから、きっとそうなんでしょう。
諸先輩方の金言に倣い、私たちも「個人が個人を管理する、自律できる組織」を目指すための仕組みづくりを目指すことに決めました。

どんな組織にしたいのか

大きくコンセプトにしているのは、2つです。
・目の前のお客様に向き合い、+1の付加価値をつけ価値提供することを是とする
・個人と組織が同じベクトルで支援し合う関係であること

その上で、組織のポリシーを1つの、その前提になる個人の行動指針を3つの言葉にまとめました。

◯組織:
ギブから始める(=ギブファースト)
・お客様に対して自ら期待値を超えていく姿勢で行動する
・チームの仲間に対しても先に自分から支える姿勢で行動する
・株主に対しても先駆けて期待値を超えていく姿勢で行動する

自分たちが本当にいい仕事をできていれば、受け手にとっての価値を実現できていれば受け手に気持ちのいい負債感を生み、それが循環すると言う考えのもと行動する。
会社もメンバーもステークホルダーに対してもお互いを「利用」するのではなく、それぞれの人生でありそこに根を持った一つ一つの自発性を「支援」し行動する。

◯個人の行動指針:
- 期待超え (常に相手の期待+1を考えて行動する)
- 毎秒、毎分出し切ろう(徹底的にやりきろう、一生懸命今この瞬間に本気で向き合おう)

ギブから始めるというと、どうしても性善説の耳触りのいい言葉に聞こえますが、これを実現するために、1人1人が高いレベルでプロフェッショナルである必要があると思っています。
なので、難しいことではあるけれど、個々人にビジネスパーソンとしての高い水準を要求していきたいし、お互い要求し合っていきたい。
そんな想いを込めて、この2つを言葉にしました。

今後は、これらのポリシーに基づいて、バリューの策定・制度設計も行っていく予定です。

最後に

難しい道であることは重々承知です。
ただ、時代は確実に変化しつつあり、今その潮目に私たちは立っていると思っています。
なので、サービスも組織も、過去のセオリーに反するとしても、チャレンジしたい。

決してわかりやすい思想ではないし、セクシーな市場受けの良いビジネスモデルではないけれど、この思想に共感してくれる人はきっとどこかにいるはずだと信じています。

せっかくのスタートアップ、関わってくださる皆様にとっても人生の中での大きなチャレンジなので、どうせなら意思ある人たちと事業をやりたいなと思っています。

この思想に共感してくれるまだ見ぬ仲間に届くことを願って。

いつでも仲間を募集中です!

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