MEME、プレシリーズAラウンド セカンドクローズの資金調達を実施。累計調達額は2億8,000万円
株式会社MEMEのプレスリリース(2025年6月18日 10時35分)MEME、プレシリーズAラウンド セカンドクローズの資金調達を実施。累計調達額は2億8,000万円
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000088552.html
こんにちは、株式会社MEME CEOの齋藤 舞 ( @meme_saito )です。
このたび、私たちMEMEはプレシリーズAラウンドにおける資金調達を完了しました。
当社が提供するスクペイを通じて、学校・保護者・子どもたちの間にある“お金の課題”をなくし、もっと自由で温かな教育環境をつくりたい。
そんな私たちのビジョンに共鳴してくださった投資家の皆さまに、心より感謝申し上げます。
今回のプレシリーズA調達を終えて、感じたことや学び、そしてこれから挑む未来について、率直に綴ってみたいと思います。
保護者の方が集金袋に現金を入れて子どもに渡し、先生が手作業で回収・確認・管理する。そんな旧態依然とした学校の金銭管理業務は、学校の教職員不足にさらに拍車をかけています。
また、現金で集金をするということは、子どもの登下校時や、教職員が受け取った後の持ち運びの際に紛失をしてしまうリスクもあります。
しかし、限られた予算で運営している学校が集金サービスを導入するということは、それほど簡単なことでもありません。
導入可能な利用料で使えるサービスがあったら…さまざまなご家庭事情の児童・生徒が通う公立の学校でも保護者が使いやすいサービスがあったら…
私たちはそういった課題を解決するために、学校と保護者の間の集金業務をデジタル化する「スクペイ」の開発を決め、立ち上がりました。
提供開始から1年ですでに導入校は400校を超え、ユーザー数は10.5万人を突破。学校現場からの声も、「便利になった」「先生の負担が減った」と、手応えを感じられるようになってきました。
一方で、現場の声に応えるためには、よりスピーディに機能改善を行い、導入のハードルを下げ、さらに全国への展開を進めていく必要があります。
今がまさに“スケールの壁”を越えるフェーズにあると判断し、プレシリーズAの資金調達を決断しました。
正直に言うと、「教育×Fintech」という領域は、VCから見てもまだまだニッチです。
「売上は立っているのか?」「学校の導入はスケーラブルなのか?」という問いに対して、私たち自身が答え切れない瞬間もありました。
でも、投資家と方々の対話を通じて、自分たちのビジョンが「誰の、どんな課題を、どう解決しているのか」を何度も考え続けたことで、事業の構造的な強さと、情緒的な必要性の両方を伝えることの大切さを学びました。
今までありそうでなかったサービスがスクペイであり、確実に唯一無二のサービスになっていると信じています。
今年3月に開催されたFIN/SUM 2025のスタートアップコンテストでは、スクペイを「課題を抱える教育現場に非常になめらかに届けているサービス」とご評価いただき、審査員特別賞を受賞することができました。
FIN/SUM 2025 スタートアップコンテストの授賞式。当日の早朝までレッドブルを飲みながら何十回もピッチの練習をしました (笑)
中でも悩ましかったのは、「事業会社からの資本受け入れ」についてです。
このフェーズで事業会社からの出資に関しては、まだ早いのではという声もいただきました。自社の戦略やスピードが制限されるリスクや、意思決定の自由度が狭まるのではないかという懸念もありました。
スタートアップにとって、資本政策は事業そのものの航路を決めるものです。だからこそ私たちは、「なぜこのパートナーと組むのか」「本当にお互いの未来にとって良い選択なのか」という問いに、何度も立ち返りました。
結果として、今回ご出資していただいた事業会社様は、単なる資本提携ではなく「共に社会課題を解決する仲間」としての関係性を築けるかどうかを重視しました。事業会社様とは、以前からの深い対話の積み重ねを経て理念や価値観の一致を確認できたことで、安心して一歩を踏み出すことができました。
今回のプレシリーズAラウンドでは、栖峰投資ワークス 様や FINOLAB 様をはじめとした複数の投資家の方々にご出資いただきました。
中には、教育現場への想いから個人投資として参加してくださった方や、自治体連携やBtoG領域に強い知見を持つ投資家の方もいらっしゃいます。 資金面だけでなく、知見やネットワークという側面でも大きなご支援をいただけることを、とても心強く思っています。
調達を終えたからといって気を緩めることなく、私たちはすでにこれから先にやるべきことに目を向けています。
「教育や子育てを取り巻くお金の体験を、根本から変える」
この想いを実現するため、今後は以下のような領域に取り組んでいきます。
すでに10万人を超えるユーザー規模のサービスとなりましたが、まだまだ社会の当たり前を変えるには遠い地点にいます。
そのためにも、次回の資金調達(シリーズA)では事業の非連続な成長を実現するための体制強化と、プロダクト多角化への投資を予定しています。
今回の調達を機に、採用と組織作りにも力を入れていきます。
MEMEでは、以下の3つのバリューを大切にしています。
まずは人のために。
自分の利益やラクよりも、相手やまわりによってためになることを追求する。
常にGiverであるその先に、自分の幸せがあると信じています。
とにかく早く、一歩でも前に。
でも、忘れてはいけないのは、正しいフォームで、正しい方向に。
ひとりではなく、チームで進むこと。
これまでの経験や成功に奢ることのない姿勢で、飽くなき挑戦を続けよう。
👇 採用情報はこちらからご覧いただけます!
また、パートナー連携(学校法人、自治体、事業会社等)も随時募集中です。興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
「資金調達完了!」と聞くと、なんとなくゴールのように感じられるかもしれません。でも、私たちにとってはむしろここからがスタートです。
まだまだ課題は山積みですし、やるべきことは尽きません。それでもこの一歩が、未来を少しずつ変える一歩になると信じて、また走り出したいと思います。
応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。
そしてこれから出会うかもしれない仲間たちへ。「ぜひ、一緒に未来をつくりましょう 🤝」
一緒にがんばってくれているメンバーのみんなへ。「いつも私の至らないところをフォローしてくれて、常にお客様のために踏ん張って全力で取り組んでくれてありがとう。」
そして、愛する子どもたちへ。「いつもママのことを応援してくれてありがとう!☺️」