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株式会社Nucoにおける原則
One for All, All for All
全てはチームのため、我欲や利己よりも、組織の成果への貢献が最重要視される。
個としての技術者として以上に、全体で大きな成果が出せる人が評価される。
自分がプログラムを書くことも全体の成果の手段に過ぎず、サポートに回ることで全体の生産性が上がるなら自分はプログラムを書かず、周りのサポートに積極的に回れる人物を良しとする。
上記内容、通称「One for All, All for All」は弊社Nucoにおける原則である。端的な表現をすると「組織の成果にコミットしろ」ということだ。
これを体現することができる人材は弊社にとって非常に価値が高く評価されるが、そうでない人材は少なくとも弊社においては評価していない。
One for All, All for All が必要な理由
では何故このような原則が必要になるのだろうか。「One for All, All for All」が弊社で働く上で必要不可欠になっている理由を解説しよう。
個々人の技術力の最大化 ≠ 会社(組織)成長の最大化
まず第一に押さえておいてもらいたいのは、個々人の技術力の最大化と、会社成長の最大化はイコールではないという点である。個人の技術力が最大化したところで、会社として最大限強くなれるかというとそうではない。
例えば、技術力が100、50、50、50、50の合計300点の開発チームを想定しよう。100点のエンジニアが実装をやめて、他の4人の技術サポート、アドバイス、ペアプロ、レビュー役を買ってでることで、50点のエンジニアの実力を一時的に80点のアウトプットが出せるようにしたとすれば、合計320点のチームを作ることができる。これが、組織成長の最大化である。
「個々人の技術力」という観点でみれば、100点のエンジニアの技術力は最大化されていない。しかし、組織単位で見れば、成長が最大化されているのである。
以上の話を踏まえて「個人の技術力の最大化 = 会社成長の最大化」は必ずしも達成されないことが明らかだ。であれば最初から会社成長の最大化にコミット出来た方が合理的であることが分かるだろう。
また、会社成長の最大化にコミットすることは個人の成長を阻害するわけではない。教えてもらう立場のエンジニアはもちろん成長し、100点のエンジニアもマネージャーとしての素養を伸ばすことが出来る。であれば、自分も会社も最大限の成長が可能である「One for All, All for All」に則ることに納得できるのではないだろうか。
では何故「会社の成長」が必要なのか?
ここまで散々「会社の成長」を前提として話を進めているが、なぜ「会社の成長」が必要なのかを疑問に思っている読者もいると思う。
会社の成長が必要なのは、成長しない会社が社員を不幸にする可能性があるからだ。例えば、平均年齢24歳・売上1億の会社の5年後を想像してみて欲しい。もし会社が成長しなかったらどうなるだろうか。おそらく誰も昇給していない。昇給していないが、年齢とともに結婚している社員も増加する。いずれ子供が生まれる。生活が苦しくなる…不幸の始まりである。
会社がいくら成長していなくても社員のライフステージは自ずと上がっていく。これが会社の成長が必要となる根本的な理由だ。会社は成長し、ライフステージを上げていく社員の給与を上げてやらねばならない。
給与を上げるためには、会社の成長が必要であり、会社の成長のためには「One for All, All for All」という弊社の原則を社内の人材全員が全うしなければならない。
One for All, All for All を体現しないエピソード
「One for All, All for All」の重要性が伝わったであろうところで、この原則を体現していない具体的なエピソードを紹介しよう。
弊社Nuco内ではこの原則を体現しないエピソードが見つからなかったため、過去の職場における記憶を引っ張り出してきた。
「この仕事、俺の仕事じゃないです」
1つ目は、このセリフ。「One for All, All for All」に掠りもしない。会社内に溢れている仕事の中で真に自分の仕事じゃないものなど存在しない。誰かがやるべきなのだ。ならそこのアナタがやったっていい。とにかく取れる仕事は取りに行くべきだ。
(しかもこういう発言する奴は大体自分の仕事範囲を理解できていない可能性が高いから、本来このセリフを吐いたやつの仕事だった可能性も高い)
「あの案件のスキルが欲しいから、移動させてください」
2つ目は、このセリフ。「One for All, All for All」から果てしなく遠い。あの案件のスキルが欲しいとか知ったこっちゃない。業務で自分の欲しいスキルを身につけさせて貰えると思うな。
もちろん、社員それぞれの適性や希望に合わせた業務や案件に就かせてあげたい気持ちはある。ただし、このような与えられたいマインドの強い奴が入社すると社内のみんなで頑張ろうといった雰囲気が壊れがちだ。
「専門じゃないので分からないです」
3つ目は、このセリフ。「One for All, All for All」のセンスを感じない発言だ。「専門じゃないので分からない」のはしょうがない。だとしたら調べて答える努力をしてくれ。「専門じゃないので分からないですが、調べてみます」と言ってほしい。
質問者も分からないし、回答者も分からない。であれば、回答者は質問者に自分の有能っぷりを見せつけるチャンスが到来したと考よう。
One for All, All for All を体現するエピソード
次に、弊社Nucoで仕事をしている中で見つけた「One for All, All for All」を体現しているエピソードを紹介する。(エピソードと言うまでもなく頻繁に起きている事象であるため集めるのが簡単だった。)
Fさん「早めにタスク終わったので、先輩の残タスク手伝いますよ」
これは新卒3年目のFさんのセリフだ。まさに「One for All, All for All」を体現している。Fさんは、積極的に先輩(上司)の仕事を取りに行っているようだ。自分の仕事が終わったから、それでOKではない。チームとして仕事が終わっていないのであれば自分の責任の一部として一緒に終わらせる精神を有している。
もちろん、「One for All, All for All」を全員が持っていることが前提である。1人でもこの原則にそぐわない人が存在するとモチベーションの高い社員が損をする。そのためにも、この原則を体現できない人材を入社させることはない。
Sさん「クライアントの事業への理解深めとくかぁ〜」
これは未経験中途4年目のSさんのセリフだ。「One for All, All for All」の鑑である。暇な時間が出来た時に、安直に技術のキャッチアップに励むわけではない。その時々に業務に必要なことを全力で学習する。新しいプロジェクトに入りたてだったSさんは、エンジニアリング力よりもクライアントの業界理解に課題があった。
「自分、エンジニアですから」という姿勢で技術だけを学ぶのはなく、会社のメンバーとして、会社が最大限価値を提供するための働きをしてくれる。もちろん技術の習得を否定する訳ではない。技術力を会社が成果を上げるための一つの手段として捉えている姿勢が真に「One for All, All for All」である。
Gさん「採用業務にも取り組ませてください」
これは未経験中途5年目のGさんのセリフだ。「One for All, All for All」が染み付いている。エンジニアとして未経験で中途入社したGさんは、会社の採用に目が向くぐらい組織の成果を重要視している。
莫大な努力量でエンジニア未経験とは思えない程の成長を遂げたGさんだが、会社の成長に向けて採用業務に取り組みたいと立候補した。会社を支えているのは、クライアントとやりとりをするPMやエンジニアだけではない。採用、営業、マーケティングも会社の成果に大きく直結する。そのことを理解しているGさんは、社内にとって欠かすことの出来ない人材である。
まとめ
ここまでの内容で「One for All, All for All」への理解が深まったと思う。自分の成長ではなくて、組織や会社の成長にコミットすることは、一見遠回りなように見えて最も自分を成長させてくれる。
成長とは、社会からの需要の変化量のことである。どこの組織も、その組織を成長させてくれる人材を求めているのだから、「One for All, All for All」を体現する人間は組織から求められ、同時に成長していくわけだ。
エンジニアリングは問題解決の一手段に過ぎない。弊社はデータとアルゴリズムで問題解決を行うことに強みを持つ会社ではあるが、あくまで強みであるだけで他に良い方法があればその方法を活用する。視野を広く持ち、一流のビジネスマンを目指したい人に弊社Nucoをお勧めしたい。