M&Aのプロが集まる組織の裏側。なぜ、私たちは「一通のスカウト」に魂を込めるのか。
【はじめに:一通のメッセージから始まった「縁」】
前回公開したストーリーで、4月に入社した経験者・Fさんのインタビューをお届けしました。その中で、彼が最後に当社への入社を決めた理由の一つとして挙げてくれたのが、オファーレターと共に添えられた、温かいメッセージでした。
M&Aアドバイザーという、プロフェッショナルとしての高い専門性と倫理観が求められる仕事。その採用において、私たちは効率を優先した「数ありき」の活動を行っていません。
今回は、5月中旬に実施された全社会議「ツキイチ共有会」での採用活動報告をベースに、インクグロウがなぜそこまで「一対一の誠実さ」にこだわるのか、その舞台裏を少しだけ公開します。
① なぜ、全社員が集まる場で「採用」を報告するのか
インクグロウでは月に一度、全社員が集う「ツキイチ共有会」を開催しています。売上数字や事業進捗と並んで、今回大きな時間を割いて報告されたのが採用活動報告です。
なぜ、現場のアドバイザーやバックオフィスを含めた全員に、採用の進捗を共有するのか。それは、採用を「会社の未来を創る経営活動」と捉えているからです。
採用チームが明日の売上を直接作ることはできません。しかし、当社のビジョンに共感し、専門性を磨き続けられる人財をお一人お迎えすることは、数年後の組織のあり方を大きく変える力を持っています。だからこそ、採用は人事だけの仕事ではなく、全社一丸となって取り組むべき最重要ミッションだと位置づけています。
② 数を追わない勇気――「1 to 1」の徹底
M&A業界の多くでは「アドバイザーの頭数」が業績に直結すると考えられ、大量採用・大量離職が常態化している側面もあります。しかし、私たちはそこに「数ありきの採用」の危うさを感じています。
カルチャーフィットを軽視して数だけを追えば、組織の純度は下がり、結果としてお客様に対するサービスの質も低下してしまいます。だからこそ、インクグロウの採用は「徹底的な質」にこだわります。
テンプレートのスカウト文面を機械的に送ることはしません。候補者の方のこれまでの歩みを深く読み込み、「なぜ、今あなたなのか」「当社のどの部分があなたのキャリアに貢献できるのか」を、一通ずつ個別に紡ぎ出します。 効率化が叫ばれる時代ですが、私たちはこの「手間」こそが、Fさんのようなプロフェッショナルに想いを届ける唯一の方法だと信じています。