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【CHROインタビュー】米軍基地で始まった異色のキャリア。人事責任者が語る、ダイバーシティを実現していくために「残したい文化」とは

こんにちは!Digital Platformer株式会社(以下「DP社」)採用担当です。

今回は、松井-コンセイシオ しのぶCAO(最高管理責任者)兼CHRO(最高人事責任者)へのインタビューをお届けします。

米軍基地でのキャリアを経て、2020年に創業メンバーとしてDP社に参画した松井CAO/CHRO。人事・総務・経理などのコーポレート領域を統括し、急成長するDP社の組織づくりに尽力しています。

そんな松井CAO/CHROに、組織の「現在」と「変化」、残していきたい「DP社らしい文化」などについて語ってもらいました。ぜひご覧ください!

取締役 CAO/CHRO 松井-コンセイシオ しのぶ 

アメリカ国防総省の厚生基金事業体である The Exchange (旧 Army and Air Force Exchange Services)に 1996 年に入社。セールスアソシエイトから数々の職務を経て、2014年、The Exchange 120年の歴史上初となるの日本人 General Manager に就任。退職後、2020年に当社設立に執行役員として参画。2022年取締役就任。

米軍基地でダイバーシティを学び、人事の道へ

――松井さん、本日はよろしくお願いします!

  はじめに、DP社に参画するまでの経歴を教えてください。

松井:私のキャリアはかなり珍しく、アメリカ国防総省傘下の「The Exchange」という組織で長年働いていました。この組織は「Exchange」という米軍基地内にある小売・フードサービスを運営し、軍人とその家族の生活を支える役割を担っています。そこで20数年間勤務する中で、日本人初のGM(ゼネラルマネージャー)に就任しました。

2019年に退職した後、別の会社を経て2020年4月にDP社の立ち上げに参画。当初は執行役員として入社し、2022年からは取締役を務めています。

――米軍基地で働いていたのですね。グローバルな印象がありますが、実際にはどのような環境でしたか?

松井:多種多様な人種・国籍の人がいましたし、本当の意味でのダイバーシティを経験しましたね。自分の常識が通用しないことも多々ありました。私が非常識だと思っていたことが、世界から見ると普通だったりして。いろいろな発見があり、とても楽しかったです。

――長年勤めた「The Exchange」を退職し、DP社に入社した背景と理由を教えてください。

松井:日本人初のGMまで到達し、この先のキャリアについて悩んでいたときに、組織内で動きがあって。組織を離れるいい機会と捉えて退職しました。

しばらく休みながら「自分に何ができるか」を考え、思い至ったのが「人事」でした。多様な人々と関わる中で、「全てをつくり上げるのは人である」こと学んだ。その経験を、人事の分野で活かしたいと思いました。

縁あって勤怠システム開発企業の人事部門に入社したのですが、そこで働く中で「新しくジョイントベンチャーが立ち上がる」と耳にして。これがDP社との出会いでした。

そもそもジョイントベンチャーとは何かも理解していませんでしたが、未知だからこそ経験してみたいなと。ぜひやりたいと名乗りを上げ、創業メンバーの一人として参画しました。

――新しく立ち上がるジョイントベンチャーに飛び込む。勇気のいる決断だったのでは?

松井:私は新しい変化や挑戦にわくわくするタイプで、がむしゃらにやるのが好きなんです。それに、万が一ダメになっても無駄になることはないし、とりあえず入ってみようと。最初はわくわくよりドキドキの方が大きかったですが(笑)。今も変わらず、わくわく感が続いています。

社員の声を吸い上げ、「この会社に入ってよかった」と思える組織をつくる

――ここからは、CAO/CHROの立場から見た「組織」についてお聞きします!

  まずは、現在の組織体制を教えてください。

松井:大きく分けて、「開発」「ビジネス」「コーポレート」「コンプライアンス」という4つのグループがあります。

人数は、開発が11名、ビジネスが3名、コーポレートが3名、コンプライアンスが1名で、合わせて正社員が18名。加えて役員が3名、業務委託のメンバーが20名ほどいます。(※)

※2024年8月現在

――組織体制は柔軟に変更しているそうですね。

松井:はい。例えば開発グループでは、チームを「KAN(ステーブルコイン・デジタル通貨)」「SHIKI(分散型ID)」というプロダクト別のチーム編成にしていますが、今後も状況に応じて動きやすい体制を選択していければと思っています。 

また、広報はもともとコーポレートグループに入っていましたが、今年(2024年)の7月にビジネスグループ内のブランディングチームに移行しました。単に「ブロックチェーン」と言うだけでは取り組みの意義や魅力が伝わりにくいので、どのようにメッセージを発信していくか、新しく専門の担当を入れて戦略を練っていく方針です。

これからも事業の成長に合わせて組織体制を見直していきます。

――松井さんが統括するコーポレートグループは、現在どのような体制になっていますか?

松井:コーポレートグループは大きく2つに分かれ、一つは「人事・総務、法務、情報セキュリティ」のチーム、もう一つは「経理・財務」のチームで構成されています。創業からしばらくはコーポレート全般を私が一人で担ってきましたが、徐々にメンバーが増え、現在はポジションごとに担当が1名ついています。

何か困ったときは、自分たちで調べたり、外部の専門家や有識者に相談したり。人事系の話以外は、ポジションにかかわらず情報交換しながら、みんなでフォローし合っていますよ。

――人事戦略も松井さんの担当職務に含まれますが、DP社が採用活動に注力している背景・理由を教えてください。

松井:一言で言えば、人が足りないからです(笑)。今年の3月に日本初の預金型ステーブルコイン「トチカ」をリリースしましたが、受注した時点から余力がない状況でした。どうにか人を集めてやり抜きましたが、プロジェクトは続いているので人手不足の状況は変わっていません。

直近で募集しているポジションはステーブルコインの追加機能開発が中心ですが、分散型IDについても方向性を大きく変えようと動いています。海外企業との提携やグローバルな展開も見据えているので、技術力に加えて英語力のある人材も必要になっていきます。採用の間口はどんどん広がっていますね。

――組織が拡大していくフェーズにある中、CHROとして課題に感じていることはありますか?

松井:課題はたくさんあります。たとえば評価制度や福利厚生についても、まだ十分に整っているとは言えません。そのぶん社員の意見や要望を反映しやすい段階にありますし、反映していきたい想いを強く持っています。

「いい会社」の定義は人それぞれ違いますし、全員を100%幸せにすることは不可能です。その前提に立った上で、可能な限り、一人ひとりが無理なく力を発揮できる環境をつくっていきたい。社員の声を吸い上げながら、「この会社に入ってよかった」と思えるような組織づくりに取り組んでいきます。

組織が拡大する中で「必要な変化」と「残したい文化」

――続いて、「人」について深掘りしていきます。

  DP社のメンバーには、どういう特徴がある人が多いですか?

松井:個性豊かな経営陣をはじめ、バックグラウンドはさまざまですね。開発メンバーの多くはエンジニア経験者ですが、コーポレートグループには美容師だった人や第二新卒の人もいます。本当に多様なので、どんな人が来てもすんなり馴染める会社ですよ。

メンバーに共通しているのは、やはり「チャレンジ精神」でしょうか。DP社は大企業でも上場企業でもなく、スタートアップらしく保証が約束されているものはありません。そんな中でも来てくれる人は、挑戦できる環境が好きなのだろうと思います。

――チャレンジャーが多いと。ただ、挑戦には失敗もつきものですよね。

松井:それはもちろん理解しています。失敗を恐れずにどんどんチャレンジして、経験を積んでもらいたいですね。無防備にやるのはともかく、目標を持って行ったチャレンジは失敗しても糧になりますから。

DP社は失敗ばかりしている会社ではありませんが、実装しているので失敗が目に見えてわかります。実装すると予想外のことも起きますが、その経験から学べることは多いですよ。

――松井さんから見て、社内の雰囲気はいかがですか?

松井:すごく風通しがいいですよ。部署を越えて誰とでも気軽に話せる雰囲気があります。組織が大きくなるにつれて、いずれは指示系統を強化しなければならない時期が来ますが、風通しの良い文化は残していきたいですね。メンバーとのコミュニケーションを重ねながら、ベストなバランスを探っていきます。

――風通しの良い文化を維持するために、工夫していることはありますか?

松井:取り組みの一つとして、毎月恒例でピザパーティを開催しています。参加は自由ですが、普段はオフィスに出社しない社員もピザパーティには来てくれることが多いんですよ。

顔を合わせて挨拶するだけでも全然違いますし、「The Exchange」に居た時に感じたことですが、食べ物には人をつなげる力があるんですよ。「ピザがあるから集まろう」と、それだけで話のネタになる。株主などステークホルダーの方を招待することもあるのですが、普段は堅い話をしている方々とも個人的な話ができたりして。今までとは違う関係性を築ける機会になっています。

実はピザにしているのも理由があって、ピザを取る時に手が交差したり距離が近づくことがありますよね。その瞬間に接点がなかった人たち同士でも会話が始まったりするんです。その「わちゃわちゃしている感じ」が良い雰囲気作りにつながると思っていて、ピザが最適なんです(笑)

DP社らしさの一つだと思うので、会社が大きくなって全社での開催が難しくなったとしても、部署ごとに行うなど形を変えて残していきたいですね。

ダイバーシティを体現する組織を目指していく

――これからの組織づくりについて、どのような展望を持っていますか?

松井:現在は20代や30代前半の社員が多いのですが、これからはミドル層の採用にも力を入れていきたいですね。ダイバーシティの観点から、女性も増やしたいですし、将来的には外国籍の方の採用も進めたいと思っています。

多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まることで、それぞれが自分を見つめ直す機会が得られる。それは仕事面だけでなく、人間としての成長にもつながります。バラエティ豊かな経営陣が揃うDP社だからこそ、ダイバーシティを体現する組織をつくれる。そう信じています。

――CHROの立場から見た、DP社が求める人物像を教えてください。

松井:特定の人材像はありませんが、成長期の会社であることを理解している人が望ましいです。「会社をつくり上げていくプロセスを一緒に楽しめる人」。これがお互いにうまくいくポイントかなと。かっちりした環境が好みの方には合わないですが、会社をつくる過程を楽しめて、自分から積極的にインプットをくれるような方にぜひ来ていただきたいですね。

――佐藤COOのインタビューで「業務委託やインターンなど正規雇用以外の形で入ることも可能」とおっしゃっていましたが、松井さんの考えはいかがですか?

松井:正社員を募集していますが、踏み出せない人、躊躇する人がいることも理解しています。業務委託などの形で入ってお互いに相性を見るのも、すごくいい参画の仕方だと思いますよ。

――最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。

松井:DP社は成長の途上にあり、組織体制も明確に固まっていません。だからこそ、いろいろな経験を積みたい、チャレンジしたい人に最適な環境があると自負しています。

エンジニアの方は、まずは既存の事業に入ってもらうことになりますが、将来的には新しいプロジェクトに参画することも可能です。エンジニア以外についても、「この職で入ったけど気づいたら別の仕事をしている」といったことも全然あり得ますし、そこを目指すこともできますよ。

繰り返しになりますが、共に会社をつくってくれる人、そのプロセスを楽しんでくれる人に来ていただけたら嬉しいです。ぜひ一緒に新しいチャレンジをしながら、世の中を良くすることに貢献していきましょう。

――松井さん、本日はありがとうございました!

今回は、松井CAO/CHROへのインタビューを通じて、組織づくりの現在や今後の展望について紹介しました。

この記事を読んで、少しでもDP社について知っていただけたら嬉しいです。

当社では、次の時代をつくるビジョンに共感し、一緒に挑戦してくれる仲間を募集中です。

まずはカジュアルにお話しするだけでもOKです!ぜひお気軽にご応募ください。


企画構成:株式会社スリーシェイク 文・撮影:三谷恵里佳


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