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「検索されない時代」の飲食店集客を、私たちはどう設計するか

私たちMenuMenuは、飲食店のインバウンド集客をテクノロジーで支える事業をしています。その現場で最近、見過ごせない変化に向き合っています。訪日外国人の若い層が、店を探すとき、Googleマップより先にInstagramの地図機能を開いている——そういう場面が、もう例外ではなくなってきました。これは私たちにとって、小さくない問いを突きつけます。これまで飲食店のデジタル集客は「検索で見つけてもらう」ことを軸に語られてきました。MEO対策もそうです。けれど若い訪日客は、そもそも能動的に「検索」していない。流れてきた写真や動画で店を「知ってしまう」。発見の主導権が、探す人からプラットフォーム...

QRメニューを「翻訳機」から「調査装置」に——MenuMenuが向き合う飲食店のデータ活用

QRメニューを入れた店の多くが、機能の半分を使っていない飲食店のQRコードオーダー導入は、ここ数年で当たり前になりました。けれど現場をまわると、私たちMenuMenuが繰り返し目にする光景があります。多くの店が、QRメニューを「外国人客向けの翻訳ツール」としてしか使っていないのです。私たちが見ている課題QRメニューの本当の価値は、翻訳ではありません。お客さんがどの言語で、何を見て、何で迷い、何を注文したか——その行動が1件残らずデータとして残ることです。英語表示の客に何が売れているか、中国語表示の客の客単価はいくらか。紙メニュー時代には絶対に見えなかった「国籍別の本音の注文リスト」が、毎...

AIに「正しく読まれる飲食店」を増やす——MenuMenuが向き合うAI検索時代の課題

お客さんが、GoogleではなくAIに店を聞き始めている「この近くで日本酒が飲めるお店、おすすめは?」——いま、この問いはGoogle検索ではなくChatGPTやPerplexityに投げられています。AIが回答に店名を出す店と出さない店の差は、すでに来店数の差として表れ始めています。私たちMenuMenuは、この変化の最前線にいます。私たちが見ている課題多くの飲食店オーナーは、AI検索対策と聞くと「口コミの星を上げること」だと考えます。それも一部は正しい。けれど私たちが現場で痛感しているのは、もっと手前の課題です。AIはそもそも、お店の営業時間やメニューを「正しく読めていない」。きれい...

AI検索で「見えない店」を可視化する——MenuMenuが向き合うUberall報告書の宿題

「あなたのお店、AIに名前を呼ばれていますか」2026年5月7日、ロケーションマーケティング企業Uberallが発表した報告書が、飲食業界に静かな衝撃を与えています。「QSR(クイックサービスレストラン)の83%は、ChatGPT・Perplexity・GeminiのいずれのAI検索でも推薦候補に挙がらない」——欧米のQSR向けに書かれた数字ですが、私たちMenuMenuは「これは日本の独立系飲食店こそ、もっと深刻に受け止めるべき話だ」と考えています。AIごとに違う「推薦の閾値」が突きつけたもの同報告書で最も注目されたのは、AIプラットフォームごとに「推薦する/しない」を分ける星評価の閾...

AIに推薦される飲食店をつくる——MenuMenuが向き合う「一次情報の構造化」

「Googleで検索」から「AIに聞く」へ——飲食店業界に起きている地殻変動2026年、生成AIユーザーは日本国内だけで月間4,000万人を超えました。お客様が「渋谷 デート 焼肉」と検索する代わりに、ChatGPTやPerplexityに同じ質問を投げる時代が、すでに到来しています。業界調査では、生成AIが推薦した飲食店の45%で「具体的な集客効果が出た」と報告されています。AIに引用される側になっているか、なれていないか——この差が、年末年始の繁忙期の予約数として、現実の数字に表れる段階に入りました。LLMOとGEOという二つの言葉が示すものLLMO(Large Language M...

2026年3月Googleコアアップデート分析——「一次情報・公式サイト」が勝つ時代、飲食店はどう生き残るか

「一次情報を持つ店が勝つ時代」に、私たちMenuMenuが向き合っていること2026年3月、Googleが実施したコアアップデートで、検索結果の評価軸が大きく動きました。SEO業界では「一次情報・公式サイト優遇」というキーワードで分析が共有されています(鈴木謙一氏、2026年5月12日)。同時にGoogle検索のAIモード(AI Overviews)には、外部サイトへのリンク露出を強化する新機能が5つ追加され、検索流入の構造そのものが変わり始めています。飲食店業界に静かに迫る変化これまで「Googleで上位に出るには、SEO業者にまとめ記事を量産してもらう」という発想が一定の効果を持って...

訪日客の店探しチャネルが多極化する中で、私たちが見据えているもの

2026年5月、食べログの多言語専用アプリが6ヶ月で200万ダウンロードを突破したというニュースが流れました。同じ時期、Googleマップでは口コミをAIが要約する「Gemini要約」機能が日本でも常設化し、さらにChatGPTには店舗検索専用の「Local Places」機能が登場しています。3つのプロダクトはそれぞれ別の企業から出ていますが、向いている方向は同じです。訪日客が日本語を読めなくても、口コミを大量に読まなくても、店にたどり着ける世界を作ろうとしています。飲食店側に静かに迫る変化これまで「Googleマップだけ整えれば訪日客集客は大丈夫」と言われてきました。しかし2026年...

Google AIモード更新が裏づけた、私たちの事業の方向性

MenuMenuは、テクノロジーで飲食店の「発見される力」を高めるサービスを提供しています。2026年5月6日、GoogleがAIモードとAI Overviewsを大型アップデートしました。私たちにとって、この変化は事業の方向性を裏づけるものでした。今回のストーリーでは、この出来事と、私たちが何を考えているかを共有します。AIの回答が、外部サイトへ客を返し始めたこれまで、AI検索の文脈では「ゼロクリック——AIが全部答えるから、もうWebサイトはいらない」という見方が広がっていました。今回のアップデートは、その流れに対するGoogle自身の修正です。AIの回答パネルの中に、外部サイトへの...

「口コミは買うものではなく育てるもの」——私たちがそう考える理由

「口コミでデザート1個」がアウトになった——飲食店の口コミ運用が変わった話「Googleの口コミを書いてくれたらデザート1個サービス」。少し前まで街の飲食店でよく見た貼り紙ですが、いまは出せません。2023年10月に施行されたステマ規制(景品表示法のステルスマーケティング告示)で、対価と引き換えに口コミを書かせる行為は、店側が責任を問われる違反になりました。2024年6月にはGoogleマップの口コミをめぐって初の措置命令が出ています。さらにGoogleのポリシーも、インセンティブが誘因となった口コミを禁止しており、見つかれば削除・プロフィール制限の対象です。近道がなくなったぶん、地道さ...

AIが「店の代わりに話す」時代、私たちが整えているもの

AIが「店の代わりに話す」時代に、飲食店が用意すべきものGoogleビジネスプロフィール(GBP)が大きく変わりました。メニューの写真を1枚アップロードするとGeminiが品目名・説明・価格・見出しを自動抽出し、デジタルメニューに変換する「AI入力」機能。さらに、口コミやウェブサイトのデータをもとに、よくある質問への回答案をAIが下書きし、オーナーが承認して公開する流れも整いつつあります。GBPはいま、「店舗情報を入力する場所」から「AI・Googleマップ・検索にデータを供給するデータレイヤー」へと役割を変えています。便利になったぶん、検品の重要度が上がったAIは写真に写っていることし...

GW2026結算——訪日客12連休が証明した『都市飲食店の主役交代』

GW2026は『主役交代』を確定させた12連休でしたこんにちは、MenuMenuチームです。2026年のゴールデンウィークが終わり、業界データの結算が出揃いつつあります。私たちが事業として向き合っている『飲食店の訪日客対応』というテーマが、業界全体の前提になりつつあると実感する12連休でした。事前プレイブックの仮説、結算で出た答え4月下旬、私たちは事前プレイブックで『都心居酒屋・寿司・焼肉店の夜帯訪日客比率50%超』『客単価+5〜10%』『人手不足による機会損失』を3つの仮説として置きました。結果、第一の仮説は都心主要エリアで実現、第二の仮説は実数+8〜12%で上限に張り付き、第三の仮説...

「AIに先に聞く客」が増えた——飲食店集客の入口が10〜15年ぶりに動いた

カンリー調査が映した小さな、しかし決定的な変化こんにちは、MenuMenuチームです。2026年4月にカンリーが公表した飲食店検索行動調査を読んで、私たちが事業を作っている理由を改めて言語化したくなりました。調査が示したのは、外食店探しの「最初の入口」が変わり始めているということです。20〜30代のうち無視できない割合が、Google検索や食べログより先に、ChatGPTやPerplexityに「新宿の個室和食デート」と聞いている。AIが挙げた3〜4店をGoogleで検索し、食べログとGoogleマップで写真と口コミを確認して予約する——この導線がもう実在の客の動きになっています。「候補...

AIブラウザ「Atlas」が飲食店オーナーに突きつける情報整合性の宿題

「Googleマップ最適化、終わりました」と言える店ほど危ないこんにちは、MenuMenuチームです。今日のテーマはOpenAIが2025年10月に発表したAIネイティブブラウザ「ChatGPT Atlas」と、それが飲食店オーナーに突きつけている宿題についてです。結論から言うと、Googleビジネスプロフィールの整備が終わった店ほど、次のステージで足元をすくわれます。なぜなら、Atlasが見ているのはGoogleマップだけではないからです。Atlasの正体——「ブラウザ」ではなく「予約代理人」Atlasの中核は二つの仕組みです。Browser Memoryは、ユーザーが食べログで見た店...

東京ビッグサイトのパネルで話した、福岡から世界へ向かう私たちの仕事

東京で、私たちは何を話したか2026年4月27日、東京ビッグサイトで開幕した SusHi Tech Tokyo 2026 のパネルセッションに、MenuMenuはパネリストとして登壇しました。49カ国60,000人、750スタートアップ、151セッション。アジア最大級のイノベーション・カンファレンスで、私たちのアプローチを丁寧に説明できる機会をいただきました。私たちが向き合っている問題「観光客に読めない、AIに引用されないお店は、存在していないのと同じ」。これは私たちが日々現場で向き合っている、見過ごされている損失の言語化です。訪日外国人4,268万人、その85%がGoogleマップで店...

「読めない店は存在しないのと同じ」— 福岡の登壇で再確認したMenuMenuの仕事

福岡で、私たちは何を話したか2026年4月23日、Manabu Hubs × Venture Café Fukuokaの共催デモデーで、MenuMenuとして登壇しました。Manabu Hubsの1周年を祝うこの日、日本・台湾・オーストラリアを結ぶクロスボーダー・インキュベーションから集まった5社のスタートアップが、満席の会場でそれぞれの「なぜ自分たちが存在するのか」を語り合いました。私たちが向き合っている問題「観光客に読めない、AIに引用されないお店は、存在していないのと同じ」——これは私たちが日々現場で向き合っている、見過ごされている損失の言語化です。訪日外国人4,268万人、その8...