「生体ニーズに基づく提案型社会を構築する」をミッションに掲げるザ・ファージは、この度2025年5月付で川上英良氏が最高科学責任者(Cheif Scientific Officer、以下CSO)として就任したことをお知らせいたします。また、同氏の参画に伴い、千葉大学との共同研究が本格始動致しました。
■ 川上英良氏のCSO就任について
川上英良氏は、医療現場の実態に根ざしたデータ解析の応用を専門とし、疾患の「早期発見・予測モデル」の研究で国内外をリードしています。多施設の臨床データや生活習慣データを活用し、予測精度の高いアルゴリズムの開発と実装を長年にわたり牽引し、特に、糖尿病をはじめとする慢性疾患領域での応用に力を入れ、複数の公的研究プロジェクトを通じて、社会実装と臨床現場への橋渡しを進めてきました。
今回のCSO就任により、当社が開発する血糖変動予測や生活習慣リスクスコアの精度をさらに高め、医療現場で活用可能なプロダクト設計と導入支援を加速させてまいります。
URL:https://youtu.be/HD6uv3f21agt
■ 千葉大学との共同研究開始
川上氏の参画に伴い、当社は千葉大学との共同研究として、日本発の持続血糖モニタリング(CGM)データを活用した基盤モデルの構築と、生活習慣病リスク層別化に向けた新たなアルゴリズム開発に着手しました。本研究では、個々人に最適化された予防行動の提案を可能にするAIエージェントの社会実装を見据え、生活習慣病の予兆をより早期かつ高精度に捉えることを目指します。
今後は、リアルワールドデータに基づくモデル精度の向上に加え、学術機関や大規模コホートとの連携による外部検証の推進など、臨床現場での活用を見据えた多面的な展開を予定しています。