Products|株式会社エキュメノポリス
LANGX Speaking
https://www.equ.ai/ja/products
エキュメノポリスは、「教育や仕事の様々な場面に会話AIエージェントを派遣し、創造性や生産性を向上させる。」をミッションに、
会話AIエージェントとの英会話を通してスピーキング能力を診断する「LANGX®︎(ラングエックス)」を提供しています。
また、その技術基盤となるAIプラットフォームの開発も行っています。
エキュメノポリスには、さまざまな専門性やバックグラウンドを持つメンバー、“EQUNAUTS” (エキュ・ノーツ;未来社会を探求する人々)が集まり、それぞれの技術や経験を活かしながら活躍しています。
今回はリサーチエンジニアの吉川さんに、現在の業務やエキュメノポリスならではの面白さなどについてお話を伺いました。
「LANGX®︎」について詳しくはこちら↓
ここまで洗練されている対話システムをみたことがなかった
研究としても未開拓な領域に取り組んでいける
AIとの会話というものをもっとポジティブにしたい
一番の魅力は、最先端の技術をすぐにユーザーに使ってもらえるところ
新しい方が入るごとにその方が持ってきた新しい文化が根付いている感じが面白い
重要なのは、新しい技術のキャッチアップを楽しめるか
エキュメノポリスでは、現在MLOpsエンジニアを募集しています!
—まずは吉川さんのエキュメノポリスでの業務について教えてください。
リサーチエンジニアとして働いています。対話AIの研究と開発をしています。
研究としては学会への参加や論文執筆、開発としては対話システム開発フロー全体のマネジメントと、対話機能やインフラの追加と改善、あとは対話品質管理の仕組み化を推進しています。
—どういうきっかけでエキュメノポリスに入社したんですか?
元々は普通のソフトウェアエンジニアで、対話AIを作るといったことは全く経験がありませんでした。
あるとき、システムとのリアルタイムな会話によって不安を軽減するサービスをつくりたいと思い、正社員からフリーランスとなって仕事を減らし、空いた時間で今日起こったことを親身になって聞いてくれるサービスのプロトタイプを作成しました。
ただ作成したものの、達成したい目的にたいしてリアルタイムな対話がどうあるべきなのかがわからず、心理系とコンピュータサイエンス系の学科で迷った結果、まだ当時ChatGPTも出ていない頃であり対話AIが未成熟だったこと、高度なシステムをつくるうえで機械学習は必須であることから、コンピュータサイエンス系の研究をしようと決めました。
そして研究のために、フリーランスでエンジニアをしながら、社会人でも通えるコンピュータサイエンス系の大学院に通い始めました。その大学院の先生が松山さん(CEO)と知り合いだったので、その縁もあり、対話AIのリサーチャーかつエンジニアとしてエキュメノポリスにジョインしました。
—エキュメノポリスのどんなところに興味を持って、魅力を感じて入社を決意したんですか?
以前にInteLLAの対話デモ動画を見たことがあり、当時ここまで洗練されている対話システムをみたことがなく印象に残っていました。そして大学院の卒業前に、まだ研究者としては未熟ながら、こういうシステムを作成している会社に入ってみたいと思い、思い切って応募してみたという背景になります。
—リサーチエンジニアとして働く中で一番ワクワクする瞬間や、大変な瞬間について教えてください。
エンジニアのスキルや知識だけでなく、機械学習など色々な知識も求められるところは大変でもありますが、その分エキサイティングですね。
研究でできたシステムを、実際にユーザーに使ってもらうとなった時に、使う人や場所によってどのような問題が発生するのかといった部分を解決していくのは大変ですね。
実際のユーザーを相手にサービスをどんどん改善していくところは、楽しいですがやはり大変です。
たとえば我々は英会話能力判定サービスを提供していますが、会話パターンというのは英語上級者と英語初心者で全然違います。あと、リアルタイムな会話はただ早く返答すればいいものではなかったり、ネットワーク通信品質を保証する必要があったり、騒音レベルを検知しながら適切に音声認識をしてユーザーと駆け引きをするための会話のテンポを調整する必要があったり、一般的なWebサービスと比べて非常に複雑です。
我々のサービスはこういった状況下において能力判定が可能な頑健な対話AIをつくることを要求されるため難易度は非常に高いですが、このあたりのAI開発・品質管理の領域は研究としても未開拓な領域なので非常に面白さを感じています。
—特に興味があることについて教えてください。
人が対話AIを使った時にどのように感じるのかという部分には個人的にとても興味があります。ChatGPT含め、様々なタイプの対話AIが出てきているし、これからもどんどん出てくるとは思うのですが、それらを使った時に人々がどう感じるかという部分はとても重要なことだと思っています。
自分はこのサービスを通じて、AIとの会話というものをもっとポジティブにしたいと思っています。
3/9に開催された未踏会議にてブース出展した際の様子
実際に来場者にLANGXを試していただきました
—どんなところが会社の良さだと思いますか?
研究室発のスタートアップなので、エンジニアリングと研究をどちらもできるところですね。研究でできた最先端の技術を実際にユーザーにすぐに使ってもらえるというのは魅力の一つです。
現在70~80%できているシステムをどうやって100%にしていくかみたいなところだったり、リアルタイムかつCGの画像を使用した対話AIという最先端の技術に触れながら仕事ができるのは、日本でもこの会社だけなんじゃないかなと思いますね。
あとは、まだまだ体制が整っていない部分もあるので、ある意味自身がやりたいと提案すればゼロイチでサービスやワークフローを構築できるところも良いところだと思っています。
—会社の文化で魅力を感じるところはどこですか?
システムの研究者もいれば、言語の研究者もいて、実際に過去に英会話の先生だった方もいて、そういった色々な文化が一つのシステムに統合されて実現していくというのは素敵だなと感じます。
色々なタイプの人が入っているので、新しい方が入るごとにその方が持ってきた新しい文化が根付いている感じが面白いですし、良い文化になってきていると感じます。
ただ、研究室発のスタートアップなのでまだまだエンジニアという領域では改善の余地はあるので、会社としてもどんどん募集をしてメンバーを増やしている最中ではあるのですが、そこの開発をスピードアップしていく仕組みみたいなものから作っていけるというのはとてもやりがいがあります。
—チームとして今求めている人はどんな人ですか?
MLOpsというか、機械学習もできて、それに関する様々なエンジニアリングのタスクを行うことができる方にジョインしていただきたいですね。
新しいテクノロジーを駆使して、一緒に事業課題に取り組んでいける方と働きたいと思っています。
ただ一方で、対話AIというものはまだまだ一般的ではなく、他の会社でも試行錯誤している領域でもあります。
そのため、技術としてはまだ確立していないところも多い中で、開発の中で色々な技術を試しながら使っていくので、どんどん新しくなっていく情報に対して、知的好奇心を強く持って、自分から最新の技術や情報をキャッチアップできるか、それを楽しめるかというのは重要かなと思いますね。
—ありがとうございました!