この記事は、2024年4月12日にnoteへ投稿した内容です
トクイテンの森です。年度末進行が年度始まりまではみ出てしまって、修羅場が続いていましたがやっと一段落しました。ほっと一息したところです。
NHKニュースにトクイテンの収穫ロボットが紹介されました
NHK名古屋でトクイテンの吸引型遠隔収穫ロボットが紹介されました。トクイテンの名前は出ませんでしたが、NHKなので仕方ないところです。(動画は以下のリンクからご覧ください)
このニュースで重要なポイントは吸引型収穫ロボットが広く紹介されたのが初めてであることと、遠隔収穫ロボットの開発がお披露目されたことです。この記事では吸引型収穫ロボットについて紹介します。遠隔収穫については、森の次回の記事で紹介します。
吸引型収穫機構の特許成立!
吸引型収穫ロボットは読んで字の如く、トマトを吸引して収穫する装置です。我々が栽培しているトマトの品種との組み合わせで可能になった仕組みです。
ただ、トマトを吸い込んで引きちぎってしまうような強力な吸引力で収穫することも可能ではあるのですが、トマトを傷つけてしまう可能性が高くなってしまいます。そこで、引っ張りには強いけれど捻りには弱い我々の栽培品種の特徴を活かして、捻りながらヘタから実を引き剥がしながら吸引するという仕組みです。
ハウス内の収穫実験環境
このロボットが広く広報されたのは初めてということです。創業以来、農業ロボット開発の実況中継を続けていましたが、ここ最近はずっとnoteにも書けないでいました。それは特許を取るためだったのですが、この度特許出願と同時に申請していたスタートアップ向けの「スーパー早期審査」を認めていただき、脅威の1ヶ月での成立となりました。担当の弁理士の方も自己最速だとびっくりしていました。
トマトを吸引するとホースの中をトマトが通って収穫カゴへ入っていきます
これに気をよくして、吸引型収穫に関連するもう一つの特許も申請しました。これも早く成立してほしいところです。
この吸引型収穫機構は5月29日-6月1日に宇都宮で開催される機械学科ロボティクス・メカトロニクス講演会2024(ROBOMECH2024)で発表予定です。システム全体が大掛かりなのでデモはしない予定ですが、開発したエンドエフェクタの実物を持ち込んで説明する予定です。参加される方はポスターまで来てください。
学会発表予定
森、野々山、今野、水上、田光、菅「低吸引力においても収穫可能なプラム型ミニトマト吸引収穫機構」ROBOMECH2024@宇都宮(5月29日-6月1日)
ロボット開発の仲間を募集しています!
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