皆さんこんにちは、鈴木内科医院 採用広報です!
今回ご紹介するのは、13年前の「すみません、雇ってください」という一本の電話から始まった、松尾さんのストーリーです。
なぜ松尾さんは鈴木内科医院で働き続けているのか。13年間のキャリアを通して感じた「人を大切にする職場」の本質とは?介護のプロフェッショナルが語る、鈴木内科医院の魅力をお届けします。
※本記事は2025年10月時点の情報です。
接客業から介護へ。福祉学部での原点回帰と直感が導いた転身
── まずは松尾さんのこれまでの経歴を教えてください。
大学では福祉学部で学び、保育士資格を取得しましたが、卒業後は接客業の道へ進みました。国営公園での案内業務やスキー場でのリフト係など、人と接する仕事を中心に経験を重ね、2006年に介護業界へ転身。最初は、介護老人保健施設にて、現場での基礎を6年間かけて学びました。
2012年からは鈴木内科医院の居宅介護支援事業所にてケアマネージャーとして勤務し、約2年で同事業所で管理者に就任し、マネジメント業務にも携わるようになります。
2018年には医療介護支援住宅美しが丘へ異動し、40名規模の多職種チームをまとめる管理者として経験を積みました。2024年には「鈴木内科介護看護センター」に異動し、引き続き管理者を務めながら、幅広い現場での知見を深めています。
そして2025年からは「経営管理部・地域連携部」にて、法人の地域連携業務を担いながら、介護タクシー業務の補助も行うなど、現場と地域をつなぐ幅広い役割を担っています。
これまでの多彩な経験を活かし、介護の実務からマネジメント、そして地域とのつながりづくりまで、さまざまな視点で「人を支える仕事」に取り組んでいます。
── 介護の仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
前職を辞めた際に、 “自分が本当にやりたいことは何だろう” と立ち止まって考える時間がありました。その中でふと、「介護って、接客と通じる部分があるのでは?」という思いが芽生えたんです。大学では福祉を学んでいたこともあり、自然と介護の仕事への興味が再燃しました。
医療的な知識や技術面での不安はありましたが、これまで人と深く関わる仕事をしてきた経験が、自分の強みになると感じたんです。利用者さんと向き合うことに対しては、あまり迷いはありませんでした。
「雇ってください!」鈴木内科医院への直談判の思い出。組織との出会い
── 未経験からの介護職挑戦だったと思いますが、鈴木内科で働き始めたきっかけを教えてください。
鈴木内科医院に入職する前、別の介護事業所で働いていたんです。ある日、その職場に事務長が営業にいらして、会社の取り組みや雰囲気についてお話を伺う機会があり、その時から、どこか気になる存在だったんですよね。
ちょうど自分が退職するタイミングで、「ここで働いてみたい」という気持ちが強くなり、思い切って事務長に直接電話をかけて「雇ってください!」と直談判しました(笑)。
面接では「この前はどうも」なんて和やかな空気で始まり、とても印象に残っています。
── すごい行動力ですね!どんなところに魅力を感じて、直談判しようと思ったんですか?
家が近かったという現実的な理由もありましたが、それ以上に、言葉にはできない何かに惹かれたんです。まさに “ファーストインスピレーション” という感じで、ここで働くのはきっと自分に合っていると、直感的に思えたんですよね。
当時、自分はケアマネージャーとしてキャリアを積んでいきたいと考えていたのですが、まだ経験も浅く、自信があるわけではありませんでした。そんな中で、 “雇ってもらえるだけでもありがたい” “歓迎してもらえる環境がある” そのこと自体が、自分にとって大きな希望になりました。
── 直感を大事にできるのは素敵ですね!実際に働き始めて、どんな印象を持ちましたか?
まず入社して感じたのは、職場全体がとてもアットホームだということでした。
当時、ケアマネージャーは自分ともう一人の2名体制で、病院内に専用の事務所が設けられていたこともあり、他職種との連携もスムーズで自然と職場の雰囲気に溶け込むことができました。
また、良い意味で自由に仕事を任せてもらえる環境で、自分らしいスタイルで働ける点も大きな魅力でしたね。現場で信頼されているからこそ任せてもらえる空気感があって、働くほどにやりがいを感じられる環境です。その柔らかな雰囲気や信頼の文化は、今でも変わっていないと実感しています。
── 入社当初、戸惑ったことや苦労されたことはありましたか?
ケアマネージャーとしての経験が浅い中で、2人だけの体制で業務を担っていたので、最初はとにかく仕事を覚えるのに必死で…正直、かなり大変でしたね。でも、すべてが新鮮だったこともあって、「大変だけど面白い」と感じる部分もありました。
細かいルールや決まりごとに縛られることがなかったので、自分の考えやスタイルを活かしながら、自由に仕事を進められたのは大きかったです。一つひとつ乗り越えるたびに、自分が確実に成長している実感があり、それが素直に嬉しかったですね。
13年間で経験した多彩なキャリア。成長を支える組織
── 勤務後2年で管理者に抜擢されたとお聞きしました。その時、どんなお気持ちでしたか?
正直、嬉しさと同じくらい不安も大きかったです。自分ではまだまだ経験が足りないと感じていたので、 “本当に自分で大丈夫だろうか” という気持ちがありました。
ただ、それ以上に会社からの強い期待を感じたので、その想いが自分を動かす大きな原動力になりました。前任の管理者が退職されることになり、自分の中では「松尾に任せたい」と思ってもらえたのかな、と勝手に解釈して(笑)。
でも、「任せても大丈夫だよ」と背中を押してもらえたように感じて、よし、やってみようと決意することができました。
── 管理者に就任されてからは、業務内容や責任範囲にも変化があったかと思います。業務にはどんな変化がありましたか?
やはり管理者という立場になると、業務の範囲が一気に広がりました。
スタッフ一人ひとりが担当しているケースを把握するのはもちろん、職員の様子を日常的に気にかける必要もありますし、請求業務や法人とのやり取りなど、事業所の代表として対応する場面も増えました。
また、営業的な視点も求められるようになり、事業所の取り組みや強みを外部に伝える役割も担うことになりました。
自分の仕事だけでなく、全体を見渡す広い視野を持つことが求められるポジションだと、日々実感しています。
── 成長の可能性が広がった期間でもあったのですね!2024年からは鈴木内科介護看護センターにて現場を、久しぶりに復帰されたときはいかがでしたか?
昨年の6月から再び介護の現場に入るようになったのですが、本格的に現場でケアを行うのは、老健を退職して以来、実に10年以上ぶりでした。
老健時代は重度の方のケアも多く、身体介護や認知症ケアなど幅広く経験を積んできたこともあり、自分なりに「できる」という自信はありました。でも、いざ久しぶりに現場に出てみると、思った以上に体が動かなくて…正直、少しジレンマを感じましたね。
とはいえ、介護は対人支援なので、相手によって接し方も全く異なるので、その点では一から学び直すような気持ちで取り組みました。
元々は住宅で入居者さんと日常的にコミュニケーションを取っていたので、ゼロからのスタートではなかったのが救いでした。逆に、入居者さんの方に気を遣わせてしまうこともあって(笑)。急に現場に出て介護に入るものだから、「誰だろう?」と戸惑わせてしまったこともあったと思います。
── 管理業務から現場まで幅広くご担当されていて、まさに何でもこなされている印象です。介護タクシーの業務にも関わっているとお聞きしましたが、どのような形で関わっているのでしょうか?
現在は地域連携部に所属し、法人の窓口として、さまざまな事業所や医療・福祉機関とのつながりを築く役割も担いつつ、介護タクシーは昨年の8月から稼働を始めましたが、専任の管理者が対応しているため、私はまだ利用者さんと直接関わる機会は少ないんです。
ただ、営業やご案内で病院などに伺う機会はありまして、その際には馴染みのソーシャルワーカーさんとお話しする場面も多いです。話の最後にはよく、「実は僕も二種免許を取りまして、もしかしたら運転手として登場するかもしれません(笑)」と冗談交じりに伝えています。
そうすると、「本当に何でもやるね!」と笑ってくださる方が多くて、いいコミュニケーションのきっかけになっています。
夫婦の最期に立ち会って。利用者の人生と深い愛情を目の当たりに
── たくさんの現場を見てこられたと思いますが、その中で特に思い出深い出来事はありますか?
美しが丘の高齢者住宅で勤務していた時のことです。ご夫婦で入居されていた方がいらっしゃったのですが、奥さまは認知症が進行しており、ご主人のことも徐々にわからなくなっていったんですね。
そんな中、ご主人の体調が悪化し、施設で看取りをさせていただくことになりました…驚いたのは、普段は会話も難しい状態だった奥さまが、ご主人の最期のときにしっかりと手を握り、涙を流されていたことです。ご主人の旅立ちを、確かに理解されていたように感じました。
一般的には、ご夫婦であっても病状によって別々の施設に入らざるを得ないケースも多い中で、医療と介護の連携があるこの施設だからこそ、最期の時間を一緒に過ごしていただけたのだと思います。
その光景を目の当たりにして、このような環境を提供できることの価値を改めて実感しました。
── それはすごく印象的なエピソードですね。長く介護に携わってきた中で、大切にしている想いはありますか?
私が大切にしているのは、その方の “今” だけを見るのではなく、“これまでの人生”にも目を向けることです。
誰もが、赤ちゃんとして生まれ、幼少期や学生時代を過ごし、恋をして、働いて、家庭を築いてきた背景があります。
そうした生い立ちや歩んできた人生を知ることで、たとえご本人が言葉でうまく伝えられなくても、「この先、どう過ごしたいと思っているのか」が見えてくる瞬間があるんです。
その人がどんな人生を歩んできたのかに寄り添うことが、介護の本質だと思っています。
── その大切な想い、若い世代のスタッフにもぜひ伝えていきたいですよね…!
そうですね。新しく入職してくる若い職員には、毎回伝えるようにしています。やはり若い世代にとって、自分が高齢者になるイメージってなかなか湧きづらいと思うんですよね。だからこそ、今、目の前にいる高齢者の方々にも、私たちと同じように若い頃があったということを、しっかり意識して接してほしいと思っています。
今の姿だけを見て接するのではなく、その人がどんな人生を生きてきたのかを想像しながら関わることで、接し方にも自然と変化が生まれるんです。
そういった “想像力をもった介護” を、若い世代にも大事にしてほしいなと、常に思っています。
新しい挑戦を歓迎する文化。マルチキャリアを支える組織
── 鈴木内科の職場環境で、働くうえで魅力に感じているポイントを教えてください!
鈴木内科の魅力は、常に新しいことにチャレンジできる環境があることです。もちろん会社としての方針もありますが、現場の声や「こんなことをやってみたい」という個人のアイデアにも耳を傾けてくれて、実際に提案できる風土が整っています。自分の可能性を広げながら働けることが、大きなやりがいにつながっていると感じていますね。
── やりがいに繋がる環境があるのは良いですね!日々の業務の中で、「この瞬間がたまらない」と思えるような場面はありますか?
ケアマネージャーとして働いていた頃からずっと、「人と人をつなぐ」という役割に強いやりがいを感じてきました。自分にとってケアマネの仕事は、まさに “天職” だと感じています。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、ケアマネージャーって、担当する利用者さんの人生を左右するほどの責任ある仕事なんです。
どんな支援プランを立てて、どう関わっていくかによって、その方の生活が大きく変わっていきます。だからこそ、「松尾さんがケアマネージャーでよかった」と言っていただけた瞬間は、本当にうれしいですね。
利用者さんの想いに寄り添い、必要な支援や事業者をつなぎ、理想の暮らしに近づけるお手伝いができた時は自分の仕事の意味を実感します。
その想いは、美しが丘でのケアもそうですし、現在の地域連携部としての業務でも変わりません。
他の事業所や医療機関との橋渡しをする今の立場でも、「人と人をつなぐ」という原点はずっと変わらず持ち続けています。
── 鈴木内科の介護現場ならではの特徴や、ここだからこそ得られる経験には、どんなものがあると感じますか?
一つの現場にとどまらず、幅広い分野で経験を積めることだと思います。
たとえば、住居系、訪問系、通所系といったサービス形態の違いだけでなく、ケアマネージャー、福祉用具、介護タクシー、営業所業務など、多様な職種があるんです。
今後も新しい事業展開が予定されているので、チャレンジの機会はどんどん広がっていくと感じています。社内でキャリアチェンジができるという感覚に近いですね。
介護職の中には、この先が見えづらいと感じる方も少なくないと思いますが、鈴木内科ではさまざまな立場や役割で働ける可能性があるので、長く働きながらキャリアを築いていける。それが大きな魅力だと思います。
── 今回沢山、鈴木内科医院の魅力をお話しいただきましたが、今後、取り組んでみたいことや目指していることがあれば教えてください!
鈴木内科も創立から45年を迎え、地域密着の存在として清田エリアに根づいてきました。今後は、その “地域をつなぐ” という立場をさらに強化していきたいと考えています。
介護タクシー業務にも一部携わっていますが、法人としてのビジョンである「地域を紡ぐライフインフラ」を実現するために、人と人、地域と地域をしっかりつなぐ役割を果たしていくことが、私の次なる挑戦だと思っています。
世の中では「地域包括ケア」という言葉がよく使われますが、その中でも鈴木内科医院が地域の中心的な役割を担い、多方面から地域の方々の暮らしを支える存在になるべきだと感じていますね。
その実現に向けて、これからもさまざまな事業にチャレンジしながら、地域に貢献していきたいと思っています。
── 最後にこれからチームに加わるかもしれない未来の仲間へ向けて、メッセージをお願いします!
僕としては、いろんなことに前向きに挑戦してみたい方や、自分の可能性をもっと広げていきたいという思いを持っている方に来てほしいです。
そういう夢や目標を持った仲間と一緒に、鈴木内科のこれからを一緒に作っていけたら、すごく楽しいし、やりがいも大きいんじゃないかなと思います。
▼最後にぜひInstagramも覗いて見てください!
https://www.instagram.com/suzuki.medical/
挑戦し続ける人材との出会いを求めて
「この人と一緒に働きたい」と思わせる松尾さんのような職員がいる安心感。それこそが、鈴木内科医院最大の魅力かもしれません。
利用者さんの人生に寄り添う介護を実践したいあなた。温かい職場環境で、自分の可能性を広げてみませんか?
松尾さんのような温かい人柄のプロフェッショナルが、あなたの挑戦を待っています。鈴木内科医院で、あなたも「人をつなぐ」仕事の魅力を発見してください。
 
 
