今回は第2弾のリレーインタビューになります。
相手はいつもパワフルなLECのマーケティング室で活躍中の金(キム)さんです!
株式会社LCAエキスパートセンター(LEC)には、2025年5月に入社わずか5カ月(インタビュー当時、2025年10月)という期間にもかかわらず、ベテラン並みに仕事をこなすとってもパワフルな金さん!
入社前のエピソードから特異な自己研鑽を通したLECでの仕事ぶりを、前回リレーインタビューでインタビューされた胡(えびす)が伺いました!
「環境×人」をつなぐ仕事がしたい! 研究者から接客業、そして環境コンサルへと進んだ金さんのキャリアストーリーをお届けします。
🎤インタビュアー:胡
目次
■これまでのキャリアと環境コンサルへのあこがれ
■今の仕事、入る前と入った後のちがい
■自己研鑽と仕事の内容
■LECってどんな会社?
■リレー企画
■これまでのキャリアと環境コンサルへのあこがれ
胡:ではさっそくですが、LEC入社前には、どんなお仕事や活動をしてきたか教えてください!
金:入社前はいわゆる「一般的な仕事」は選ばず、「研究」の「日々、学び」という世界に長年いました。今考えるとその時の経験は、今の“仕事”につながる貴重な時間だったと感じています。
私が大学生のときの話をさせてもらうと、当時は「将来的に自然環境の危機は、かならず人間にも影響をおよぼすだろう」と考えていて、生物生態学・地球環境科学・細胞生物学の3分野を専攻、“生物と環境”の関係をずっと追いかけていました。修士では淡水魚の絶滅危惧種を対象にDNA解析や野外調査をして、博士では生態環境モデルを使って魚の生息環境を調べていました。
特任研究員として勤務したときは、自治体と連携して政策提言をしたり、企業・自治体・政府と一緒に環境政策の仕組みを調査したりと、環境政策にのめりこんでいました。
胡:長年、環境関連の研究の道を究めていらっしゃったみたいですが、なぜ、LECに入社しようと思ったのですか?
金:ちょっと長くなりますけど、いいですか?
胡:もちろん!どうぞ!
金:研究員退職後には結婚・出産と、プライベートでもとても充実した生活を送っていました。育児に専念したいと考えたときにたまたま時短で勤務できそうなハンバーグチェーン店でアルバイトを始めて、そこで「接客業」という人と向き合う仕事に出会ったんです。
もともとは「環境問題を提起すること」が重要だと考えていたんですが、接客業という仕事を通して、ただ提起するだけでは環境は変わらない、人ももっと軸に考えないとダメだって気づきました。そこから「環境と人をつなぐコンサルをやりたい!」と思うようになりました。
店舗の休憩所に置かれていた「エコプロ ※」の招待チケットを見つけたこときっかけに、毎年「エコプロ」というイベントに参加するようになります。
胡:「エコプロ」はLECのグループ会社である一般財団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が主催していた年に1回の一大イベントだよね。
金:そうなんです。当時は、環境省や経産省のカンファレンスに出て、企業のブースを回って、持続可能な経営の実例を学びました。おそらく毎年、ほぼすべてのブースに訪問してたと思います!
胡:環境コンサル業務に携わりたいっていう夢をずーっと持ち続けてきたからこそできる行動ですね。でも、いわゆる環境コンサルならLECでなくても良かったのでは?
金:毎年エコプロに参加する中で、SuMPOの専門性や年々その規模を拡大しているところに魅力を感じて「ここで働きたい」と思ったんです。自分のやりたいことに近いなと感じました。
SuMPO職員から「キャリアブランクがあっても、ぜひ入社に挑戦してみては?」と声をかけてもらい、面接をうけることに。
実は、LECという組織は全く知らなくてSuMPO面接時に初めて知りました。笑
採用面接を受けるなかで、LECの社長から「LECで一緒に企業の持続可能な経営支援をしませんか?」と熱いオファーを受けました!
「新しい会社で不安もありましたが、“夢見てきた仕事ができる!”という気持ちが勝って、思い切って飛び込むことにしました。」
※「エコプロ」とは:毎年12月に東京ビッグサイトで開催される、環境配慮型製品・サービスに関する展示会です。SuMPOは日本経済新聞社と共に2024年までエコプロの主催を務めました。
■今の仕事、入る前と入った後のちがい
胡:LECに入社してからの仕事の内容はいかがですか?入社前後のギャップはありますか?
金:入社前とやりたいことやマインドは特に変わってないですね。「企業が求めることはどうやったら実現できるのか?」を考えるときに、環境と企業をうごかすにはまずは「人」だからお客様と接するときにはより「人(顧客)の心」を観察・研究するようにしています。これは接客業の経験が活きている場面だなと感じてます。
あとはそうですね、特に入社前と違うところは、今、LECで開発・販売している「MiLCA(みるか)」というLCA算定支援ソフトウェアがあるんですが、ソフトウェアを使って企業の持続可能な経営のお手伝いにもチャレンジしてます!それは入社後初めての体験です!
胡:LCA(エルシーエー)は「ライフサイクルアセスメント」という製品やサービスの一生(ライフサイクル)を通じた環境負荷を定量化する手法だよね。「人が自分の手でLCAの計算をする」コンサルは正直よくあるし、あ、僕もできるんだけど!「LCA算定ツールというソフトウェアつかって企業や社会動かしていく」というのは環境コンサル業界にはあまりないアプローチだよね?
金:そうなんですよね。MiLCAが普及すれば、誰でも簡単に環境への影響を「見える化」できるから、例えば、1つの製品を使ったり、捨てたりといった何気ない行動が、「環境にどうつながるのか」をいまよりももっと身近に考えることが出来ると思うんです。その考えが人の行動を動かして、企業を動かして、地域や行政を動かす、そんな「イノベーション」が生まれてくると信じています。
胡:LECに入って5カ月たって、いまの仕事の進め方に関する不平不満とか、おもしろみはありますか?
金:不満ではないんですが、私が所属している「マーケティング室」は実は今年度新規に設立した部署なので、私が入社した当時、室員は私一人だけですごく驚きました。笑
自分の提案がすぐに反映される環境はうれしい反面、正直怖いところもあります。ただ、自由に自分の意見を伝えて実行できるのはすごくありがたい。自部署に限らずLECはそういう社風なんだろうと思います。
■自己研鑽と仕事の内容
胡:会社以外で、何か記事になるような面白いことをやっていませんか?もちろん可能な範囲で!
金:はい、そうなんです!よく聞いてくれました!
私は出身が韓国なんですが、韓国語の詩集やエッセイを副業でかいていて、これまでに3冊出版しました。先月は韓国でサイン会もやって、50人以上の方にサインしてきました!
上記写真:韓国でのサイン会の様子。
「韓国の読者には秘密ですが、実は、抽象的な事物や人の心を書き出して説明することは、科学的なベースで顧客対応をするよりも100倍も難しいんです(笑)」と金さん。
胡:それは凄い!個人で本を書く人なんか私の周りには皆無なので。何かほかに日々のルーティンはありますか?
金:毎日3つのことをやると決めています。
1つ目は、平日は朝4時30分に起きて、マーケティング・科学・経済・哲学に関する本を1時間ほどよむこと。
2つ目は「運動」。毎朝、自宅でダンベルを使って体を動かして、昼休みには近くのジム筋トレ、週末はジョギングで汗を流してます!
昨年は横浜のフルマラソンを完走!今年の6月には、同僚と一緒にリレーマラソンにも参加したんですが、社長も走ることが大好きなので一緒に参加しましたよ。
上記写真:マーケティングにかかせない本たち、横浜フルマラソン完走メダル、そして愛用のダンベル📚🏅💪!
胡:社外でのイベントも楽しそうですね。今時、仕事でも無いのに休日に社員が集まるなんて珍しい会社だなと思いますね。
金:私もこれまでいた組織では休日に社員が集まるような雰囲気はなかったと思います。この点はなかなかLECのユニークで気に入っている点ですね。
3つめは「瞑想」で、目を閉じて少し眼前の世界を離れると、生きていることに感謝して、毎日生まれ変わったような気分になれるんです。
自分の仕事ぶりがあまりパワフルとは思いませんが、この3つをやらないと落ち着かなくて、仕事のヒントもここから生まれている気がします。
胡:いやいや充分過ぎるほどパワフルだと思いますが、無理の無い範囲で今後もつづけてください。
■LECってどんな会社?
胡:最後に、LECってどんな会社だと思いますか?
金:自分の意見を出しやすいところは魅力、それにやっぱり、環境や社会にまじめですよね。企業だけでなく国の事業もたくさん受託していて、民間から国まで、官民一体で環境に取り組む姿は入社してからいつも勉強しています。
一方で、休日に社員が集まってマラソンに参加したり、“人とのつながり”を大事にしてますよね。そこは、私がLECの気に入っているところの1つです。
上記写真:納涼会にて神崎代表と。“人とのつながり”が働きやすさや活力を生んでいます。
■リレー企画
あなたの“LECの推し”はなんですか!?
推しを伺うリレー企画。金さんの"LECの推し"は・・・!?
「“LECの推し”は、 LECの他にない良いところとしては、新しい会社ということもあり、仕事の進め方を個人裁量で決められること。一応、上司には確認しますが、ほとんどゴーサインを出してもらっています!」
金さんの日々の努力があってこそ、上司も「ほとんどゴー」をだせてもらえるんですね。
~編集後記~
今回のインタビューでは、金さんのこれまでのキャリアから現在の生活スタイルまで、じっくりとお話を伺うことができました。
金さんのパワフルな仕事ぶりは、読書、運動、瞑想を毎日実践することから生まれてきたものだと思いますが、私のような努力無縁な者にとっては、真似しようと思っても1日たりともできないスタイルですね。
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