3Dデジタルツールを数多く取り扱っているシステムクリエイト。
弊社では取扱製品でどんなことができるのか日々検証しています!
そこで“こんなコトやってみた!”をご紹介するレポート、
略して「みたれぽ」をお届けします!!
自動車分野や航空業界などにおいて、座席シートやハンドルカバーなど、
生産過程で型紙が必要な製品は数多くあります。
しかし、曲面のものを平面の型紙に落とし込むことは至難の業…
試行錯誤によって時間とコストを費やしてしまう…
そんなときに活躍するのが型紙展開ソフト「ExactFlat」!
3Dデータから2Dデータへ展開することが出来るんです!
そこで今回は…
3Dスキャンデータを2Dシートへ展開して、
縫い合わせてみました!
3Dスキャンで立体曲面データ作成
作成するのは、自分に合った形状の背もたれカバー。
まずは背もたれに取り付けた粘土に寄りかかって型を作成。
背もたれと粘土を3Dスキャナを使ってそれぞれスキャンします!
背もたれサイズともなると3Dスキャナの回転テーブルに対してはみ出る程の大きさですが、
最大サイズの500mmのレンズでワークをぐるりと撮影。
身体に沿ったラインをきれいに読み込むことができました。
その後、背もたれと粘土のデータを一体化!
3Dから2Dへ展開!
できた3Dスキャンデータを、Rhinoceros(=3次元CADソフトウェア)にアドインした
ExactFlatへ直接インポートします。
粘土から読み取った表面の余分な凸凹を整え、カットラインを指定して立体を6つのパーツに分割!
そしていざ平面に展開!今回は、使用材料を「革」、縫い代10mmで設定しました。
素材の特性に合わせて自動計算で補正を行ってくれるんですね!
ついに型紙データが完成しました!
ぴったりの背もたれはできる?
さてさて、出力したDXFデータからレーザ加工機で革を裁断し、縫合していきます。
綺麗に合わさるのでしょうか...
自由曲面が複雑に組み合わさった形状でしたが、たった6ピースで元の粘土にかなり
近い形状ができました!
中綿を詰め椅子の背もたれに被せると…
スキャンしただけあって座ると腰にフィットして、しっかり支えてくれるので快適です!
いかがだったでしょうか?
他にもたくさんの3Dデジタルツールを使って「やってみたレポート」を発信しています!
今後もどうぞご期待ください!!