こんにちは、採用担当の鈴木です。
Vol.2ではWEB広告運用者の一日をご紹介しましたが、今回はその中でも特に重要な仕事、データ分析の裏側に迫ります。
WEB広告代理店の仕事は、広告を配信して終わりではありません。
「なぜ成果が出たのか?」「なぜ成果が伸び悩んだのか?」を読み解く力こそ、運用者の武器になります。
目次
数字を読む力が武器になる
GA4を駆使したユーザー行動の可視化
CPA、CVR、CTR…成果を決める指標たち
CPA(顧客獲得単価):1件の申込みにかかった費用
CVR(コンバージョン率):サイトを訪れた人のうち、何%が申込みしたか
CTR(クリック率):広告を見た人のうち、何%がクリックしたか
仮説を立てて施策に落とし込むサイクル
最後に
数字を読む力が武器になる
広告の管理画面にはクリック率、CPA(1件獲得にかかった費用)、CV数など膨大な数字が並んでいます。
大事なのは、それをただ眺めるのではなく、背景を考えることです。
例えば…
・クリック率は高いのにCV数が少ない → 広告は興味を持たれているけど、LP(遷移先ページ)の内容が刺さっていないかも?
・CV数は多いけどCPAが高い → 獲得はできているが獲得効率が悪い。ターゲット設定や入札の見直しが必要かも?
本来の分析では更にここから数字の動きなどを読み解いて、実際に次のアクションを考えていきます。
こうして数字の裏にあるストーリーを読み解けるかどうかで、提案の質が大きく変わります。
GA4を駆使したユーザー行動の可視化
フェルクではGA4(サイトの動きを見る解析ツール)やClarity(ヒートマップツール)を使って、ユーザー行動を可視化しています。
そこで見えてくるユーザーの動きなどを元に、問題点や改善点を見つけていきます。
数字をグラフにまとめることで、お客様にも分かりやすく説明できます。
例えば…
ある案件では「広告からLPに来たユーザーの半分以上が、入力フォームで離脱していた」ことが分かりました。
GA4の経路探索レポートで数字をグラフ化してみると「フォームの途中で9割が入力をやめている」という事実が一目で判明。そこでフォーム項目を簡略化したところ、CVR(申込み率)が改善。
データを“見える化”することで、改善の打ち手が明確になります。
CPA、CVR、CTR…成果を決める指標たち
WEB広告運用では様々な指標を見ますが、例として以下3つをご紹介します。
CPA(顧客獲得単価):1件の申込みにかかった費用
例:広告費10万円で20件の申込み → CPAは5,000円
CVR(コンバージョン率):サイトを訪れた人のうち、何%が申込みしたか
例:100人中3人が申込み → CVRは3%
CTR(クリック率):広告を見た人のうち、何%がクリックしたか
例:1,000回表示されて20クリック → CTRは2%
例えば…
「CTRは高いけどCVRが低い」場合は、広告はクリックされているのにLPでの申込みにつながっていない=ページ改善が必要。
逆に「CTRが低いけどCVRは高い」場合は、広告文を改善すればもっと成果が伸びる可能性大です。
仮説を立てて施策に落とし込むサイクル
データ分析のゴールは“数字の動きを認識すること”ではありません。
大事なのは、数字をもとに仮説を立て、それを実際の施策に落とし込んで検証することです。
ここで活かすのは、広告の数値といった定量的なデータだけではありません。
アンケートやお客様からのフィードバック、SNSでのユーザーの声といった定性的なデータも仮説の材料になります。
例えば…
・数字上はクリック率が高いが、ユーザーの声では「広告の表現がわかりにくい」との声 → コピー改善の仮説
・CVRが低い理由をGA4で探るとフォーム離脱が多い+ユーザーの声で「入力が面倒」と判明 → フォーム簡略化へ
・20代女性が数値的に反応がいい+SNSで「デザインがかわいい」とポジティブな声 → ターゲットを絞り込み、クリエイティブ強化
「定量データ × 定性データ」 を組み合わせることで、より精度の高い仮説を立てられるます。お客様とのコミュニケーションを大切にしているフェルクだからこそできる分析スタイルです。
最後に
データ分析は、単なる数字遊びではありません。
数字とユーザーの声、両方を読み解くことで「なぜ?」を突き止め、成果を生み出す仮説に変えていく──これが運用者の腕の見せどころです。
次回のVol.4では、広告の顔ともいえる「クリエイティブ制作」についてご紹介します。
「どうやって人の心を動かす広告をつくるのか?」を、リアルにお伝えしますのでお楽しみに!
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