組織のあり方に対する考え方
私は、会社を設立して15年目ですが、最初は全くどんな組織にしたいか、などという考えもなくただただ仕事を推し進めてきました。
会社を運営していく【どんな組織にしたいか】ということを考え始めたのはこの5年ぐらいで、ビジネスが軌道に乗り始めると人が足りなくなる、人を増やすといろんな問題が出てくる。そんな中で今、私が考える組織についてかんたんに書いてみたいと思います。
少なくても2人以上いる会社は組織
組織とは2名以上のグループを指します。
ですので、わたしの理論からすると「B'z」や「ゆず」、「コブクロ」といった音楽デュオ、「ダウンタウン」や「サンドウィッチマン」などのお笑いコンビもたった2人ですが組織です。
2人以上の組織ではコミュニケーションが必要になります。
明日、何時にどこで打ち合わせをするか、というかんたんなスケジュール確認から、仕事の方向性や将来の目標といった深い話し合いまで様々ですが、これがちゃんとできてないと「解散」や「活動休止」といったことになります。
そうやって一人で活動しているアーティストやタレントは少なくないと思います。一人ならコミュニケーションは必要なくなりますからね。
同じように会社組織を作ったけど、コミュニケーションが思うように行かず、結局一人で運営している経営者を何人も知っています。
そういう人に限って「一人のほうが気楽」とか「仕事の質を下げたくない」とか言っている場合が多いです。
コミュニケーションがなぜ必要なのか
組織というのは【分業】するためにあります。これを前提として考えてください。
分業しなければ、一人でずっと仕事したほうがいいです。
2人以上いるから分業ができます。
なぜ分業するのか
分業するのは「効率」と「熟練」を求めるからです。
会社組織は生産性を上げることを必要とします。そのための効率と熟練です。社員の給料を上げていかなくてはいけませんからね。
事務仕事をする事務員は、その仕事に集中することで効率を上げ、ノウハウを積みながら熟練していきます。営業マンも技術者も同じです。
ただし、過度な分業は仕事のやりがいを減らす
うちの会社の考えとして、過度な分業はしないように考えています。
仕事が単調になり、人としての成長を阻害し、やりがいも感じられなくなると考えています。
毎日、見積もりだけを淡々と作る仕事、、、
毎日、銀行の入金だけを淡々とチェックする仕事、、、やりたくないですよね、、、
弊社の営業マンはお問い合わせを受けてから納品し、その後のアフターフォローまで一人の営業担当が行います。
事務員も全員がほぼ同じ仕事をできるように指導し、過度な分業を行っていません。突然病気で休んでもある程度なら他のスタッフに任せることができます。
(そうすることで有給が取りやすいというメリットも有る!)
これらが、分業したほうが生産性は上がり、会社は儲かるのだけど、それでも過度に分業しない理由です。
仕事のやりがいは熟練とコミュニケーションにある
わたしは、仕事のやりがいは「熟練」と「コミュニケーション」の中にあると考えています。
仕事がどんどん上達し、自分の思うように行くのは愉快です。
そういったことを同じ組織の中の人間と共有できること、共感できることは喜びです。
私は、代表としてうちの会社に入ったすべての人に【仕事をする喜び】を感じてほしいと思います。