今回取材をしたのは、LOCUS BRiDGEでデザイナーを務める加藤翔太さん。
大学では経済学を学びながらも、映像やホームページ制作に興味を持ち、専門学校とのダブルスクールを経てデザインの道へ。グラフィックデザイナーからWebディレクター、SNSマーケター、SEO担当まで、多岐にわたる経験を積み重ねている彼ですが、数々の経験の背景には、「ひとつの道を突き詰められなかった」という迷いや葛藤もあったといいます。
何者かになりたいーー。
そう語る異色のキャリアをもったデザイナー・加藤翔太さんが歩むLOCUS BRiDGEでの “今” とは。
加藤 翔太(合同会社LOCUS BRiDGE デザイナー)大学卒業後、約5年グラフィックデザイナーとしてデザイン業務に従事。その後、IT業界へのチャレンジを希望しスポーツ関連企業のインハウスWEBディレクターへ。2019年より少数精鋭のWEBマーケティング会社にて多くの企業WEBサイトやSNSの立ち上げプロジェクトを牽引。2024年8月より現職。
遠回りしてきた経験が、今の仕事の “幅” につながっている
「今でこそグラフィック・Web・SNS・マーケティング・SEOと、多くの経験をしてきたことが仕事に生きていると思えるようになりましたが、正直、当時の自分にとっての転職はポジティブなものではなく、“逃げ” だったんですよ」
そう包み隠さずに話す加藤さん。最初に彼に大きな壁が立ちはだかったのは、新卒で入社したグラフィックデザイナーとしての仕事だったといいます。
「デザイン一本で仕事ができるならそれに越したことはないと思いますが、自分にはそれができなかったんです。5年間必死に働いても先輩のスキルに追いつけるイメージが持てなくて、自分をもっと成長させたいと思っても、どう変えていけばいいのかわからない。このままではダメだと、転職を選びました」
4回目の転職先として選んだのが、地域や人に寄り添いながら仕事をする『LOCUS BRiDGE』。
「埼玉県内で家から近い職場を探していたタイミングで、LOCUS BRiDGEに出会いました。今振り返ると、自分が北海道の地方出身ということもあり、地域の可能性や人の営みに対して、昔から漠然と興味があったんだと思います」
たまたま家の近くにあり、興味を惹かれたLOCUS BRiDGEでしたが、この出会いが「何も突き詰められなかった」と思っていた加藤さんを大きく開花させます。
「今やっているデザイン業務は、最初の会社で学んだグラフィックデザインの経験がかなり活きています。でもそれ以外にも、Web・SEO・SNSなど、全ての経験が今につながっている実感があって。
例えば、入社した頃すぐに愛知県尾張旭市のSNS支援案件を任せてもらいました。これは過去にSNSマーケティングの経験があったからこそだと思っていて、今になってようやく、遠回りしてきた経験が今の仕事の “幅” につながっている気がしますね」
現状に満足しない。責任感の強い仲間とだから目指せるもの
現在は、ふるさと納税のポータルサイトに掲載するサムネイル制作を中心に担っているという加藤さん。今の仕事には、現状維持で満足せず、新しい提案をする姿がありました。
「ダブルスクールを選択してまでデザインの専門学校に通ったのは、編集作業がとにかく好きだったからなんです。自分にとって編集は、バラバラな素材を目的に合わせて組み立てていくこと。これは今のLOCUS BRiDGEでの仕事も同じで、担当者から渡される情報を並べて『何が一番の魅力なんだろう?』を常に考えています。
もちろん、ふるさと納税のデザインにはある程度のセオリーがありますが、その中でどう工夫できるか、どう提案するかを意識していますね」
「 “現状に満足しない” ことを大事にしています。LOCUS BRiDGEに入ってまず最初に驚いたのは、“働いているメンバーの意識がとにかく高い” こと。一人一人が自分の仕事に対して責任を持っているという意識が高いんです。適当に流す人がいない。自分はそれにすごく刺激を受けましたし、こういう仲間と一緒に働ける環境だからこそ、LOCUS BRiDGEでの時間を通じて、自分自身もチームも、もっといい方向に進めたらと思っています」
周りの仲間たちと切磋琢磨するからこそ、「もっとこうしたらどうだろう」「もう一歩挑戦してみたい」と動き続ける加藤さん。今後は、デザイン業務以外の役割にもチャレンジしていきたいと話します。
何者にもなれていない。コンプレックスを払拭する未来とは
「これからは、例えばSEOや数値分析など、前職で経験してきたことをさらに活かして、ポータルサイト内の流入や変化を分析することにも挑戦したいと思っています。それは “貢献したい” という思いからであり、LOCUS BRiDGEにいる自分の価値をどう高めていくかを模索しているからでもあるんです」
「正直、クリエイティブって評価が難しいんですよ。どれだけ見た目を整えても、それが直接的に数字に反映されているかどうかって測りづらい。だからこそ今は、お客さんやチームメンバーからのフィードバックを励みに仕事をしていますが、もっと数字をみて、いろんな提案ができるようになりたいし、デザイン以外のプラスαの視点を持てるようになりたいんです」
実はLOCUS BRiDGEに入社して、まだ1年という加藤さんですが、すでに、与えられた仕事以上のパフォーマンスをどうしたら出せるかを一生懸命考えている姿がそこにはありました。
「自分自身はまだ『何者にもなれていない』と思っていて、これが自分のコンプレックスでもあるんです。経歴だけを見れば、いろんな経験を積んできたと思いますし、決められた役割以上にお客さんに寄り添って仕事をするLOCUS BRiDGEだからこそ、デザイン業務に縛られずに過去の経験が活かせているとも思っています。でも『これが自分の武器だ』と胸を張って言えるものはまだない感覚なんです。
だからこそ、LOCUS BRiDGEでは “何者かになりたい” という思いで動いているのかもしれません。次の1年間で、自分の役割や強みをもっと明確にしていきたいですし、『加藤に任せたら大丈夫』と言われるような存在になりたいですね」
遠回りした経験も、迷いも、すべてが今の強みになっている――。
LOCUS BRiDGEは、一人ひとりの過去や想いに寄り添いながら、多様なバックグラウンドを “今” に活かせる場所です。
加藤さんがそうであるように、決められた枠にとどまらず、自分の役割を広げ、チームに、地域に、そして自分自身に貢献したいという思いがあれば、きっとこの環境で大きく成長できるはずです。