【職員インタビュー】自衛隊から海外留学し、介護業界へ。異色の経歴を持つ “オールラウンダー” が15年間働き続ける理由
皆さんこんにちは、鈴木内科医院 採用広報です。自衛隊でのレンジャー訓練やオーストラリア留学といった多彩な経験を持ち、介護の世界で15年間活躍を続けている職員が、当院には在籍しています。
今回ご紹介するのは、現在リハビリセンターを拠点に「フリーランス職員」として活躍する佐々木さん。病院から訪問介護まで、あらゆる部署で力を発揮する介護業界のオールラウンダー的存在です。
「何でも挑戦してみたい」という前向きな佐々木さんが見つけた理想の働き方と、利用者さんとの心温まるエピソード。異業種からの転職を考えている方に、ぜひ注目していただきたいストーリーです。
父の背中を追って始めた自衛隊生活。海外への憧れが導いた介護の道
── まずは、佐々木さんのこれまでについて教えてください。
元々、私の父が自衛官だったこともあり、高校卒業後に自衛隊へ入隊して通信課で無線・有線通信を学びました。中でも印象的だったのは、3か月間のレンジャー訓練で、過酷なサバイバル生活を通じて大きな達成感を得て、精神的にも鍛えられた約5年間でした。
その後は自衛隊を退職し、貯めた資金でオーストラリアに1年間留学。現地で介護の仕事に出会い、帰国後は介護業界へと進みました。以来この道で経験を積んでいます。実は高校時代から英語や海外への憧れがあり、夢を叶えるために行動した結果が今につながっています。
── オーストラリアへ留学をした理由は何だったのでしょうか?
高校時代から英語を学んで外国に行きたいという夢がありました。実家の近くに修道院があって、そこに来る外国人観光客から写真撮影を頼まれることがよくあり、ジェスチャーでなんとなく分かるけど、英語で話せたらもっといろんな交流ができるんじゃないかな?と思ったことがきっかけです。
── 高校時代から憧れた念願の留学だったのですね。その中で「介護」という新しい選択肢に出会ったそうですが、どのようなきっかけだったのでしょうか?
本当に偶然の出会いだったんです。オーストラリアでのホームステイ先の奥様が介護施設でアルバイトをしていて、「一緒に皿洗いに行かない?」と誘われたのがきっかけでした。
初めて介護の現場を見たとき、「こういう方々がいて、自分もいろんな形で役に立てるんだ」と肌で感じました。もともと実家の近くで農業をするおじいちゃん・おばあちゃんのお手伝いをするのが好きで、「人を守る」という意味では自衛隊の経験とも通じる部分があると気づいたんです。
そして「介護をやってみよう」と決意しました。もしあのホームステイ先で過ごしていなければ、今の自分は全く違う道を歩んでいたかもしれません。
未経験からの挑戦。直感で「ここしかない」と感じた職場
── 留学から帰国後、数ある施設の中で鈴木内科医院を選ばれたのは、どんな理由だったのでしょうか?
札幌で介護の仕事を探していたときに鈴木内科医院の求人を見つけました。いくつかの施設も見学しましたが、雰囲気やチームワークの良さはここが群を抜いていて、「ここしかない」と直感したんです。
さらに、面接で出会った院長や事務長の情熱的な姿勢に強く惹かれたことを覚えています。
そして働き始めてすぐに “鈴木内科医院に決めてよかった” と実感しました。職員の皆さんは明るく優しくて、当時は女性が多い職場で、利用者さんも孫のように迎えてくださって、本当に温かい雰囲気だったんです。
── 新しい環境で働く中で、特に大変だった経験は何でしょうか?
最初はグループホームへの配属で、慣れるまでは夜勤が特に大変でした。グループホームは夜勤が一人体制なので、利用者さんに何か起こったときの不安もありましたし、なかなか眠れない方の対応で一睡もできない夜もありました…。
また、オムツ交換も最初は正直「自分の親でもやりたくない」と思っていました。でも続けるうちに “この方にとって、やりたくてもできないことを手助けするんだ” と考えるようになり、自然とやってあげたいという気持ちに変わっていきました。感謝の言葉をいただけると、 “今日はいいことができたな” とやりがいを強く感じる仕事だと思います。
── 未経験からのスタートで不安はありませんでしたか?
僕は挑戦することが好きなんです。やったことないことでも、とりあえずやってみて、合う合わないはそこで判断すればいいと思っていています(笑)
職員の方からも「なんでもチャレンジする人って珍しいね」と言われることがありますが、声をかけてもらったらまずは挑戦してみるタイプで、いただいたチャンスはできるだけ前向きに活かしたいと考えています。そうした積み重ねが、少しずつ自分の経験を広げてくれていると実感しています。
15年かけて磨いた「介護のオールラウンダー」としての道
── グループホーム、デイサービス、訪問介護、リハビリセンターと、15年の中で数多くの現場を経験されてきたそうですね。その背景にはどんな環境があったのでしょうか?
そうなんです。事務長から人事異動をきっかけに、介護施設から在宅サービスまで幅広い部署を経験してきました。グループホームやデイサービス、高齢者住宅、訪問介護、そして現在はリハビリセンターが拠点です。
鈴木内科医院には多様な施設が揃っているので、いわば社内転職のような形でいろんな職種に携わることができます。そのおかげで「どこでも通用する」スキルが自然と身についたと感じています。
── 現在のフリーランス職員という働き方について教えてください。
リハビリセンターを拠点にしながら、職員が不足している部署があればサポートに入るというスタイルで働いています。これまで多くの部署を経験してきたからこそできる役割だと思っています。
リハビリセンターでは、理学療法士や作業療法士のプログラムに沿ってマシンの誘導を行ったり、車椅子や歩行器を使う方の補助を担当したりしています。送迎の運転を任されることもありますね。勤務は週休2日制で、病院は日曜・祝日が休みですが、グループホームや訪問介護は毎日動いているため、必要に応じてそうした現場に合わせてサポートに入ることも。
リハビリ、グループホーム、訪問介護では必要な知識やスキルも異なりますが、結局は「人と人」の関わりで成り立つ仕事です。その方の性格や病気のことを理解しながら、どう支えるかを考えることが一番大切だと感じています。
利用者さんとの、心に残り続けるエピソードとは?
── 15年間のご経験の中で、利用者さんとの関わりで印象に残っている出来事があれば教えてください。
15年間で最も印象に残っているのは、元自衛官の利用者さんとの出会いです。職種は同じでしたが、自衛隊時代に直接会うことはありませんでした。その方は腰を痛めて通院されていたのですが、「佐々木さんの声を聞くだけで元気になれる」と言って、毎回欠かさず来てくださったんです。
「佐々木さんは今週いつ休み?」と聞かれて、「水曜日です」と答えると、「その日は病院が静かで気が乗らないんだよな」と冗談まじりに話してくださったこともありました。本当に仲良くなったのですが、5年前にコロナにかかり、誤嚥性肺炎を併発して急に亡くなられてしまって…。その知らせを聞いたときは大きなショックでした。
今でも年に一度はお墓参りに行かせていただいています。先日、奥様が若い頃の自衛隊時代の写真を見せてくださったのですが、その姿を見た瞬間に涙が止まりませんでした。写真からも「この方はこういう人生を歩んできたんだな」と伝わってきて…。
もう一つ印象的だったのは、盲導犬と一緒に通われていた外国人の利用者さんとの出会いです。国際大学で教鞭をとられていた方で、目は全く見えないのに、とても明るくポジティブな方でした。
僕も多少英語が話せるので交流していたのですが、今度一緒にお風呂に行こうと約束をしたんです。
そのとき「今までそういう場所で、プライベートな時間を過ごすことはなかった」と言って涙を流されて…。目が見えていればきっと自分で行けただろうと思うと、僕も一緒に泣いてしまいました。来月その方と一緒にお風呂に行く予定です。
利用者さんとの出会いは、毎回新しい気づきや感動を与えてくれます。もっと交流を深めていきたいですし、この仕事をしていて本当に良かったと心から思える瞬間です。
15年の歩みを支えた環境と価値観。そして次に目指すのは “地域で最も信頼される施設”
── これだけ長く、一つの職場で働き続けるのは簡単なことではありませんよね。佐々木さんが15年間も続けてこられた理由はどんなところにあるのでしょうか?
一番大きいのは、休みの取りやすさです。週休2日制で有休も使いやすく、急なお休みにも柔軟に対応してもらえる環境があり、特に小さなお子さんを育てながら働く職員にとっては、本当に安心できる職場だと思います。
僕自身もフリーランス職員として、そうした時に代わりに入ることで周りを支える役割を担って、お互いに助け合える雰囲気があるからこそ、安心して長く働き続けられるんだと感じています。
加えて、現在は年に4回ほど若手職員向けの勉強会も開催しています。リハビリセンターに集まってもらい、40分ほど介護のノウハウや実践のポイントを伝える場です。
長く働く中で自然と「後輩に伝えたい」という思いが強くなり、今ではその時間が大きなやりがいになっていて、職員が少しずつ成長していく姿を見ると、自分自身も励まされるんです。
── 仕事を続ける上で、佐々木さんが大切にされている価値観について教えてください。
鈴木内科医院の理念は「愛のある医療介護」ですが、僕自身が一番大切にしているのはその中の「愛」という言葉です。この仕事は「愛」がなければ続けていくのは難しいと思っています。
利用者の皆さんの多くは、これからも元気に過ごしたいという思いを持っていらっしゃいます。その一日一日をどう支えるか、今日も楽しかったと感じてもらえるように関わることを心がけています。
もちろん、一人ひとりとじっくり向き合える時間は限られていますが、運動を終えた利用者さんから「今日はありがとう、楽しかったよ」と声をかけていただけると、本当に胸に響きます。その瞬間に、今日も一日頑張って良かったと思えるんです。
そして、常に意識しているのは、自分が年齢を重ねたときに「もう少しこうしていれば」と後悔しないようにすることです。人は決して一人では生きていけません、誰かの支えがあって初めて成り立つものだからこそ、助け合う姿勢を大切にしていきたいと考えています。
── 価値観について伺いましたが、その思いを踏まえて、今後はどんなことに挑戦していきたいとお考えでしょうか?
現在の目標は、札幌・清田区でNo.1の医療介護施設を目指すことです。僕は主に施設内での業務が中心で、地域との直接的な関わりは少ないのですが、鈴木内科医院全体を盛り上げていきたいという気持ちがあります。
オールラウンダーとして、どこに呼ばれても活躍できる存在であり、そして後輩たちの成長も支えながら、利用者さんに愛のあるケアを提供し続けたいと思います。
「挑戦する人」を支える職場で、新しい可能性を見つけませんか?
── 最後に、求職者の方たちへメッセージをお願いします。
鈴木内科医院は「挑戦する人」を心から支えてくれる職場です。僕自身も全く異なる業界から飛び込みましたが、これまでの経験をどう活かせるか、どんなふうに成長していけるかを一緒に考えてくれる環境がありました。15年間続けてこられたのも、その支えがあったからだと思います。
「やってみたい」という気持ちさえあれば、さまざまな部署で経験を積むチャンスがあり、新しい働き方にも挑戦できます。年齢や経歴に関係なく、意欲のある人にはどんどん可能性が広がっていく職場です。
働きやすさの面でも、週休2日制で有休が取りやすく、急なお休みにも柔軟に対応してもらえる。助け合いの文化が根づいているからこそ、安心して長く続けられます。そして何より、利用者さんとの関わりを通じて「この仕事をやっていて良かった」と心から思える瞬間に出会えるのが、この仕事の大きな魅力です。
もし少しでも関心を持っていただけたなら、ぜひ一度、見学にいらしてください。利用者さんとの自然なやり取りや、職員同士の温かい関わりを見てもらえれば、きっと「次のフィールドはここだ」と感じてもらえると思います。
15年働き続けられる理由が、ここにある。
異業種からの転職を検討している方、介護業界でオールラウンダーとしてキャリアアップを目指している方、長く安心して働ける職場を求めている方。佐々木さんのように「何でもチャレンジしてみたい」という気持ちがあれば、きっと理想的なキャリアを築けるはずです。
新しい環境で、新しい自分を発見してみませんか?挑戦するあなたを、温かく迎え入れる仲間たちがお待ちしています。