【日本を照らす燈となる】燈株式会社 代表取締役CEO 野呂侑希 | 燈株式会社
はじめに初めまして、またはお待たせいたしました。燈株式会社代表取締役CEOの野呂侑希です。現在東京大学工学部に在籍!?しております。燈株式会社は年末にかけて、創業ストーリーや転職エントリーをテン...
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はじめまして。燈株式会社 DXソリューション事業部で時短正社員として働いている北田敦也と申します。東京大学工学部システム創成学科在籍時に燈株式会社にジョインし、卒業後は同大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻に進学、松尾研究室に所属しAIの研究に取り組む傍ら、燈ではセールスとして企業様の課題ヒアリングやAI技術を中心としたソリューション提案を行ったり、PMとしてプロジェクトの計画や技術実装を行ったりなど、幅広く取り組んでいます。
この記事では、私が普段研究と事業の双方にどのように取り組んでいるのか、また研究をしている人にとっての燈の魅力についてお話ししたいと思います。まずは自分がどんな人間なのか、どのような経緯で研究と事業の双方に取り組むに至ったのか、大学の学部生時代にまで遡ってお話ししたいと思います。
私は自然科学や社会科学の幅広い対象に興味を持つ人間で、社会課題を工学的に解決してみたいというぼんやりとした興味を抱えながら、東大の工学部システム創成学科という所に進学しました。私が所属していたコースは「俯瞰的視座から社会課題を認識し、科学的根拠に基づいた問題解決を創案し、責任を持って社会実装する(学科HPより引用)」ということを学ぶところでした。社会課題の観点から必要な技術を広く学び、解決策を編み出すという実践的な部分まで学ぶため、科学技術・社会課題双方に興味のあった自分にとっては好奇心が刺激される所でした(今となって振り返ると、まさに燈での取り組みそのものですね)。ただ、当時はサークルで代表を務めていたこともあり、空きコマも含めて全てサークル活動につぎ込む勢いで毎日を過ごしていました。
そんな中、大学3年生になるタイミングでコロナが流行し始めます。学生生活をつぎ込んできたサークル活動が思うようにできず熱量の矛先をどこに向けたらいいのかという戸惑いや、サークルを優先する余り学業に力を入れられていないという焦り、危機感を感じ始めます。とりあえずやる気はあるけど何に取り組めばいいのか、そう思っていた矢先に、人工知能研究で有名な松尾研究室という所が大学生や社会人に向けてデータサイエンスに関する講義を広く開催していることを知り、これは良い機会だと思い受講を始めます。その講義では、AIやデータサイエンスの初歩的な所から学びつつ、最後には実際の企業データから売上等の改善に繋がる施策を提案するという実践的な所まで取り組みました。ありがたいことに、その講義では最終的に優秀生にも選んでいただき、もしかしたら自分が得意な分野なのかもしれないという僅かながらの自信と、社会実装にも繋がる分野ということで自分の興味とマッチしていたことから、AIという研究分野に足を踏み入れることを決心し、講義でお世話になった松尾研究室を配属先として選択します。
上述の講義では、優秀生グループのコミュニティがあり、学生、社会人、留学生など様々なバッググラウンドの人が集まっていました。その中で、自分と近い年代でありながら、既に会社を起こしてはグロースした後に退任譲渡し、新しく2社目を立ち上げようとしている熱意溢れる人に出会います。これが野呂との初めての出会いでした。2社目という事もあってか、当時から野呂は、社会のためになる事業をしたい、日本の産業を良くしたいといった大きな所に目線があり、当時の私は半信半疑ながら、自分と近い年代でそんなことを本気で考えている奴がいるのかと驚きつつ話を聞いていました。
私が燈にジョインしたのは、野呂との出会いからしばらく経った創業2〜3ヶ月後の頃でした。今でこそ建設業界に強みを持っていますが、当時はまだまだ業界も決まっていないフェーズでした。その頃すでに東証一部上場企業との協業が始まっていましたが、創業メンバー達の尽力により続々と協業先が決まり、私も早速プロジェクトを担当し、そこでメンバーがプロジェクト成功のためにひたむきに打ち込む姿勢を目の当たりにします。
燈のバリューとして「期待を超える」「泥臭く挑戦する」等がありますが、当時から野呂、三澤、石川などを中心に、取引先企業の期待を超えるような成果を出し、また成果にコミットするために何でも泥臭く挑戦し続けていました。まさに燈のバリューを自らが体現しており、またそういった姿勢に突き動かされた他のメンバーも次々と期待を超える成果を出していき、会社全体として大きく成長していたように感じました。実装力や営業力といったスキル以上に、とにかく愚直に課題に向き合う姿勢に圧倒されたのを鮮明に覚えており、また自分自身もそうありたいと自然と思うようになっていきました。
その後、事業部長の森やVPoEの丸尾といった最強メンバーがDXソリューション事業部に加わり、この一年で数多くの企業様とお話しして業界課題に真摯に向き合い、また解決に必要な技術を素早く実装・蓄積する中で、出会った当時の野呂が言っていた「日本を良くする」という言葉はいよいよ現実味を帯びてきたように感じています。
学部卒業後は大学院に進学し、今も同研究室にて引き続きAIの研究に取り組みながら、燈では時短正社員という形でAI技術の社会実装に取り組んでいます。
研究では目まぐるしく進歩し続けるAIの論文を好奇心の赴くまま読み漁ってキャッチアップすることもありますし、また事業においては企業様が抱える課題を何としても解くために、分野関係なく論文レベルから技術アプローチの探索や課題の整理を行うことも多々あります。いずれにせよ、研究・事業関係なく様々な技術を日々扱っています。
こうして研究と事業の双方に取り組んできた中で、事業特有の面白みがあると感じています。それは、目の前のお客様の素直な反応を見れるという点です。目の前の企業が困っている課題を解くことで感謝されると素直に嬉しいですし、燈が実装した技術によってまだまだ世に知られていないAI技術の威力や可能性を感じてもらえた時に、お客様が期待に胸を膨らませる姿を見ると、もっと驚かせてやりたいという気持ちが生まれます。事業なのだから当たり前な気もしますが、研究とは大きく異なる点だと思います。
研究と違う点を述べましたが、一方で研究熱心な探究心の強い人にとって、事業を通じて数多くの技術や課題に触れて実装まで取り組める環境は、これ以上ないくらい好奇心が刺激されるのではないか、とも思っています。燈には技術を固定しないという考え方があり、例えば建設業界が抱える図面、書類、写真、点群といった多種多様なモダリティのデータを前にして、最適なソリューションを提供するために分野を横断して技術を調査、実装するということが常日頃行われます。技術好きにとっては興味をそそられるテーマばかり、ましてや実装した技術がそのまま目の前の課題解決に繋がり、感謝されるというのはなおさら楽しいと思います。
今回、私がAI技術を軸として研究と事業の両方に取り組むに至った経緯、そして双方取り組む中で感じた研究と事業の違いなどを書かせていただきました。研究と比べた事業特有の魅力、燈で産業課題に根ざしたソリューション提供を行うことの面白みなど、少しでも伝わっていますと幸いです。
燈には知的好奇心に溢れる人がたくさんおり、日々ホワイトボードで技術的な議論がなされたり、毎週論文の輪読会が開催されたりしています。研究に熱心に取り組まれている探究心溢れる方にとって燈は間違いなく面白い会社だと思いますし、また研究とは関係なしに燈に少しでも興味を持った方がいれば、燈の魅力はこの文章だけでは伝えきれていないので、ぜひ直接お話しさせてください。