「語学力に自信がないから」「文化の違いが不安で…」
そんな理由で、海外でのキャリアに一歩踏み出せない方は多いかもしれません。今回紹介するのは、そんな不安をすべて背負った状態で日本に渡り、それでも“好き”を原動力に新しい道を切り開いた一人のメンバーのお話です。
彼女の名前は、瞿懿颖(く いえい)。中国・上海で新メディアの経験を積み、日本に渡ったのは2024年。日本語はほぼゼロからのスタート。それでも「SNS関係の仕事を続けたい」という想いを胸に、SNSマーケティング会社・株式会社篤月への入社を決意しました。
文化も言葉も異なる中、なぜ彼女は飛び込み、どうやって信頼を勝ち取ってきたのか。
この記事では、彼女のこれまでの道のりと、いまの仕事に懸ける想いを深掘りしていきます。
「異国で、挑戦と成長の日々を。」
語学も文化も知らなかった日本で、新しいキャリアの扉を開いた私の話。
私の名前は瞿懿颖(ク・イエイ)です。中国出身で、2024年6月に日本に来ました。それまでも旅行で日本を訪れた経験はありましたが、実際に暮らすのは初めて。文化や価値観の違いに戸惑いながらも、今は株式会社篤月でSNSマーケティングを担当し、毎日が新しい挑戦にあふれています。
「【スペイン語専攻】から【新メディアの世界】へ」
中学生の頃に触れた“写真”が私の原点。
大学時代の専攻はスペイン語。言語としての美しさ、発音のリズム、文化の多様性に惹かれて選びました。ただ、私が本当に夢中になっていたのは「写真」でした。中学生の頃から趣味でカメラを持ち歩き、風景や人を撮ることにのめり込みました。撮った写真をSNSに投稿すると、多くの人が反応してくれる。そのうち、ただの“趣味”が“情報発信”へと変化していきました。
この延長線上で、大学在学中には新メディア運営のインターンに参加。ブランド企業や中小企業のSNSを運営する中で、発信力がいかに企業の信頼や売上に直結するかを目の当たりにしました。新卒で就職した上海の会社でも、新メディア運営を任され、1年目からInstagramやREDを使ったPR戦略の構築に携わりました。
「中国の現実と、私の選択」
「日本で働く」という決断に至るまでの葛藤。
就職して1年経った頃、中国の若者の就職環境の厳しさに直面しました。上海であっても、新卒の平均月給は5,000〜6,000元(約10万円〜12万円)程度。やりがいがあっても、経済的な自立が難しいと感じる日々が続きました。
私はもっと自分の力を試したい、より広い環境で勝負したいと思うようになりました。日本で進学するという選択肢もありましたが、日本語はまったくの初心者。当時の私には「進学」はあまりにもハードルが高く、結局“仕事”での挑戦を選びました。
渡日後はまず語学学校に通いながら、オンラインで日本企業のSNS運用のアルバイトを始めました。最初は「少し手伝ってみる」程度の感覚でしたが、結果的に大きな反響を得て、半年後には問い合わせ数が急増。私が運営していたアカウント経由で、実際の成約にまでつながったのです。
「チャンスは突然に」
株式会社篤月代表・陳との出会い。
その経験をきっかけに、当時やり取りしていた先輩から「これからどうするの?」と聞かれ、「やっぱりSNSマーケの仕事がしたい」と答えました。そこで紹介されたのが、株式会社篤月の代表・陳でした。
面接は、正直に言えばかなり緊張していました。語学力はまだ初級、ビジネス日本語なんてとてもできるとは言えないレベルでした。それでも、面接のその日に「一緒に働きませんか?」と内定をいただいたのです。
後から聞いた話では、陳さんは私の語学スキルではなく、「行動力」「自走力」「吸収力」を見てくれていたそうです。目先の能力より、伸びしろや姿勢を重視する。それが、この会社の一番好きなところでもあります。
「ゼロからでも、任せてもらえる環境」
「やってみたい」を口に出せば、チャンスが回ってくる。
入社してからの毎日は、とにかく濃い。SNSアカウントの投稿設計から、数値の分析、資料作成、時にはクライアントとのミーティングにも参加します。日本語での会議には今でも緊張しますが、社内メンバーがしっかりサポートしてくれるので安心感があります。
さらに驚いたのは、「やりたいこと」を伝えると、本当に任せてもらえる環境があること。入社してすぐ、私は「もっとバズる構成を研究したい」と言ったところ、すぐに時間と資料を用意してくれました。日本企業では珍しいスピード感と柔軟性が、篤月にはあります。
「一番大事にしているのは【成長する姿勢】」
入社当初は、自分の語学力のなさに何度も落ち込みました。ミーティングで話せず悔しい思いもたくさんしました。でも、周囲は誰一人としてそれを責めたりせず、「失敗してもいいからまず挑戦してみよう」と声をかけてくれました。
最近では、業務メールも一人でこなせるようになり、投稿の構成企画もチームから信頼して任せてもらえるようになってきました。今では「語学力がないから無理」ではなく、「語学力は後からついてくる」という考え方に変わりました。
「これからの私と、未来の仲間へ。」
私の夢は、“言葉の壁”を超えてグローバルに活躍するクリエイターになること。SNSというツールを使って、国境や言語の違いを越えた「共感」を生み出すことができる存在になりたいと思っています。
もし、今の自分に自信がないとしても、大丈夫です。私もゼロからのスタートでした。でもこの会社には、努力を見てくれる人がいて、任せてくれる環境があります。
そして何より、「一緒に成長しよう」と言ってくれる仲間がいます。
言葉に不安があっても、文化に戸惑っても、それを超える“熱意”があれば、必ずチャンスは掴めます。これを読んでいるあなたと、どこかで一緒に働ける日を楽しみにしています。