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こんにちは。株式会社Antway HR部の森田です。
Antwayは「機会の平等」を目指し、「あらゆる家庭から義務をなくす」ことをミッションに掲げています。その取り組みのひとつとして、家庭の義務、家事の中でも、もっとも負担が大きい「炊事」に着目し、共働き世帯向けの手作りお料理配達サービスであるつくりおき.jpを提供しています。
今回は2021年4月に入社されたCX部の兼子さんに、業務内容やこれまで取り組んだプロジェクト、プロダクト開発の魅力とやりがいなどについてお話を伺いました。
ーーまず兼子さんの経歴と入社された経緯について教えてください
私は研究職やメーカーの開発職を目指し、理系の大学に進学しました。大学4年から大学院にかけて半導体研究に勤しんでいましたが、入社を希望していた複合機メーカーのインターンに就業した際に、企画コンペに参加する機会がありました。
企画という経験を通して、「人を喜ばせたり驚かせたりすることの楽しさ」に触れ、顕微鏡を覗き込む日常に戻った後も「研究もいいけど、企画も楽しいよな」という心の声が聞こえ始めました。
新卒ではインターンとして就業した企業に入社し、ハードウェア開発部門に配属、将来的には企画の部署を目指していました。しかし、当時開発から企画へ異動して働いているロールモデルの方は存在しておらず…。企画への異動は難しい状況でした。
ひとつの商品を市場導入した3年目に「やはり企画職でキャリアを積みたい!」という気持ちが顕著になり、転職を決意しました。そして転職活動を進める中で、転職サイトに記載されていたAntwayの「家庭から義務をなくす」というミッションと、提供しているサービスを知り、興味を持ったのが入社のきっかけです。私は企画職として働く上で、自身が心の底から良いと実感し、応援したいと思えるサービスであることが重要な要素だと考えており、つくりおき.jpはこの基準に該当するサービスだったことが大きな決め手です。
ーー現在CX部に所属していますが、どのような役割を担われていますか?
CX部は現在7名体制で、マネージャーが1名、6名のメンバーのうち2名がカスタマーサポート、4名がプロダクト開発を行っています。CX部はオンラインでのコミュニケーションが多い傾向にありますが、週に3回定例会議も行われており、業務の進捗報告などを行なっています。また基本的にメンバーごとに担当する業務が決まっており、社内のカルチャーとして、他者の成果物をレビューし合うことで「一人の考えで完結せずにさまざまな視点からより良くする」という文化があるため、部署内でアドバイスし合ったり、忙しくて手が回らないメンバーがいる場合は分担して協力したりする動きもあります。
私はプロダクト開発を行っていますが、当社のプロダクト開発の定義は新規顧客集客から製造も含めたプロダクト開発などにあたり非常に幅広いです。具体的な業務内容は、新規顧客集客としてお客様が目にするインターネット広告運用やそのパートナーマネジメント、キャンペーン企画が挙げられます。
他にも、予算策定やポイントキャンペーン企画、LPやチラシなどのコンテンツ制作、新規エリアテストマーケティングと実装なども行っています。
Antwayでは、部署を横断して開発を行う際はプロジェクト化して進めますが、私はそのような際にプロジェクトを推進する立場であるプロジェクトリーダーを担っています。
ーー本当に業務が幅広いですね!プロダクト開発の中でも兼子さんが得意とされる領域を教えてください
つくりおき.jpのサービス提供における業務は、「デジタル」「フィジカル」に分けられると考えており、「デジタル」はその名のとおりデジタル領域のプロダクト開発、「フィジカル」は現場での製造、いわゆる物質的な領域のプロダクト開発を表しています。
CX部ではフィジカル側のプロダクト開発をしているメンバーは少ないのですが、私はフィジカル側のプロダクト開発も担当しており、得意だと認識しています。
例えば、以前社内で「メニュー選択仕様検証プロジェクト」の立ち上げから推進を担当しました。プロジェクト発足の背景は、継続率を改善することが事業的な課題のひとつであった点が挙げられます。つくりおき.jpを解約したお客様のアンケートを分析した結果、メニューを選べないというセグメントが最も大きいことが明確になったのです。
トライアルの際に告知した画像の一例です
つくりおき.jpの通常仕様は、運営側が選んだメニューが8品〜11品届くようになっています。この場合は好き嫌いやアレルギーへの対応が難しいため、食べ残しの発生や顧客満足度にも影響を及ぼし、継続率の低下の要因となっていました。
「メニュー選択仕様策定プロジェクト」は、実際にお客様がメニューを選べるようになることが更なる喜びにつながるのか、継続率が改善されるのか、ということを検証する目的でスタートしました。お客様へ実際にインタビューをして課題を掘り下げたことで「メニュー選択を可能にすること」が解決策の特定に至り、プロジェクトの発足となりました。
ーーどのようなプロセスで進行したか、また検証結果について、もう少し詳しく教えてください
こちらはトライアル時に利用した内容の一部です(2024.09現在はこのサービスを提供していません)
「メニュー選択仕様検証プロジェクト」は、主に4つの部署やチームと連携して5ヶ月間ほどの期間で取り組みました。プロジェクトの上流工程はCX部で担当しますが、社内システム全般の設計を行なっているシステムアーキテクト部、メニューを決定する調理企画部、製造と配送を担うロジスティクス部、データ分析を行っているデータチームと連携し、バリューチェーンの全てを巻き込んだプロジェクトとなりました。
まず、「メニューを選べることが会社とお客様両者にとって本当に役に立つものなのか?」を検証するため、データチームと協力し、検証を行う期間と検証対象の人数などの設計を行いました。設計をもとに、お客様が選んだメニューのデータを現場に引き継ぐシステムの作成はシステムアーキテクト部に依頼しました。システムで生成したお客様ごとの梱包リストの作成は、システムアーキテクト部とロジスティクス部を入れて準備し、キッチンでのオペレーションはロジスティクス部に検討してもらいました。そして毎週約1,000名のトライアル対象者に、ご自身で選んでいただいたメニューをお届けする形式をとりましたが、プロジェクトの重要な要素である継続率についてはデータチームと連携し、計測を行いました。
本プロジェクトにおいて「お客様が選んだメニューを届けること」を実現しようとした際、現場のオペレーションが煩雑になることが課題だと想定していたため、現場に最も詳しいロジスティクス部に課題解決方法を検討してもらい、連携することが重要な要素でした。
そして検証を実施した結果、仮説の通り継続率が改善し、事業貢献につながる良い成果を収めることができました!このプロジェクトをもとに、現在はメニュー選択仕様の導入について前向きに進行しています。
ーープロダクト開発の仕事における魅力ややりがいについて教えてください
いわゆるモノ作りの会社の中でも、Antwayはお客様から得られるデータに基づき、成果が最大化できるよう企画を推進するデータドリブンな企業であると感じています。それは、そもそもお客様のつくりおき.jpへのロイヤリティが高く、インタビューなどに協力していただきやすいことも、よりサービスをよくするためのデータ活用につながっています。
お客様のアンケート回答をはじめ、満足度や継続率などのデータを活用ができることが、改善施策を実施する際に勝率の高い施策に挑めることにつながっており、仕事における魅力のひとつですね。
「メニュー選択仕様検証プロジェクト」のように、バリューチェーンの全てを巻き込んだ規模の大きいプロジェクトの場合、万が一失敗してしまった際のことを考えるとプレッシャーは大きいですが、その分やりがいも大きいと感じています。
Antwayは企画からモノづくりのプロセスを全て自社で実施しているため、社内のバリューチェーンを幅広くコントロールできるメリットがあります。例えば、お客様が困った時に作るモノ自体を変更するなどコントロールしやすいことが、結果として事業貢献や自身の成果創出につながります。そこも大きな魅力だと感じています!
社内表彰も過去2回受賞しました
ーー今後取り組んでいきたいことがあれば教えてください
「メニュー選択仕様検証プロジェクト」は一旦完了しましたが、今後毎週お客様が選んだメニューをいち早くお届けできるよう、社内整備に注力していきたいです。
また、現在のつくりおき.jpの主なターゲットは共働き子育て家庭ですが、パートナーと二人で暮らしている方も、同様に炊事に悩みを抱えていると考えているため、各ニーズに対応したいと考えています。
今よりもさらに多くの方が利用できるようなプロダクト仕様への変更に取り組み、サービスの価値向上に向けてより一層励みたいです。
ーー最後に、プロダクト開発の仕事に興味を持っている方へメッセージをお願いします
プロダクト開発では、知識がない領域において業務を遂行することが求められるため、自分に不足しているスキルを自分自身で高めていける向上心が強い方や、自ら書籍などを通じて情報を取りに行ける方がフィットすると思います。
目的達成のために他の部署やチームと連携することも多いため、積極的に他者と協力しながら仕事を進めることができる方も適しているのではないでしょうか。
Antwayでは、様々な部署を横断して大きなプロジェクトを進めるという経験ができるため、組織を巻き込んで大きな事業成果を上げるスキルや経験が身につきます!また、デジタル面、物理的なプロダクト面の両方、まさに「デジタル」「フィジカル」の開発を行えるところも魅力です。
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