創業者・青木の原体験から、現リーダー・博多へ受け継がれた「ひとのために、やってみる、やりきる」の精神を深掘りします。
「誰かのため」という情熱をこの対談を通じて感じ取っていただけたら嬉しいです。

前編、後編の2本立てでお届けします✉

青木 隆幸（あおき たかゆき）/取締役会長
愛知県にて代々続く建設会社の長男として生まれ、幼少の頃より建機が身近にある環境で育つ。2011年の東日本大震災をきっかけに起業を決意し、建機流通事業を展開後、2014年に「世界中の明日をつくる」をミッションとしたSORABITO株式会社を創業。

博多 一晃（はかた かずあき）/代表取締役社長
2006年にメリルリンチ日本証券に入社し、約11年に渡り投資銀行部門にて国内外の多数のテクノロジー企業に対するM&A、資金調達の助言業務に従事。2017年8月にSORABITOに入社し、CFO・事業部門責任者・プロダクト部門責任者を経て、2018年6月より社長就任。

「目の前の人の役に立ちたい」という純粋な想い

ーSORABITOの根底にある「人への貢献」という価値観は、どこから生まれたのでしょうか。青木さんが起業を決意された際の、動機について聞かせください。

青木：
当時の私は、「建設業界には、もっと便利さと透明性があっても良いのではないか」と感じていました。例えば、建材や機材を調達する際には、電話やFAXでのやり取りが中心で、どうしても時間や手間がかかってしまう。その結果として、現場の方々が、本来集中すべき仕事以外にも多くの時間を割かなければならない場面がありました。これは、誰かが原因というよりも、これまでの歴史の中で自然と形作られてきた仕組みの問題だと思っています。

そのような経験の積み重ねから、業界の皆さんがより働きやすくなる仕組みをつくりたい。という思いが強くなっていきました。

新しい仕組みには合理性が不可欠です。しかし、その根底には、もともと持っていた「人の役に立ちたい」「社会を少しでも良くしたい」という価値観があります。特に、東日本大震災の経験が、困っている人を前に自ら行動することの大切さを胸に刻む出来事となり、その時の強い決意が、起業へと背中を押しました。

これがSORABITOの出発点です。

「世界中の明日をつくる」というミッションは、人や社会の役に立ちたいという情熱から生まれています。

ー博多さんは、創業者の青木さんの想いを現場で牽引されています。青木さんのどのような価値観に強く共鳴したのでしょうか。

博多：
私自身がこの会社を選んだのは、まず「社会インフラを支える基幹産業（建設・建機レンタル業界）の未来を変える」という取り組みに、強い使命感を感じたからです。どうせ働くなら、日本を根底から支える重要な分野で、大きなことを起こすところに関わりたいという思いがありました。

そして、青木さんの「人間的な成熟」に強く惹かれました。青木さんは、勢いのあるベンチャー社長というだけでなく、これまでの苦労や実体験を経てきた「人間的な成熟」があると感じています。

この業界で働く方々に受け入れてもらうためには、そうした信頼に足る人間性が非常に重要だと感じ、この想いに賭けたいと思いました。

私自身も前職では、お客様の役に立ちたいという純粋な想いを原動力に仕事に取り組んでいたことがあり、そういった部分にも共鳴する部分がありましたね。

ーありがとうございます。青木さんは博多さんのどのような点に魅力を感じたのか教えてください。

青木：
創業当初から、多くの方々にお会いし、私たちのビジョンをお伝えしてきました。その中で博多さんは、私が大切にしてきた「業界の皆さんの役に立ち、将来にわたってインフラのように残る仕組みをつくりたい」という思いを、初めて深く理解してくれた方でした。
そして、「どうすればその未来に近づけるのか」を一緒に考え、本質的な議論を重ねることができる貴重な存在でした。

現場でお客様の課題に向き合い、最後までやりきる実行力もあります。

SORABITOのメンバーと共に挑戦し、困難なことにも立ち向かい、それを乗り越える。そうした姿勢をみていて、この理念を共に形にしていけるのではないか、博多さんと一緒に大きなビジョンを実現したい！と大きな期待を抱きました。

博多：
青木さんが持つ「業界の皆さんの役に立ちたい」という強い想いは、私たちが変化を恐れず大胆に「やってみる」ことができる、最も太い軸です。

私たちの組織には、まさにこの「損得勘定ではなく、目の前の人の役に立ちたい」という純粋な想いで集まった人たちがいます。この価値観こそがSORABITOの強さであり、私たちが守り続けるべき文化だと考えています。

「ひとのために、やってみる、やりきる」：価値観が行動指針となり、文化となる

ー「ひとのために」という価値観は、社内でどのように浸透していますか。

博多：
この価値観は、単なるスローガンではなく、日々の意思決定の軸として深く根付いていると思います。
具体的な所でいうと、事業のことを考える際に、自分たちや会社の都合だけを考えた議論になることが全くないです。
メンバー全員が「顧客や社会の課題解決」を達成するために、顧客への価値提供を最優先する意思決定の軸を持っているということです。その結果、チーム内でも「誰かのために」という意識が強まり、貢献を原動力とする強いチームワークが生まれていると思っていますし、そういうチームでいることに誇りを持てていると感じています。

自分の部署の成功や成長はもちろんですが、その前提には顧客の成功、そして業界全体の成功が必ずありますね。

青木：
そうですね。私たちが少しでも価値を提供できそうなことがあるなら、できる範囲でいいので、まず動いてみるべきだと考えています。

なぜなら、私たちが共有しているビジョンは、「共創という言葉に表れていますが、関わる人と協力しながら、業界や社会をより良い方向へ進めていく」ことだからです。目の前の課題に対して、自分の役割や部署を超えて動ける。そして、個人の損得ではなく、業界全体の発展や長期的な価値創出を優先して意思決定できる。

そんな姿勢こそ、SORABITOが大切にしているバリューを最も体現した姿だと思っています。

ーでは、どのような方がSORABITOで活躍できると考えますか。また、SORABITOのバリューにはどのような想いが込められていますか。

博多：
私たちがこのバリューに込めた想いはシンプルで、「自分が良ければいいじゃなくて、チームの人が困ってたら普通に自然に助けられる」という感性を持った人に来てほしい。
そして、同じように「お客さんの役に立てることに喜びを持ってほしい」という点です。事実、今のメンバーは自然とひとのために活動できる人たちであると実感しています。

青木：
博多さんが話した「自然に人を助けられる感性」は、SORABITOが求める成長のサイクルの出発点なんです。私たちは、自分の成長を「誰かへの貢献の結果」として積み上げられる人を求めています。

バリューの通り、まず、主体性を持って誰かのために「やってみる」。その結果、チームや顧客に貢献し、そこで得たフィードバックと成果によって、個人として成長していく。

この貢献と成長の循環こそが、SORABITOの求める人物像です。

後編に続きます...！