こんにちは!
株式会社LCAエキスパートセンター(LEC/レック)です。
われわれ株式会社LCAエキスパートセンター(LEC)のことをより知っていただくため、「社員リレーインタビュー企画」の連載をスタートいたします!
この企画では、社員同士でインタビューを実施し、インタビューを受けた社員が次のインタビュアーとなってバトンを繋ぎ、LECメンバーを紹介していきます。
記念すべき第1弾のインタビュー相手は…
笑顔が素敵な、胡(えびす)さんです!
上記写真:花束をもらっているのではなく、渡しているだけなのにとてもうれしそうな胡さん(30年前)
LEC入社以前から長くLCA(ライフサイクルアセスメント※)業務に携わってきた胡(えびす)さん。
普段は語られない過去のキャリアから、ベテランから見るLECの未来まで、貴重なお話を伺いました。
※:LCA(ライフサイクルアセスメント):製品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまでの一生(ライフサイクル)を見える化する手法。
🎤インタビュアー:春藤(入社1年目/中途入社)
目次
■これまでのキャリアと、 LCAとの出会い
■ LECに入社するきっかけ
■ 現場主義!現場に足を運び、自分の目で確かめる
■ LECの強みは「LCA創成期からの知見と信頼」
■「こうあるべき」より「こうしたい」を尊重する職場
■ 「攻めのLCAで社会に新たな価値を」——LECの未来像
■リレー企画
■これまでのキャリアと、 LCAとの出会い
春藤:まずは簡単に、自己紹介をお願いします!
胡:胡 勝治(えびす かつじ)と申します。
珍しい苗字かと思いますが、胡瓜/キュウリとか胡麻/ゴマとか、実はいろいろ使われていて、あとは胡散臭いって字もそうですね。(笑)
同い年には、東京タワーとか、巨人の原監督とかがいらっしゃいます。
春藤:東京タワーですか!歴史を感じますね…!
胡さんは、LECに入社される前から環境評価に関する業務をされていたとのことですが、LCA(ライフサイクルアセスメント)という手法に出会ったのはいつ頃だったのでしょうか?
胡:LCAとの出会いは2002年頃ですね。
当時、大手企業の汎用機やパソコンの製造開発などをしていた会社に入社し、約20年間プリンターのトナーやパソコン筐体の研究開発などに携わっていました。その中で、2000年代に環境関連の開発に移動しました。
電力の環境負荷について議論していて、石炭・石油以外のエネルギーとして太陽光パネルの話をしていた時、「作るところから捨てるところまで見なきゃ意味がない」と言われ、【ライフサイクル】という考え方を知りました。その頃はLCAというと、まだ聞きなじみのない言葉でしたが、その考え方にすっと納得しましたね。
春藤:2002年頃というと、日本ではLCAの黎明期(れいめいき)ですね。
胡:ええ。大手企業を中心に、国内のIT業界全体がLCAに取り組み始めた時期でした。
■ LECに入社するきっかけ
春藤:LECに入社されるまでの経緯は?
胡:定年退職後にはまず、一般社団法人産業環境管理協会(JEMAI)に入社しました。JEMAIには当時LCAに関わる部署があり、大手企業に在籍中には委員会やセミナーでよくJEMAIの方とは顔を合わせていました。その中で現在LECの代表を務めている神崎さんとも出会っています。退職が近づいていた時期に、冗談で「そっちに行きたいな」と言ったら、そのまま入社する流れに。(笑)
JEMAI入社後、LECのグループ会社である一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)へ異動し、数年でSuMPOの中からLCA事業を中心とした新しい組織LCAエキスパートセンター「LEC」が立ち上がることなりました。私としては、LCAを続けていきたいという思いがあったので、LECへ移りました。
こういう流れですので、LECに入社しよう!と思っていたわけではないのですが、LCAを追及していったら、自然と今の場所にたどり着きましたね。
春藤:実際LECに移ってこられていかがですか?入社前からのイメージとギャップはありましたか?
胡:流れに身を任せる、が信条ですので、特にギャップは感じませんでした。
LECはこれからまさに活躍していくスタートアップ企業です。大手企業に比べると、企業の規模はまだまだ小さいですが、その分これまでの経験を生かしたより柔軟な業務を行える会社だろうと思っていました。実際入社すると、代表の神崎さんとも距離が近く、いろいろな提案や相談もしやすい職場ですね。これは私だからというわけではなく、年齢やキャリアに関わらずLECは「柔軟な組織」だと感じていると思います。
■ 現場主義!現場に足を運び、自分の目で確かめる
春藤:現在はどんな業務を担当されていますか?
胡:LCAのコンサルティング業務を担当しています。
業務の流れは、まず、企業や工業会から「製品の環境負荷を評価したい」「 リサイクルの効果を定量化したい」といった相談をいただきます。次に打合せを実施し、詳細をヒアリングします。
ヒアリング内容をもとに、お客様ごとに今後の進め方やスケジュールを確認、見積もりを提出し、ご発注いただくと、実際の作業に入ります。最終的に評価結果を報告書にまとめ納品までが一連の流れです。
評価結果はお客様に納得感を持っていただけるアウトプットにすることが重要ですね。
1件のプロジェクトで3〜6ヶ月程度かかることが多く、必要に応じて現地調査にも同行します。LCAは製造業に親和性が高く、現地調査の場合、製造工場にお伺いすることが多いですね。
春藤:胡さんは、よく出張にいかれていますよね!
印象的だったプロジェクトや現地調査での経験はありますか?
胡:最近だと、北海道への出張でしょうか。
LCAでは、製品の原材料調達から製造工程から廃棄・リサイクルまでの環境負荷を評価します。北海道のある工場では、工場内で岩を粉砕していて、粉砕時のCO2排出量を算定しました。岩を砕く様子なども見学しましたが、ダイナミックでしたね!
また、別のプロジェクトのごみ焼却場の調査も印象的でした。1,000度以上熱をかけて処理を行う施設では、(工場ではマグマと呼んでいましたが)目の前に赤い溶解物が見えて、あれは感動しました。
春藤:現場を見る、ということが胡さんの仕事のこだわりでしょうか?
胡:こだわりというか、現場に行くのが好きなんです。実際に見ると、話と違うことも多い。例えば電力でいうと、事前に話で聞いていた電力源以外にも実際は別のエネルギー源も使っていると気づけたり。
あとは、純粋に出張は楽しいです!美味しいものも食べられますしね。
■ LECの強みは「LCA創成期からの知見と信頼」
春藤:業務をする中で、LECの強みはどういうところだと思いますか?
胡:JEMAI時代から30年近くLCAに関わってきた知見があることです。LECの評価結果に反論する人は誰もいないだろうと思うほど、多方面より深く信頼されています。
特に、代表である神崎さんや取締役の山岸さんは日本を代表する「LCAエキスパート」です!LCAをやっていてお二人を知らない人はまずいないでしょう。
■「こうあるべき」より「こうしたい」を尊重する職場
春藤:LECのカルチャーを一言で表すと?
胡:年齢関係なく、安心して働ける会社です。
LECでは、若手からベテランまで幅広い年齢層が在籍していますが、年齢に縛られず、フラットに意見を交わせる文化があります。
春藤:胡さんはリモートワーク中心ですが、コミュニケーションで不便を感じることはありませんか?
胡:困ったらすぐチャットや電話をできますし、私としては特に不便は感じていません。LECは、こういった個人のスタイルや価値観を尊重する文化もありますね。「こうあるべき」よりも、「こうしたい」を大切にする風土が、長く働ける理由になっていくと思っています。
■ 「攻めのLCAで社会に新たな価値を」——LECの未来像
春藤:これからのLECに、どんなことを期待しますか?
胡:私が退職した後、「昔ここにいたんだよ。すごいでしょ。」と自慢できるような会社になってほしい。企業の成長ももちろんですが、世の中に「LCA」をどんどん広めていってほしいですね。「LCAの社会実装を通じた持続可能な社会への移行」がLECのミッションでもあります。 今後はさらに「攻めのLCA」で幅を広げていきたいです。
まだ何年かは私も居座ってやろうと思っていますが。(笑)
これから入社する方にも、ぜひそういった思いを持っていただけると嬉しいです。
LCAで世の中を変えてやろうとか、イノベーションを起こしたいという人にも来てほしい。そういう人たちがもっと集まれば、本当に世の中を持続可能な社会へ変えられると信じています。
LCA自体は専門的で難しいと思われがちだけど、LECは、「環境」分野は未経験でも、環境に興味・関心がある、やってみたい、そんな気持ちを大事にしています。
「知識」は最前線の先輩たちがサポートしてくれるので、まずは、気軽に話を聞きに来てもらいたいですね。
■リレー企画
あなたの“LECの推し”はなんですか!?
最後に、リレー企画として、胡さんに"LECの推し"を教えていただきました!
胡さんが教えてくれたLECの“推し”はこちら!
「冷蔵庫に缶ビールが常備されていて、ライトパーティができる文化が好きです。」
仕事終わりに、ちょっと集まって乾杯。そんな気軽な交流ができるのも、LECらしさのひとつ。
“頑張った後のご褒美”がある職場って、やっぱりいいですよね。
上記写真:インターンの皆さんを送り出すライトパーティの様子
今後のインタビューでも、皆さんにいろいろな推しを披露いただく予定です!
次回も、どんなお話が聞けるのか楽しみです。それでは、またお会いしましょう!!
~編集後記~
今回のインタビューでは、胡さんのこれまでのキャリアから、現在の現場主義のスタイルまで、じっくりとお話を伺うことができました。
研究開発から始まり、LCAの黎明期を経験し、そして今も現場に足を運んで学び続ける姿勢には、LCAへの誠実さと情熱が感じられました。
「流れに身を任せるだけです」——そんな言葉の裏に、こっそり積み重ねてきた努力と、信頼される仕事へのこだわりがありました。
「攻めのLCA」を通じて社会に新たな価値を創造する。そんな未来を、胡さんと一緒に描いていけることが楽しみです。