2023年の4月に酒井隆太郎さんが新卒社員として入社し、約半年が経ちました。元々アダコテックで長期インターンをしていた酒井さんですが、スタートアップであるアダコテックに入社したのはなぜか?そして実際に半年間働いて感じていることとは?率直にお伺いしました!
▼酒井隆太郎(さかい・りゅうたろう)
電気通信大学情報理工学部を卒業後、同大学大学院の情報理工学研究科に進学。大学院卒業後、東京大学大学院総合文化研究科の博士後期課程に進学。博士後期課程では動物の歩行運動についての研究に従事。その傍ら、長期インターン生として2021年6月にアダコテックへジョイン。博士後期課程を満期退学した後、アダコテックに入社して現在に至る。
ーーー酒井さんは長期インターンのメンバーとしてアダコテックにジョインされていたとのことですが、アダコテックとの初めての出会いはどのようなものでしたか?
きっかけは、大学時代の友人からの紹介でした。元々、友人はアダコテックで長期インターンに参加しておりまして、面白いことをやっている人たちがいるという話を聞き、僕も長期インターン生として応募をしました。当時は博士後期課程での研究活動をする傍ら、長期インターン生として参加しておりました。
ーーー友人からの紹介だったのですね!長期インターンではどのようなことに取り組んでいたのでしょうか?
僕が主に取り組ませてもらっていたのは、PoC(概念検証)でした。PoCでは、アダコテックの技術が顧客の解きたい問題に適しているかを調査し、内容を検証報告書としてまとめていました。具体的に何をどのように調査するかは、社員の方から指示を受けていましたが、出てきた結果に対する解釈と説明については、レポートの修正をしながら社員と協力するかたちでした。インターン生ながらも、与えられたタスクに対して主体的に取り組むことができましたし、結果へ判断を下す部分についても助力をいただきながら取り組ませてもらえました。
ーーー充実したインターンだったのですね!当時インターン生として、アダコテックに対して感じていた魅力はありましたか?
主に2つあります。
1つ目は、アダコテックが持つコア技術であるHLACそのものです。深層学習を用いない、説明性の高い外観検査AIを実現するという大きな目標を持っており、そのために使うことができるHLACという技術が既にあるというのは、アダコテックが持つ大きな魅力だと思います。
2つ目は、アダコテックの雰囲気・カルチャーです。長期インターン生として長らく社内の様子を拝見してきましたが、アダコテックはとにかく物事に対して柔軟に対応し、変化を楽しみながら激しく変化する組織でした。また、エンジニアチームの和気あいあいとした、温かい雰囲気もとても好きでした。みんな技術についての会話を楽しんでいる様子が、オフィス内ではいつも伝わってきました。
ーーーアダコテックへの新卒の就職を決めたのは、どのような経緯で決断したのですか?
僕が就職をどうしようかについて考えていたとき、当時の人事責任者の方からお声掛けしていただいたことが最初のきっかけでした。「我々と一緒に来ないか」と。学生の頃は研究活動が楽しかったこともあり、アカデミアの道に進もうとしていた僕は、それまで民間企業への就職を考えたことはありませんでした。しかし、突然お話をいただき、本気で誘っていただいていることに気づいたとき、そのような道の選択もありうるという考えが、僕の中に生じました。元々、HLACとそれを用いたプロダクト開発にも興味がありましたが、これがきっかけでアダコテックに目を離せなくなった自分にも気づき、未知なる挑戦へ共に参加したく、入社を決断しました。
ーーー実際にアダコテックに入社してから、感じたことや驚いたことはありますか?
僕が驚いたのは、アダコテックの皆さんが技術について非常に率直かつロジカルに議論していることです。アダコテックの方々は議論をするとき、エンジニアも事業開発も上下も関係なく、全員が率直かつ自由に意見を出し合います。それも、単に個人的な思いを意見として出すのではなく、ロジックを伴った意見のキャッチボールが日常的に行われています。アダコテックでは、顧客にとっての真の課題と価値を発見するために、全員が技術に対して真摯に向き合い議論することが日常となっています。これほどまでに技術を大切にし、考え抜こうとしている人々がたくさん集まっていることを知り、今ここで奇跡が起こっているのではないか?と感じるほどの衝撃を受けました。
ーーーアダコテックに入社してから、苦労したことはありますか?それをどのように乗り越えましたか?
大きく分けると、僕が苦労したことは2つあります。
1つ目は、「自分に与えられたミッションを正しく理解して進める」ということが、当たり前のようで非常に難しかったことです。入社してすぐに与えられたミッションは、自社プロダクトの性能と、深層技術などの他の技術の性能を比較・検証してまとめる「ベンチマーク検証」というものでした。自分なりにミッションを解釈して進めたのですが、結果的には課題やアウトプットについての認識が大きく食い違っており、多くの時間を無駄にしてしまいました。このとき僕は、このミッションが「誰のために」「何のために」与えられているのかということまで考えられておらず、また自身の解釈が合っているかどうかを確認することなく仕事を進めてしまっていました。しっかりとすり合わせを行うことでなんとかミッションを乗り越えることができましたが、細かいタスクを与えてもらっていたインターンのときとは違い、”自ら問題定義を行い、仕事を進める”ということがいかに難しいかを実感しました。
2つ目は、開発作業やチーム開発に慣れることでした。実は、僕はこれまでの研究活動やインターンにおいてソフトウェアの開発経験はほとんどなかったため、入社して初めて開発に着手したときは非常に苦労しました。チーム開発のためのツールであるGitの使い方をはじめ、アジャイル開発の考え方や手法などについても理解が浅く、開発の技術用語も分からないものだらけでした。しかし、新卒研修や、ペアプログラミングなどたくさんの学習の機会を与えてくださり、入社当初からはかなり成長ができたと実感しています。特にペアプログラミングは、先輩のエンジニアと交互にコーディングをし、内容のレビューをもらうというものなのですが、その場でコーディングのフィードバックをもらったり、先輩がどのような思考で開発を行っているかを学べたりと、自身の技術力向上に大きくつながったと感じています。
アダコテックは中途入社のエンジニアが多い環境ではありますが、初歩的な内容でも気軽に尋ねることができる雰囲気・カルチャーがあり、そのおかげで乗り越えられた部分も大きいと考えています。
ーーーすでにたくさんの成長実感が得られていて素晴らしいですね。これからアダコテックでどのようなことを成し遂げていきたいですか?
これからアダコテックは、前人未到の領域である製造業の検査工程の自動化AIに挑んでいきます。製造業や機械学習にまたがる、広範かつ複雑な領域への挑戦です。そうした中、僕自身もまた大きな挑戦をすることにより、アダコテックが目指す姿の実現をするために、本当にいいモノを創るための挑戦をしようと思います。様々な領域の人々の多様な要求を理解し、その理解をプロダクトとして表現し、自分の仕事をみんなに伝えることができるエンジニア。そんなエンジニアになることが僕にとっての挑戦であり、アダコテックの事業へ貢献するために、僕がなすべきことであると考えています。
ーーー最後に、酒井さんはどんな人と一緒に働きたいですか?
就職して働き始めるということは、その会社や事業に期待してミッションに参加し、同時に、自身も期待され責任を持つようになるということなのだと思います。
周りの人々の期待に応えながらも、強くてぶれない自分の期待と意見を持った元気ハツラツな方、アダコテックで僕たちと一緒に、産業界を変革させるお仕事に、チャレンジしてみませんか?みなさまからのご応募、心待ちにしております!