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AIスタートアップ出身者が、医療ベンチャーで挑むメンタルヘルス領域での新ビジネスの創造とは

リンケージは現在、代表 生駒のもと第二創業期を迎え、医療ベンチャーとして急成長しています。

今回はそんなリンケージでメンタルヘルス事業を推進する夏目 萌さんに、これまでのご経歴や入社に至った経緯などを伺いました。

──本日はよろしくお願いします。はじめに、夏目さんご自身の経歴を教えてください。

一橋大学を卒業し、新卒でリクルートに入社しました。学生時代にビジネスコンテストなどへの出場やスタートアップ企業でのインターンを経験し、ビジネスを立ち上げることへ強い興味を持ちました。まずはいろんなことを知り吸収すべく、多様な事業を展開するリクルートに飛び込みました。

在籍中は経理や人事のコーポレートスタッフとして勤務しました。のちのターニングポイントとなるのは、AIエンジニアの採用を担当したことです。採用活動の過程でトップレベルのエンジニアに数多く出会い、彼らの考え方やAI業界のポテンシャルに興味を持つようになりました。そしてその興味は、彼らと同じプロジェクトで働きたいという気持ちを徐々に強くしました。そこで、興味のあったAI業界で、急成長するスタートアップ企業に転職することにしました。

──そうだったんですね。どうしてAI業界だったんですか?

やはり採用担当時に出会ったエンジニアからの影響が大きいです。彼らの話を聞いていると、今後のAI技術の発達と普及を確信しました。なによりまだ成功セオリーがない黎明期の産業で、新しい挑戦をすることにとてもワクワクしたんです。

ただ、いまとなっては楽しかったと言えますが、当時はなにが大変だったかもわからないほど激動の日々を送っていました。というのも、留学経験もなくビジネス英語も話せない私が、上司とたった2人で海外進出を担うことになったんです。

──ただでさえチャレンジングな環境で、海外進出も担当されたんですね。経験がなかったとのことですが、その困難をどのように乗り越えたのでしょうか?

はじめは会社の期待通りに仕事をこなしていくだけで精一杯で、思うような成果が出ずに苦しんでいました。しかも周りにいるのは外国籍の同僚たち。インターナショナルな同僚と仕事をするのははじめてで、彼らのはっきりした言動には正直戸惑うこともありました。

ですが、よく考えると彼らの言動は本質的だと気付いたんです。だからこそ、思考や意思決定などの過程が彼らに適応できるようコミュニケーションをとるようになりました。今振り返ると、その行動が自然と自分を成長させてくれたんだと思います。おかげで徐々に成果がでるようになり、その体験が自信につながりました。

特に印象に残っているのは、入社2年目の頃に上司と2人で担当した資金調達プロジェクトです。当時最大規模の投資を受けることができ、AI業界の注目を高めることができました。加えて会社の成長資源をわかりやすいかたちでつくれたこと、そして業界への期待を関係各所からお伝えいただけたことが、自分を認める大きな成功体験だったと思います。


──さまざまなプロジェクト参画を通して成功体験を積み上げていったんですね。なぜそこからリンケージに入社されたのでしょうか?

私がリンケージに参画したのは、メンタルヘルス領域で新しい事業を展開したいと考えたからです。

ベンチャー企業に勤め同業で交流の輪が広がるにつれて、周囲に精神疾患で休職・退職する方や、本人の自覚がなくても精神的負荷が高いであろう方と接する機会が増えました。自分自身も、当時自覚はなかったものの、今振り返ると精神的に相当追い込まれていた状況も何度もありました。実際、厚生労働省の調査でも業務に関連したストレスが原因で心身の健康を害する労働者は年々増加傾向にあると発表されています。そうした状況から、もともと関心のあったメンタルヘルス領域でなにかできることはないかと考えるようになったんです。

ご縁があって仕事で訪問したアフリカでの出来事も大きな転機になっています。というのも、訪問前の私は、アフリカに住む人々に人生の選択肢を増やすといった価値提供ができたら、と考えていました。知らないことや環境が整っていないことで、彼らの可能性が狭くなるのはもったいないと思っていたんです。

ですが、実際に現地へ訪れ、彼らとコミュニケーションを図るうちに気付いたことがありました。それは、彼らがとてもポジティブで、未来にワクワクしているという事実でした。日本に住んでいると、将来を不安視したり、職場など様々なストレスから精神的にダメージを受ける人が多いです。でも、彼らにはそれが少ないようでした。

そこで、アフリカの発展に対する貢献をしても、結局は課題先進国である日本のような状況がいつか訪れるのではないかと考えるようになりました。それなら、日本に住む私たちが先に課題を解決すれば、アフリカのような発展途上にある国々のよりよい社会をつくるための役に立つんじゃないかと思うようになったんです。これがいまのライフテーマになっています。

ほかにも、2020年から感染拡大している、新型コロナウイルス感染症の影響もあります。リモートワークなどが普及し、働き方やコミュニケーションに大きな変化をもたらしました。終息が予想できない状況で恐怖心が強くなり、鬱々とした雰囲気に飲まれ、命を絶つ方も例年より増えています。そしてこれは日本のみならず他国でも大きな課題の1つです。しかし実際、どのように精神を良好に保つか、または改善するか、精神疾患などを患った経験のある方以上に高いリテラシーを持つ方はほとんどいない状況です。

こうしたメンタルヘルス領域に課題を感じていたとき、リンケージと出会いました。リンケージは医療知見が豊富で健康保険組合などとのコネクションも強く、ここでメンタルヘルス事業を展開できれば社会に対するインパクトもあるのではないかと考えました。

──そうだったんですね。夏目さんからみてリンケージはどんな会社ですか?

常に変化し成長し続ける会社だと思います。そしてそれは、経営体制として備わっている3つの強み、CEO生駒さんのスピーディなビジネス推進力、CMO石澤先生の豊富な医療知見、エンジニアチームの開発力があってこそだと感じています。

社員はHRポリシーの1つである「プロフェッショナル」の通り、それぞれがやるべきことにプロ意識高く取り組んでいるので、とても信頼できますね。会社はそんな社員に対し、ビジネスへのパッションと推進力があれば、より裁量のある環境を提供してくれるので、しっかり自分の視点で考え、すぐに行動へ移せる人がどんどん活躍している印象です。

──リンケージらしさは「プロフェッショナル」にあるのですね。夏目さん自身、今後リンケージで挑戦したいことはありますか?

医療や製造業など、リアル空間でなにかものを生み出す産業は、データを活用してこそ効果が高くなる領域です。また、特にメンタルヘルスの領域では、まだビッグデータ活用による成果は少ない状況です。

こうした背景から、医療業界における既存技術や知見にAIのような最新技術を掛け合わせれば、アメリカ・中国からテックジャイアントが登場した時のように、課題先進国である日本からプレゼンスのある発信ができるようになるのではないかと考えています。そのために、前職で新しい産業をつくり育ててきた経験を活かし、ヘルスケアにおけるデータ利活用などをリンケージで実現することで、より社会価値の高い事業を展開したいと考えています。

──最後に未来の社員に向けてメッセージをお願いします。

ヘルスケア領域では今後、働き方の多様化に伴う生活習慣の変化などで、いまはまだ顕在化していない課題が出てくることも予想されます。また、新しい技術の導入や発展により、より社会性の高い事業や、業界内での競争領域を大きく変えうるビジネス展開も考えられます。まだまだ課題の多い領域だからこそ、成長の可能性が高いのです。

リンケージはいま、ヘルスケア領域で猛スピードで成長しているスタートアップ企業です。このフェーズにジョインすれば、ご自身の成長にも、携わる社会意義としても、とてもよい環境がご用意できます。ぜひ、会社を成長させることで、1人でも多くの「健康意識の温度を上げる」世界を実現させましょう。

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