創業1.5年で機械学習を含む最先端技術を社会実装できたワケ - 燈株式会社のアルゴリズムエンジニアリング | 燈株式会社
CTOの三澤です燈株式会社の共同創業者であり,CTOの三澤颯大と申します。東京大学工学部計数工学科を卒業した後,同大学大学院情報理工学系研究科にも在籍しています。燈では技術的な方向性の策定・開発...
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初めまして、DXソリューション事業部に中途入社した岩隈です。
この記事では、私が燈に入社した理由と、現在アルゴリズムエンジニアとして取り組んでいる挑戦についてお話しします。
入社前、私が特に感じていたのは、技術を社会に実装することの難しさでした。
当時、私は深層学習を中心とした第3次AIブームの盛り上がりを目の当たりにし、AI(機械学習)技術を社会に実装する仕事に取り組みたいと強く思うようになりました。
インターンとして、そして新卒としてのキャリアをスタートさせた私は、日々更新される「AIでこんなことができるようになった」という情報をキャッチアップしていました。しかし、技術の可能性を追求することだけでは、実際に社会で役立つ製品やサービスを生み出すことは難しいという現実に直面しました。
技術を社会に実装するためには、技術が何を可能にするかを理解すること以上に、解決すべき課題が何であるかを把握し、それをどのように解決できるかを考えることが重要です。同時に、どのように課題を解決できるかは、技術の可能性に大きく依存しています。つまり、解決すべき課題と技術の可能性を同時に考慮し、全体最適な解決策を模索することが、私が挑戦したいと思う方向性でした。
そんな折、情報系を中心に高い専門性を持つメンバーが集い、建設業界、そして日本全体の変革を目指すという熱い志を持つ燈と出会いました。
「解決すべき社会課題と技術の可能性を同時に考える」というのは、非常に難しい課題です。一方だけでも十分に困難ですが、だからこそ高い志を持って挑戦する価値があると感じ、私は燈に参加する決意をしました。
まず、私が所属しているDXソリューション事業部がどのような活動をしているか、ホームページからの引用を通じてご紹介します。
現場と経営の双方の観点を取り入れた課題抽出から、技術的なアプローチへのブレイクダウン、 AI開発・導入までを企業様のパートナーとして行い、DX推進を支援します。
DXソリューション事業部 | 燈株式会社/AKARI Inc.より
私たちは企業様とパートナーシップを組み、上記に述べた一連のプロセスをプロジェクトベースで実行しています。
現在、燈で私が取り組んでいる主な挑戦は大きく二つあります。一つは事業部全体としてのプロジェクト横断的な取り組み、もう一つは個人としてプロジェクト内での具体的な活動です。
CTO三澤がブログで述べているように、燈では、特定の技術に特化するのではなく、幅広い技術領域にわたる挑戦を推進しています。私たちは、画像処理、自然言語処理、点群、物理シミュレーション、CADなど、幅広い技術領域に取り組んでいます。各分野の専任チームが存在し、プロジェクトに対して横断的なソリューションを提供しています。
燈では、技術への先行投資と自律的な体制・メンバーのおかげで、これら多様な技術を爆速で深化させることが可能です。詳細はCTO三澤のブログでご確認いただけます。
この「多様な技術を爆速で深化させる」アプローチは、AI技術のマルチモーダル化、アップデートの速さ、そして現場との乖離という現代の課題に対応する上で非常に重要です。特に「現場との乖離」に関しては、アカデミアで提案される技術と実際の現場での応用との間に存在するギャップを指しています。積極的に技術に投資し、実際のデータを用いて実用的な技術を開発することは、私たちの強みであり、重要な取り組みです。
さらに、技術への投資は戦略的な側面だけでなく、知的好奇心旺盛なメンバーが新しい技術に触れ、自発的に優れたソリューションを生み出すことを促す面もあります。このような好循環が、技術が好きなメンバーたちの間で生まれていると感じています。
マインドセットとして、何でもやることを心がけています。百聞は一見にしかず。テキストで様々な情報を手に入れられるからこそ、実際に愚直にやって得られる感覚・経験を大切にしようと思っています。
具体的には、DXソリューション事業部のアルゴリズムエンジニアとして技術を深化させる一方で、企業様の課題抽出やソリューション提案を行う「セールス」活動にも参加しています。また、「ソフトウェアエンジニアリング」の領域では、自分で検証・実装したものをデリバリーするところまで活動の幅を広げています。
セールス活動に参加する理由は二つあります。一つは、企業様の生の声を直接聞き、現場の実情を理解すること。もう一つは、アルゴリズムエンジニアとしての専門知識を活かし、より適切な技術ソリューションを提案することです。現在はサポートという形で活動していますが、将来的にはメインでも対応できるようになりたいと考えています。
ソフトウェアエンジニアリングにおいては、VPoEの丸尾からアドバイスを受けながら、日々勉強させていただいております。(VPoE丸尾のブログも凄く熱量が高いので是非ご確認ください。)
スタートアップでは、必要に応じて多様な役割を担うことが求められますが、燈では自らの意志で新しい挑戦に取り組む機会が豊富にあります。これらの経験を通じて、プロジェクトの多様な側面を理解し、視野を広げることができていると感じています。
入社前に抱いていた想いに対し、燈での仕事を通じて真正面から挑戦できていると実感しています。スタートアップへの参加初期は、未知のことばかりで、時にはラーニングゾーンを超えてパニックゾーンに足を踏み入れそうになることもありました。しかし、最近では意識的にできることが増え、この短期間での成長を実感しています。
スタートアップで働く醍醐味の一つは、意思決定やポジション取りの機会が非常に多いことです。情報が不完全な状況で仮説を立て、意思決定を下す必要がある場面は、実際に経験しなければ学べないことが多いです。日々、様々なことから学びを得ていると感じています。
総じて、学びと成長の機会が多方面にあり、現在はとても楽しいです。
この記事では、私の燈での挑戦について紹介させていただきました。
機械学習を専門とするいわゆる機械学習エンジニアは比較的新しい職種であり、まだ各人・各社がその在り方を模索している時期なのかなと個人的には思っています。正解がないからこそ、色々な掛け合わせに挑戦しながら自分なりのキャリアを切り拓いていくという選択肢をぜひ推していきたいです。
私自身まだ一歩目を踏み出したばかりですが、この記事が技術を社会実装していくことに挑戦している人・挑戦したい人に届いて、一緒に頑張るきっかけになれば嬉しいです!
燈の使命は、日本を照らす燈となることであり、究極的には日本を良くしたいという方向を向いている方であれば、場所は違えど一緒に頑張っていきたいです。ですが、日本を良くしたいという熱い想いがある方であればこそ、ぜひ一度燈のお話も聞いてほしいと思っています。
また、話を聞いているうちに燈で働きたいと思えるかもしれません。なんだかんだ言って、燈の1番の良さはいる人たちの良さだと思っています。ですので、ぜひお気軽にオフィスに遊びに来てくれると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。