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ITで医療現場を改善したい ── 元看護師がエンジニアにキャリアチェンジして医療ベンチャーに飛び込んだ理由

リンケージは先日、創業10周年を迎えました!

今回はそんなリンケージに入社して1年ほどの橘田祐那さんに、これまでのご経歴や入社理由、今後挑戦したいことなどを伺いました。

─これまでのご経歴を教えてください。

学校を卒業後、大学病院に看護師として3年間勤めていました。病棟看護師と呼ばれる仕事で、消化器内科や肝胆膵内科などをメインに、内視鏡的治療や抗がん剤治療などで入院される患者さんの看護をしていました。

看護師になろうと思ったのには2つ理由があります。1つ目は学生時代に流行っていたドラマの影響が大きいです。医療系のドラマが好きだったので、看護師が活躍してるエピソードを見たときは特に感情移入して、その道を志すようになりました。2つ目は、実家の近所で仲の良かったお姉さんたちに、看護師になった方が多かったことです。自然とお姉さんたちみたいになりたい、と考えて看護学校に入学しました。

ですから、ずっと憧れていた看護師になれたのはとても嬉しかったです。また、実際の勤務中に患者さんからありがとうと感謝していただけることで、もっと頑張ろうと高いモチベーションを維持できました。

しかし、もちろん良いことばかりではありません。特に大変だったのは業務量の多さとその煩雑さでした。限られた時間の中で、ミスができない緊張感を常に抱えながらのマルチタスクには苦労することも多かったです。

─憧れの職業に就けた喜びと、業務の大変さのどちらも経験されたんですね。そこからなぜエンジニアになろうと思われたのでしょうか。

業務では事務作業も多かったので、漠然とこうした業務の煩雑さをITの力で変えられたらいいなと思い、色々と調べるようになったのがきっかけです。

例えば当時、私が勤めていた大学病院では電子カルテを使っていました。そのカルテでは、患者さんの容態を都度、1つ1つ手作業で追加していく必要がありました。もちろん手書きより数倍簡単でしたが、より効率化できる方法はないかと考え、自分なりに汎用性のあるテンプレートをつくったんです。そしてその内容を病院のIT部門の方に持ち込んで相談し、電子カルテのシステムに取り込んでいただきました。おかげでテンプレート入力が可能になったんです。

入力作業は都度数分程度のことですが、塵も積もれば山となりますし、なにより入力漏れを減らすのにも役立ちます。一緒に仕事していた方々にも喜んでもらえて嬉しかったです。

こうした経験から、「どうやったらもっと電子カルテが使いやすくなるか」、「プログラムはどのように動いているのか」が気になるようになりました。そして、自分自身がシステムを作る側になり業務を改善できたらいいなと思うようになったんです。そのため、はじめは趣味として、自分で簡単なアプリをつくったり調べたりしていました。結果として看護師の経験を活かして医療現場の役に立ちたい気持ちが日に日に強くなり、本格的にプログラミングを学びたいと考えるようになりました。

─看護師をしていたからこそ現場の大変さをITの力で改善できればと思われたんですね。実際、未経験からエンジニアになるためにどんなことに取り組んだのでしょうか。

はい、ITは医療現場の業務改善にも役立つと確信したことが大きいです。もっと経験を積みたいと思ったので、本格的にプログラミングを学ぶため、看護師を辞めて3〜4ヶ月ほど独学で勉強しました。勉強方法はネット上にある教材をみたり、WEBアプリをつくりながら調べごとをして改善していったり、といった形です。

自信がついたのは、つくっていたWEBアプリが完成して達成感を感じたことでしょうか。アプリを完成させることが1つの目標だったので、実際に完成形までつくれたことで簡単なシステムの仕組みは一通り理解できたかと思います。

この経験を踏まえて就職先を探しました。調べてみると、リンケージのように、医療とITの力を使って医師や看護師の業務改善に寄与するサービスや、患者さんが健康になるようなことをしている会社がたくさんあることに気付きました。

─スクールなどに通わず独学で勉強されたんですね。その後の転職でリンケージを選ばれた理由はなんだったのでしょうか。

受けた企業は全て、医療関係の事業を展開する企業のエンジニア職です。自分がやりたいことに取り組める環境と、エンジニアとして力をつける経験ができる企業を探していました。

その中でリンケージは、予防医療へのアプローチをしていたので気になっていました。というのも、病院に勤めていた頃、病気になって入院する患者さんがほとんどで、普段から健康意識が高い方はまだ少ない印象だったんです。だからこそ、病気になる前の予防医療には関心がありましたし、飛び込んでみる決め手になりました。エンジニアとしては、技術面で学び実践してみたい言語を扱ってたので、挑戦ができる環境も魅力的でした。

入社後はオンライン診療システム「D-CUBE」の機能追加や、法人向け女性ヘルスケアサービス「FEMCLE(フェムクル)」の新規開発などを担当しています。お客様に安心して利用していただけるセキュリティと、今後の機能追加に備えた汎用性のあるプログラム構築など、技術面で学ぶことも多く、やりがいがあります。

─入社されて1年が経過しました。リンケージで働いてみていかがですか。

薬剤師資格のある方がエンジニアをされていたり、お客さんとやりとりをするカスタマーサポートチームに栄養士や看護師の方がいたりと、医療関係でいろんなバックグラウンドを持った方がいるのはとても驚きました。同時に、医療に対する思いがあってここで働く人が多いのだと感じるので、とても刺激を受けますね。

エンジニアとしては、ただ動くものをつくるだけだったところから、コードを綺麗に整えながら、後から機能追加もできるようなプログラムを設計するところまでを考えて動けるようになりました。入社前に比べると成長できている部分かなと思います。

また、尊敬する上司との出会いで、仕事への捉え方も変わりました。もともと私は、エンジニアの仕事は言われたものをどのように作るか考えて、システムに反映することだと捉えていたんです。ですが、技術面で追加できる機能や要素を提案し、他の職種の方と協力してよりよいものをつくれると知りました。上司のように周りを巻き込んでよりよいものを提供できるよう、どんどん力をつけていきたいです。

─最後に、今後挑戦したいことを教えてください。

看護師の経験を活かし、医療従事者がより働きやすい環境づくりに寄与できたらと思っています。それが私はITの力を身につけることだと思い、エンジニアにキャリアチェンジしました。もちろん、技術やプログラムだけで解決できるとは思っていません。ただ、知識や技術を提供すれば一部でもお役に立てることはあると信じています。ITで医療現場を変える手助けができるように頑張りたいです。

ですが、現状は上司の元で相談しながら進めている業務が大半です。レールを引いてもらわずとも自分でどんどん開発できるようになれたらと思います。また、まだ知識が足りず、自分からなにか提案するには及ばないので、自分から働きかけて会社のためになるようにさらに成長していきます。

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