こんにちは。株式会社WILLCO、人事担当の森田です。
今回は、Legalキャリア開発事業部で司法書士・土地家屋調査士セクションのリーダーを務める、篠原和之さんに話を聞きました。2018年、31歳のときに入社した、社内でも古株の存在です。
8年の間には、リーダーとして事業を牽引しチームをグロースさせたことも、そのチームが崩壊してしまった経験もあります。持病が悪化して2〜3ヶ月の休養をとったこともありました。それでも篠原さんは、今も現場に立ち続けています。
リーダーを目指す方はもちろん、一度立ち止まった経験がある方にも、読んでいただけたら嬉しいです。
転職フェアでの30分で、入社を決めた
WILLCOに入社したきっかけを教えてください。
入社したのは2018年12月です。当時の社員はまだ10名に満たず、事業もLEGAL JOB BOARDと、メディコの前身であるiDoctorの2つでした。
前職では、入社5年経っても僕の後に誰も部署に入ってこなかったんです。ずっと一番下のポジションのままで。マネジメントをして何かをしたいという思いはありながら、そのポジションがずっと変わらないという、ちょっとした危機感がありました。
会社の規模が大きいがゆえに、正しいと思うことがなかなか実現できないもどかしさもありました。会社にぶら下がっているだけで、個人として成長している感覚がない。そんな思いを抱えていたとき、知人に誘われて訪れたのが転職フェアでした。
20分から30分の立ち話で、他社の選考も考えずに入社を即決されたそうですね。
ブースの前で、今でも同じセクションで働いている同僚と、正味20分か30分ほど立ち話をしました。学年は2つ上なんですけど、生まれ年でいうと1つしか変わらなくて。僕が思い描いていたキャリア像と、その方のキャリアがすごく重なったんです。
前職での仕事は建設・インフラに近い領域で、現場の職人と関わる場面では、人格を否定されるような言葉を投げかけられたり、挨拶を無視されたりすることも少なくありませんでした。
「すべての『働く』をしあわせに」というビジョンを掲げ、そこで働く人たちが生き生きとしている様子に、強く惹かれました。
コロナ禍で出た、大きな勝負
リーダーに就任されたのは、どんな状況だったのでしょうか。
司法書士チームでキャリアをスタートし、リーダーに就任したのは2020年8月でした。自分を含めて4人体制で、部下となる3名のうち2名は僕よりも社歴が長いメンバーでした。前職でのマネジメント経験はなく、経験もなければ実績もないので、何が正解かがわからないことが、最初は課題でしたね。
印象に残っている挑戦はありますか。
コロナ禍で社会が少しずつ回復し始めていた時期に、大きな勝負に出ました。
それまで転職支援の中で行っていたイベントは、合格した司法書士を祝う祝賀会が年に1回ある程度でした。でも司法書士領域でWILLCOの存在感が強まっていることを踏まえ、10から20の事務所を招待し、求職者との接点をつくる合同説明会の開催を、代表の土屋さんに相談したんです。
オフラインでのイベントは、コロナが明けたばかりの当時の空気に反するようにも見えて、やるかやらないか悩みながらの決断でした。それでも実際にやってみると、大きな反響を呼びました。この年に築いた合同説明会と1DAYインターンシップの仕組みは、今も毎年続く恒例のイベントとして受け継がれています。
急成長の裏で起きた、チーム崩壊
その後、転機があったそうですね。
次の役割として取り組んだのが、新設の土地家屋調査士チームのリーダー業務でした。入社当初、一度は立ち上げがうまくいかなかった領域だったこともあり、気合を入れて取り組んだ結果、チームは半年で2名から5名へと拡大。そしてWILLCO史上初となる、チーム立ち上げ初年度に1億円達成という急成長を遂げました。
その急成長したチームで、崩壊も経験されたと伺いました。
この急成長は、プレイヤーとしての自分から、マネジメントへの急な切り替えを同時に求められることも意味していました。リーダー経験はまだ1年ほどしかなく、経験を十分に積めていない中でのチーム拡大だったんです。
当時はチーム拡大や売上向上への想いが先行し、意識の切り替えが不十分でした。メンバーの多くは人柄も良く誠実な一方で、多様な社歴や年齢のメンバーをまとめるマネジメント体制が整っておらず、結果としてチームを維持できなくなり、2024年3月にリーダーを退任しました。
同時期に過労と心労が重なり持病が悪化し、約2〜3ヶ月の休養を余儀なくされました。当時は退職も視野に入るほど追い詰められていました。
それでも、土屋さんをはじめとする社内のメンバーからの声かけに支えられ、復帰を決意しました。休養を経て合流したのは、当時新たに立ち上がった採用コンサルティング事業でした。
現場と経営をつなぐ「パイプ役」として
現在はどのような役割を担われていますか。
採用コンサル事業に約1年携わった後、2025年8月に再び司法書士チームのリーダーに就任しました。2026年3月には土地家屋調査士チームと統合し、現在は司法書士・土地家屋調査士セクションのリーダーとして、チームを率いています。同じくキャリアアドバイザーで管理職の庄司さんと経営会議にも参加し、現場としての意見を上げたり、経営陣の考えを現場に持ち帰るなど、経営と現場をつなぐ役割を担っています。
経営とのコミュニケーションで意識していることはありますか。
中立的な立場からの発言です。僕はたぶん誰よりも会社のメンバーと話せる存在だという自負があります。と、勝手に自分で思っています。でも振り返ると実は意外と、それができる人って少ないんだなとも感じています。
経営の判断では、感情と決断を切り離して考えるべき場面もあります。現場の意見を持ち込みすぎると、立場として切り離した方がいいと言われることもあります。それでも、ビジョンや理念を大事にしているWILLCOだからこそ、決断する時に社員の気持ちを代弁できることを意識しています。
「チームファースト」という仕事観
管理職として大切にしていることは何ですか。
メンバーが「チームファースト」な考えを持てる状態をつくることです。誠実で真面目なメンバーが多いからこそ、目の前のことに気持ちが向きがちになる。でも、僕たちが何のためにこの事業をやっているのか、これまでの8年でみんなが繋いできたバトンがあるからこそ今があるんだ、ということを伝えたいと思っています。
メンバーと接する時に意識していることはありますか。
相手の意見を尊重し、真摯に向き合うことです。トップダウンで指示を出すのではなく、まずはメンバーの意見に耳を傾けるようにしています。もしその意見に納得感があれば積極的に取り入れますし、自分と意見が異なる場合でも、お互いに納得がいくまで話し合った上で意思決定をするよう心がけています。
これからのキャリアについて、どう考えていますか。
今後10年、20年とまだまだWILLCOで働くつもりです。ただ、目指したいのは、事業を大きくすることだけではありません。WILLCOには、40代で現場の最前線に立っている人がまだ少ないんです。層の厚みが、これからの懸念点だと捉えています。社歴の長い自分がそれを実現していくことで、良い効果をもたらすことができるかもしれないと思っています。
飲食店に例えると分かりやすいかもしれません。売上を拡大し、エリア展開していくことを楽しめる人もいれば、1つの店舗で目の前のお客さんが喜ぶ様子を見ることが好きな人もいます。僕は後者に近いタイプです。
最後に、これから入社を考えている方へメッセージをお願いします。
WILLCOの既存事業も素晴らしい可能性があるし、だからこそ新規事業にもチャレンジできる状況があります。正直に、今がめちゃくちゃ面白いフェーズだと思うんです。
エンジニア、マーケター、アシスタント、デザイナーまで含めて約50人が、ワンチームで働くことができる会社って、本当に少ないと思うんですよね。この環境で、一緒に開拓していきませんか。
取材後記
チームを崩壊させ、心身を崩し、休養を取ったこと。そうした経験の積み重ねが、篠原さんの誠実でまっすぐな人柄をつくっているのだと、改めて感じました。
「自分も傷ついた経験があるから、転んだ痛さを知っている」。篠原さんはそう言って、メンバーへの寄り添い方を語ってくれました。上を目指すことや、待遇を上げることへの強い欲求ではなく、会社への貢献や、目の前のメンバーが生き生きと働けることに軸足を置いています。
8年間、形を変えながらも現場に立ち続けてきた篠原さんの姿は、これから管理職を目指す方にとって、きっと一つの道しるべになると思います。
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