「目標って、立てる必要あるの?」って思ってた
正直、僕はこれまで働いてきた会社で、目標を立てたことがありませんでした。
「別に立てなくても仕事できるし」って思ってたし、周りの話を聞いても「意味ない目標を立てて、形だけ振り返って終わり」みたいな印象しかなかったんですよね。
それが今の会社に入ってから、考え方が変わりました。
今では、年に一度しっかりと目標を立てて、毎月KPTで振り返りをするというサイクルが当たり前になっています。
昔の自分からは想像もつかないくらい、ちゃんと“考えてる”し、“向き合ってる”なって思います。
「目標設定」は、進む方向を決める時間
会社では、年度初めに「今年どんなふうに成長していきたいか」を整理する時間があります。
いわゆる“目標設定”ってやつです。
技術スキルをどう伸ばすか、どんな役割を担っていきたいか、もっとチームにどう貢献したいか…
テーマは人によってさまざまですが、上司と一緒に話しながら決めていくので、思ったより自然に言葉が出てくるんですよね。
僕は特に「先を見通す」のが苦手なタイプで、「5年後どうなっていたい?」って聞かれても、答えようがないタイプです(笑)
でもこうやって、「やりたいこと」や「得意なこと」から逆算して目標を立てると、少しずつ進む方向が見えてくる気がします。
この目標は、上期・下期で年に2回、上司からのフィードバックがあります。
「ちゃんと見てもらってるな」と思えるだけで、自然と次の行動にも気が向くんですよね。
「振り返り」は、いまの自分と向き合う時間
一方で、月に一度ある1on1(社内では“振り返り”と呼んでます)は、KPT方式で進められます。
Keep(うまくいったこと)
Problem(課題)
Try(次にチャレンジすること)
──という流れで、毎月、業務の中で得たことや悩んだことを整理します。
まず最初のKeepでは、自分が「これは良かったな」と思えることを共有します。
何気なくやっていたことでも、「それいいね」と言ってもらえると、“自分の強み”に気づけたり、自信につながったりするんですよね。
逆に「それいいことか?」ということもあります(笑)
自分ではいいと思っていてももっといい対応があったり、根本解決してなかったり。そういった気付きも得られます。
Problemのパートでは、自分の悩みやつまずきについて深掘りして、「実際どうすれば良かったか?」を自分の言葉で考えます。
それを上司が一緒に聞いてくれて、方向性がズレていたら、ちゃんと軌道修正してくれるのもありがたいところです。
Tryは、前回の内容をブラッシュアップしてもいいし、全く新しいチャレンジでもOK。
「できなかったことをできるようにする」だけじゃなく、「できたことをもっとよくする」視点も大事にしようという話を、社長からよくされます。
この月1の振り返りがあることで、なんとなく仕事して、なんとなく終わってた時期と比べて、確実に“積み上がってる”感覚があるんですよね。
「目標」と「振り返り」、両方あるから成長が続く
僕の中では、目標と振り返りってこういうイメージです。
- 目標:どこに向かうかを決める“コンパス”
- 振り返り:いま自分がどこにいて、どこに向かっているかを確認する“地図”
どちらか一方だけでは、たぶん僕はうまく前に進めなかったと思います。
実際、過去の職場では「頑張ってるつもりだけど、どこに向かってるかよく分からない」状態でした。
でも今は、ちゃんと話せる相手がいて、ちゃんと見てくれていて、ちゃんと軌道修正してもらえる。
それが僕にとっては、すごく大きな支えです。
「成長したい」じゃなくて「成長できる仕組みがある」ことの大事さ
僕は元々、目標を立てたり、自己分析したりするのが得意じゃないタイプです。
だから、こんなふうに「長期」と「短期」の両方の視点から成長を支えてもらえる環境にいることは、本当にありがたいと思っています。
成長って、意識が高い人だけのものじゃない。
自分だけじゃ難しいことも、誰かと一緒に考えれば少しずつ変わっていける。
そんなふうに思えるようになったのは、この会社で働き続けてきたからだと思います。
必要な人に、ちゃんと届くといいなと思ってこの記事を書きました。
「目標って苦手…」「振り返りって面倒…」と思ってた僕でも、ちょっとずつ前に進めてるので、もしかしたらあなたにも合うかもしれません。