3Dデジタルツールを数多く取り扱っているシステムクリエイト。
弊社では取扱製品でどんなことができるのか日々検証しています!
そこで“こんなコトやってみた!”をご紹介するレポート、
略して「みたれぽ」をお届けします!!
この前久しぶりにルービックキューブ触ったのですが、
こういったものがどんな仕組みで動いているのか気になってきた…
ルービックキューブに限らずパーツの組み合わさったアセンブリ品の中身って
みたくなりますよね....
ということで今回は、
アセンブリ品である立体パズルの内部構造を
CTスキャナでどれだけ解析できるのか
検証してみました!
◎そもそもCTスキャンとは…?
X線を使用して物体の内部構造を非破壊で可視化する技術です。
医療用CTのレントゲンなどと同様の原理で、
工業用途では品質管理や欠陥解析に広く活用されています!
さっそくスキャンして内部を確認
まずキューブの真ん中辺りで切ると、1本の軸のようなものが見えました。[1]
更に、[1]に対して垂直の方向に切ると、十字の形をしたパーツが確認できました。
この十字の中央には穴が開いており、その中を軸が通る構造なんですね。[2]
どうやら中身はこの2つのパーツで構成されているようです!
欠陥解析で「巣」を発見
続いて、専用ソフトを使って内部を詳しく見ていきます!
今回は、解析項目として代表的な「巣(ボイド)」と呼ばれる気泡の有無を確認します。
初めに体積値を指定し、巣に該当しないもの(設計された空間)を除外。
その後、巣の大きさに見当をつけながら体積を絞り込んでいくと...
パーツの6ヶ所に巣があることを発見!
それぞれ異なる形をしており、非破壊でも詳細まで把握できることがわかりました。
実物を分解して内部を確認!
さて、ここまでCTスキャンデータを確認してきましたが、
実際にどれだけ正確にとれているのでしょうか?
ということで最後は実物を分解して、答え合わせと行きましょう!
ブロックを外すと、内部の軸と十字パーツの構造が確認できました!
こんな構造になっていたんですね~
CTスキャンを行うことで、外観からは見えないものでも高い精度で解析できることがわかりました。
切断しなくてもそのままの状態で内部まで可視化できるのが、こうした非破壊検査のよいところですね!
せっかく良いデータがとれたので、次回はこのDICOMデータを使って3Dデータ化し、ルービックキューブを作成してみます!
お楽しみに~★
いかがだったでしょうか?
他にもたくさんの3Dデジタルツールを使って「やってみたレポート」を発信しています!
今後もどうぞご期待ください!!