以前からこの傾向はあったが、コロナ禍以降、メンタルヘルスの重要性がますます意識され、従業員のメンタルヘルスの適切な管理が求められています。
ストレスやうつ病などの精神的な問題は、個人の日常生活や仕事に大きな影響を及ぼすだけでなく、組織や社会全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
今回は、メンタルヘルスマネジメントの重要性と具体的な実践方法について詳しくお伝えさせていただきます👨⚕️👩⚕️👌
・・・メンタルヘルスマネジメントとは?
そもそもメンタルヘルスをマネジメントするとは、いったいどういう意味なのでしょうか?
なんとなく意味は分かるけど、ちゃんとした意味は分からないかも・・といった方も多いと思います。
メンタルヘルスとは、身体ではなく、心の健康のことを指します。
近年、心の不調からくる精神疾患は増加していて、厚生労働省の調査によると、仕事や職業生活に関して強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は、令和6(2024)年は 68.3%で、長年にわたり依然として半数を上回っています。
”出典:厚生労働省「令和6年労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要”
一生のうち5人に1人が心の病気にかかるとも言われており、ストレスが積み重なることで、誰でもかかる可能性があるものなので、社会全体でのサポートが重視されているようなことからメンタルヘルスマネジメントへの注目が高まっています。
・・・メンタルヘルスマネジメントがもたらす効果
社内で実施すると、起こり得るメリット4選!
・従業員の離職・休職を防げる
職場で適切なサポートがあることで、従業員のストレスや精神的疲労を軽減することができます。
従業員の職場でのメンタル環境が良くなると、精神疾患にかかる方も減っていきます。
また「この職場で働き続けたい」と感じる従業員が多くなり、離職者や休職者を減らすことができます。
・優秀な人材が集まる
従業員の心の健康をサポートする姿勢を持つ企業は、人材採用の際にも魅力的に映ります。さらに離職率減少などの具体的なデータがあると、従業員が「心身ともに健康に働き続けられそう」と感じやすく、優秀な人材を引き寄せる要因となります。
・個人の仕事の生産性が上がる
従業員のストレスが軽減され、一人一人の心が健康的な状態に保たれます。その結果、従業員のモチベーションや集中力が高まり、仕事の生産性が向上するでしょう。
・人材育成に活かせる
従業員の成長をサポートする上でも重要な要素となります。上司や部下を指導する際、個別の課題に合わせたカウンセリングやトレーニングの情報提供により、上司としては育成能力の向上、部下としてはキャリアパスの構築などに役立てることができます。
・・・では、どのようにすれば効果的に進められる?
従業員の状況によって段階的にケアをすることも重要ですが、それぞれの立場から包括的にケアをすることも大切です!今回は、厚生労働省が公表している職場において従業員のメンタルヘルスをサポートするための方法「4つのケア」をご紹介していきます💡
・セルフケア
ストレスに気づき、自分で対処する労働者自身によるケアのこと。深呼吸や適度な運動、マインドフルネスなどが挙げられます。
・ラインによるケア
上司が負荷のメンタルヘルスをケアのこと。日頃の職場環境の把握と改善、部下の相談対応を行い、精神的不調を早めに察知し、必要なサポートを提供することを指します。
・事業場内産業保健スタッフ等によるケア
産業医、保健師・人事労務管理スタッ等によるケア。労働者や管理監督者等の企業全体に対する支援や、メンタルヘルス対策の企画立案、求職者の職場復帰支援などを実施します。
・事業場外資源によるケア
必要な場合には、会社以外の外部の専門機関やサポート組織を活用し、 従業員のメンタルヘルスを支援することもできます。
メンタルヘルスマネジメントは、従業員の幸福と成長だけでなく、会社・組織全体の発展にも密接に結びついた重要な要素です🤝
人事担当者として、適切な知識を身につけて、従業員の心身の健康に気遣い、より充実した職場環境の構築を進めていくための参考になれば嬉しいです😊🎵