こんにちは、ジルベルトの平尾です。ジルベルトは神戸で活動する福祉ベンチャー。就労継続支援A型・B型事業所を運営しており、日々障がい者スタッフと共に働いています。
就労継続支援A型・B型事業所の職員は「支援員」と呼ばれており、障がい者スタッフの仕事の管理やメンタルケア、生活指導などが主な仕事となります。
世間一般の「当たり前の生活」をサポートする仕事
障がい者の方々は、世間一般で言うところの「当たり前の生活」ができない方が多数いらっしゃいます。ここで言う「当たり前」というと人それぞれと感じるかもしれませんが、本当に基本的なことです。例えば、夜寝て朝起きること、ご飯を食べること、お風呂に入ること。それから仕事に関しては、外出ができないから在宅じゃないと働けない、4時間勤務が限界など…。
障がい者の方々は、それらの厳しい現実と孤独に戦っています。支援員の仕事は、それらの生活習慣、仕事の進め方をサポートしてあげること。もちろん、つきっきりで24時間サポートすることはできません。しかし、事業所が決めた勤務時間があることで生活リズムはある程度整いますし、メンタルケアや仕事のサポートも怠りません。
そういった生活や仕事のサポートを行い、障がい者の方々の不自由や苦労を少しでも和らげることが支援員の仕事であり、醍醐味でもあります。
生きることや楽しむことが困難な人もいる現実
私自身、うつ病という障がいを抱えています。今はかなり回復してきているのですが、それはジルベルトで働いていたおかげです。生活習慣が整い、仕事をすることで自信を取り戻しました。メンタルケアにも対応してもらえているので、感謝してもしきれません。
私のような障がいを持っている方は、生きることが辛く、毎日を過ごすだけで精一杯です。以前は耐えるだけの生活でしたが、ジルベルトで支援員のみなさんに励まされているおかげで「当たり前の生活」ができるようになりました。日常を過ごせることに感謝していますし、メンタルも安定しています。
大袈裟かもしれませんが、支援員という仕事はとても社会貢献性が高く、誇りのある仕事だと思っています。人の人生を変える…時には命を救うような仕事です。人に貢献したいと考えている方にとって、とてもおすすめできる仕事のひとつだと思っています。
当たり前の生活ができるだけで、人生は少し上向く
「当たり前の生活」を取り戻すだけで、人生は少し上向きます。自信を取り戻し、向上心が生まれます。私は、それを身をもって経験しました。過去の私のように、引きこもって当たり前の生活ができない障がい当事者は全国にたくさんいらっしゃいます。少しでも多くの方に「支援員」という仕事を知ってもらい、興味を持って頂きたいと思っています。