『麒麟がくる』が最終回を迎えました。
主人公に明智光秀を据え、
前半は斎藤道三を中心としつつ、光秀と織田信長、足利将軍の邂逅を描き
後半は信長と光秀の協調からの、、、
といった司馬遼太郎の『国盗り物語』も大いに参考にしているであろう大枠の構成に大変、満足でありました。
歴史(ドラマ)は小規模企業を経営していくのに非常に参考になります(参考にしています)。
組織をつくっているのは、人であり、人それぞれが組織の変化に対して利害関係を持っているので(人事や会社ルール、組織変更など)変更を加えると必ず大なり小なりの軋轢が生じます。
この変更で生じる軋轢を気にしていたら会社経営などできない!
という意見もあれば、
人に最大限に配慮して経営すべき!
という意見もあります。
どちらも真なり、でしょう。
織田信長は天下統一に驀進する過程で「信長包囲網」なる周囲は敵しかいない状況を作りあげてしまいます。
高い目標や理想に向かい、突き進めば周囲と軋轢を生むのは当然。
天下布武などと言いださず、尾張の一大名として悠々自適に暮らせばよかったのです。
信長は困難を自らつくりあげている、といっても過言ではありません。
そして信長は自らつくりあげた困難を突破する必要があるのです。
その際のマネジメントは苛烈を極めた信長。次々と松永久秀、荒木村重など謀反が発生させてしまい、それらの極致が腹心であった明智光秀の謀反だったのでしょうか。
信長包囲網とは規模もレベルも違いますが、
小規模企業の経営者は、
人事の問題、組織の問題、営業チームの問題、財務の問題、新商品開発の問題、生産管理の問題、ウェブマーケの問題 etc
経営を取り巻くすべての事象に課題を抱えて突き進まなければなりません。
それらの課題を突破しなければ成長できません。
志を達成するために、
自ら困難をつくりあげ、その困難を突破していく。
そのような強い意志が小規模企業の経営者に必要なのでしょう。
志半ばで倒れた信長に献杯。
<織田信長の年齢早見表>
27歳 桶狭間の戦い
ずっと戦、、、
34歳 稲葉山城攻略
37歳 金ケ崎の戦い
39歳 三方ヶ原の戦い
42歳 長篠の戦い
ずっと戦、、、
49歳 本能寺の変
34歳で美濃を攻略した後も加速度的に戦が増えていく。。。
組織が大きくなって、つくれる戦線が増えたのでしょう。
信長は忙しくなるばかりです。