(左から)上西さん・竹原さん
ビジネス特化型オンライン日本語学習サービス「Zipan」、グローバル人材紹介サービス「G Talent」や採用マッチングサイト「GitTap」など、日本のビジネスシーンで活躍するグローバル人材のキャリア支援サービスを展開するビズメイツ。
2026年3月、当社の「グローバル人材紹介」と「ビジネスに特化した日本語学習」を融合した、キャリア支援プログラムの提供がスタートしました。このプログラムは、経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(※)」の支援事業として採択されています。
今回は、こちらの新プログラム開発に携わった事業企画室 ディレクターの竹原さんと、同部署で「Zipan」を担当する上西さんにインタビュー。プログラムの内容や今後の展望について聞きました。
(※リスキリングと労働移動の円滑化を一体的に進める観点から実施されている支援制度。在職者が自らのキャリアについて民間の専門家に相談できる「キャリア相談対応」、それを踏まえてリスキリング講座を受講できる「リスキリング提供」、それらを踏まえた「転職支援」「フォローアップ」までを一体的に実施する体制を整備した事業者を公募。交付が決定した事業者は経費の支援が受けられる。また、転職希望者も事業者経由でリスキリング講座受講費用の補助を受けられる。)
■プロフィール
ランゲージソリューション事業本部 事業企画室 ディレクター:竹原 悠介
サービスエンジニア、営業を経て、広告制作会社でプランナーを経験。在籍中にグロービス経営大学院を卒業し、その後はマーケティング企業にてブランディング・コミュニケーション、新規事業開発プロジェクトに携わった。スタートアップ企業にて、子育て支援に関する事業開発やパートナー企業との協業による事業推進経験も。2023年9月のビズメイツ入社後は、法人営業グループの営業企画マネージャーを担う。現在は事業企画室のディレクターも兼任。「Bizmates」と「Zipan」のアプリ監修にも携わっている。
ランゲージソリューション事業本部 事業企画室 リーダー(プロダクトスペシャリスト・Zipan担当):上西 尊也
大学卒業後、タイの日本語学校で4年間教員を経験。帰国後は、京都のIT系専門学校で勤務し、留学生向けの支援・日本語授業などを担う。その後、東京の日本語学校で教員を務めるなかで、ビジネスシーンでの日本語教育やEd Techに興味を持ち、2022年5月にビズメイツへ入社。日本語教師としての経験やスキルを活かし、一貫して「Zipan」を担当。教材開発やトレーナーのサポートなど、サービス運営全般に携わる。
「G Talent」と「Zipan」を融合したプログラムを提供
ーー今回、経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」として、当社の「グローバル人材紹介」と「ビジネスに特化した日本語学習」を融合したプログラムが採択されました。まずは、この公募に参加した背景を教えてください。
竹原:ビズメイツは、ITや機電系のエンジニア採用に強いグローバル人材紹介サービス「G Talent」とビジネス特化型の日本語学習サービス「Zipan」を展開しています。以前から提供していたサービスの発展型として新たなプログラムを作り、公募に参加することは、ごく自然な流れでした。
もともと「日本で働く外国籍人材」の活躍機会を創出する「G Talent」や「Zipan」のサービスモデルは、経済産業省のキャリアアップ支援事業と親和性が高い。リスキリングと転職支援を一体として推進する同事業の目的に沿う形で、質の高いプログラムを提供できることには確信がありました。
日本国内の労働力不足などを背景に「G Talent」や「Zipan」のニーズが高まる中、当社としても「両サービスの連携を深め、より多くのニーズに応えられる仕組みづくりをしていこう」と方針は決まっていました。ビズメイツの成長戦略と、経済産業省の募集要件がちょうど重なっていたと言えるかもしれません。
ーービズメイツが提供する、一体型支援プログラムの具体的な内容を教えてください。
上西:外国人労働者が、リスキリングを通じて日本企業で活躍する機会を得られるように、支援事業の枠組みに沿って「キャリア相談対応」「リスキリング提供」「転職支援」「フォローアップ」を一気通貫で提供します。
プログラムの提供フロー
当社運営の人材サービスに登録のうえ、キャリア相談を実施した後、「Zipan」にて所定のリスキリング講座を受講・修了した受講生には、受講料の50%相当がキャッシュバックされます。所定条件を達成した場合はさらに約20%相当をキャッシュバック。
「日本語力を高め、日本での活躍機会を広げたい」意欲を持つ外国籍人材のキャリアアップを、力強く後押しするプログラムになっています。
「部署の垣根を越えた連携」がポイントに
ーーお二人は今回のプロジェクトにおいて、いつから、どのような役割で携わってこられたのでしょうか?
竹原:複数の部署のメンバーで構成されたプロジェクトチームが動き出したのは、2025年の夏からでしたね。初期から参加していたので、プログラム開発にあたって「Zipan」と「G Talent」のサービスがスムーズに連携できるようフローを検討するところからかかわりました。
また、最初のステップである「キャリア相談」にお申し込みいただくために、集客面の施策を検討するなど、マーケティング的な視点でも携わっています。
上西:私もプロジェクトの初期から参加しています。主に、今回のプログラム内での「リスキリング講座」の具体的な内容を検討し、教材の作成を担ってきました。
「Bizmates」から派生してスタートした「Zipan」は、日本語の単語やフレーズを学べることはもちろん、ビジネスシーンで円滑にコミュニケーションをとれるように教材を作成していることが特徴です。その特徴に加えて、今回は「エンジニアが現場で仕事を進める際に役立つ」ことにこだわった教材作成を進めました。
よりよい教材づくりのため、当社の外国籍エンジニアや「G Talent」を運営するタレントソリューション事業本部の社員の意見も取り入れました。「日本企業でのキャリアアップを目指す外国籍IT人材の方が、IT領域の業務に必要な日本語をしっかりと学習できる」コンテンツにするため、表現の細かい部分まで調整していきましたね。
竹原:経済産業省のキャリアアップ支援事業として採択されるには、受講生に教育と採用を一貫して提供できるプログラムが必要です。エンジニア人材の採用に強みを持つ「G Talent」と連動する当社の場合、「エンジニア向け」の教材は欠かせない要素。部署の垣根を越えた協働は、重要なポイントでした。
採択が決定したらすぐにスタートできるように、プログラムの作成と併行し、受講に必要な新たなシステムの開発も動いていましたね。IT本部とも連携しながら準備を進め、2026年3月16日にサービス提供を開始しました。
「教育」×「採用」のサービス価値をさらに高めていく
ーー外国人労働者のキャリア形成を支援する本プログラムを、今後どのように発展させていきたいと考えていますか?
竹原:プログラムを通じて日本語スキルを磨いた受講生の転職成功はもちろん、その後の「新たな環境に定着して継続的にキャリアアップしていく」ところまで丁寧にサポートするサービスとして運営していきたいですね。
その上で、受講生の皆さんにはぜひ、このプログラムの魅力を日本で働く外国籍の仲間たちに伝えてもらえたらと思っています。口コミの力は大きいですから。このプログラムの利用者経由で、最終的にはビズメイツの認知度や存在価値も高めていければと考えています。
上西:異国の地で新たな一歩を踏み出そうとしている方々が、日本人のコミュニケーションスタイルや考え方を理解し、活躍してもらえるように。そんな思いを持って、教材のブラッシュアップを重ねていきたいと考えています。
このプログラムに参加して得られた学びを、新たな環境で実際に活用していただくことが、私にとっての一番の喜びです。
ーー最後に、お二人が感じているビズメイツの強みや魅力を教えてください。
竹原:グローバル人材育成をミッションとする企業は多々ありますが、語学とキャリア支援の二軸で事業を展開し、両面からグローバル人材の活躍を支援できる企業は決して多くありません。複数のサービスを組み合わせて社会のニーズに応えるソリューションを提供できる点が、ビズメイツの大きな強みではないかと思います。
今回のプログラムで「Zipan」と「G Talent」が連携したように、今後も部署やサービスを横断したプロジェクトは増えていくはず。新たな挑戦ができるチャンスも多く、そこが当社の魅力ではないでしょうか。
上西:ビズメイツでは、新しいことにチャレンジできる機会が多いですよね。私も、その環境を活かしていきたいと思っています。
また「ビジネスシーンにおいて、どのような日本語が必要か」を考えて教材を作成していく中で、社内に外国籍社員が多く、多様な意見を取り入れられる点もビズメイツの強みだと感じています。これからも「ビジネス現場で実際に役立つ」日本語表現にこだわって、サービスを発展させていきたいですね。