社員の家族の受診・学校行事などのための「MEME休暇」社員の体調不良のための「傷病休暇」の2つの有給休暇制度を新設
株式会社MEMEのプレスリリース(2025年2月14日 16時34分)社員の家族の受診・学校行事などのための「MEME休暇」社員の体調不良のための「傷病休暇」の2つの有給休暇制度を新設
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000088552.html
こんにちは、manatee (@manatee_sugi) です。2025年2月に株式会社MEMEに人事・広報として入社し、コーポレートチーム (いわゆる管理部) 業務を経て、現在は Chief of Staff として事業全体の最適化のため邁進しています。
趣味は、文字通り寝ても覚めてもMEMEをいかに大きくするかを考えて行動することと、愛犬3頭と過ごす時間です。今このnote記事を書いている間も隣でじっとこちらを見てくる姿が心から愛おしいです。
次男犬のまろん (アイリッシュセッター、2歳、男の子)
MEMEのことを簡単に紹介します。創業から4年、プレシリーズAラウンドの調達を完了したスタートアップ企業で、「教育フィンテック」の会社とご紹介いただくことが多いです。創業時から manimo という親子向けの金融教育アプリを提供していて、現在は、昨年4月にリリースした 学校集金サービス スクペイ を主力事業として開発・提供しています。中長期的には、スクペイの決済基盤を拡張し、toCでのファイナンス事業の展開も図っています。
MEMEの揺るぎないコアバリュー "Giver"
スタートアップとGiverの矛盾性
物理的な制約がある人は、スタートアップで活躍できないのか?
MEMEとの出会い
挑む壁が大きいほど、まずは信頼を得ることから始める
時間を惜しまず、対面での説明の機会を設ける
問い合わせの解決がゴールではなく、問い合わせが起こらない状態を考え、作る
MEMEには、もともと3つのバリュー (行動指針) がありました。「「Be a Giver🤝」「全力好走🏃♀️」「謙虚なファーストペンギン🐧」です。この3つのバリューに、タグライン (バリューを理解しやすくするガイド文) を作り、Slackスタンプでバリューに沿った行動・言動を称賛するなどの取り組みを行ってきました。
Slackの投稿にバリュースタンプが押されると
#noti_value というチャンネルに集約される仕組み
それを最近、3つのバリューの根本はそのまま、表現をアップデートして新しいバリューが生まれました。
Changer は以前の「謙虚なファーストペンギン」に、Runner は以前の「全力好走」に紐づいている形になります。
バリュー刷新の背景ですが、当初のバリューを制定したときよりも事業が大幅に成長していて、よりスピード感を持って事業を進めていく必要性が高まってきました。また、採用も進んで組織も1年前の2倍程度になっており、これからの組織拡大を見据えて、以前のバリューよりも、よりシンプルに、わかりやすくを意識しました。
その中でも、当初のバリュー「Be a Giver」と刷新後のバリュー Give First に共通している "Giver"は、私たちMEMEの揺るぎないコアバリューと言えます。
スタートアップは、常に通常の企業成長の何倍ものスピードでの成長を求められます。この点が、一般的なベンチャー企業とスタートアップの違いだと考えています。
そのため、スタートアップは「勝つか負けるか」「取るか取られるか」と表現されることが多いかと思います。
予算も、人も、時間も、全ての資源に限りがあるスタートアップでは、Giver であることは一見、不毛で消耗的と思われるかもしれません。
それでもMEMEは、創業当初から一貫して Giver であることを掲げ、代表の齋藤 (@meme_saito) はそれを体現し続けてきました。
上記のようなスタートアップの特性上、子育て・介護など、仕事に費やせる時間に制約のある人は、スタートアップでの活躍は難しいと思われるかもしれません。
私は新卒のときからスタートアップ業界に身を置いてきましたが、国内のWeb系スタートアップの台頭期 (2010年代後半~コロナ前頃) には、伸びているスタートアップ・ベンチャー企業は若い働き盛りの方が多かったと思います。コロナ明けからは、スタートアップ界隈の情勢も変化し、経験豊富なメンバーがセカンドキャリアとしてスタートアップを選択できるような環境も増えてきましたが、いまだに多様性のあるマネジメントレイヤーが見られるスタートアップ企業はそこまで多くないように感じています。
私自身、スタートアップでもっと働きたい・頑張りたいという気持ちと、家庭の事情との両立には苦労してきた部分があります。
現在は落ち着きましたが、両親が長く通院していて生活基盤が安定しなかったので、介護や生活の工面をしていました。また、一時期は祖父母の生活の面倒を見ていました。
私の場合は子育てではありませんでしたが、仕事中でも家族からLINEや電話が止まらない、顔を合わせて話せる時間が作れない日が続くと勝手に面倒な事態になる (笑) 、通院や用事の付き添いは相手や施設のペースに合わせる必要があるので時間が読めない、仕事が終わって帰宅したら自分の時間、ではなく家族の時間、など色々と気にすることが多かったのですが、こういった大変さは可視化しにくいものです。
ただ、だからといって仕事のパフォーマンスに影響が出てしまうのは関係がないこと。スタートアップビジネスを通して社会にインパクトを与えたいと諦めたくなくて頑張ったものの、自分自身が潰れてしまったこともあります。
採用活動においても、本当に一緒に働きたい人を、働き方に関する雇用条件が理由で採用につなげなかったこともあります。「スタートアップで働くのは、何かとトレードオフしないといけない」という言葉を発してしまったこともあります。
しかし、本当にそうなのか?家庭とスタートアップ、どちらかを選ばないといけないのか? 自分の選択や言葉をずっと後悔していて、どちらも諦めずに全力で取り組める選択肢はないのかと考えていました。
そんなときに、MEMEと出会い、代表である齋藤 (以下、舞さんと呼ばせていただきます) と出会いました。
舞さんとは、組織や事業に関して対話を重ねていく中で、これまで「xxがだめならxxすればいいのに」と思っていたことが舞さんの取り組みや考えとリンクするといったことが多く、あったらいいよね!を臆せずに実行できる環境だと感じました。
それはきっと、舞さん自身が子育てと仕事でたくさん葛藤し、時間的な制約がある中で「じゃあどうするか」を考え突破されてきたからこそだと思います。
そこからMEMEに入社し、おこなったこと。まずは、MEME休暇 (家族休暇) と 傷病休暇 の新設です。
ちょうど私が入社した2月頃は、季節性の病気が流行していた時期で、電話対応や書類作業など出社が必要なメンバーがどうしても休まないといけない…在宅勤務もできるけど、子どもが起きているから仕事に集中できない…などが発生し、早々に整備をして発案から5営業日程度で発足しました。
私は最初、「ファミリー休暇」「ファミリーサポート休暇」「家族休暇」などのネーミングを考えていたのですが、舞さんが「MEME休暇」にしよう!と発案してくださり、家族を大事にする人に集まってほしいMEMEらしい休暇として制定しました。
MEME休暇・傷病休暇は現在は時間休でも取得できるようになり、多くのメンバーが使ってくれていて、とてもありがたい限りです。
Giver であることの必要性は、組織作りだけでなく業務提供でも同じだと考えています。
教育フィンテックはまだまだ新興領域で、特にスクペイがアプローチする学校集金の分野は、今でも数千円から数万円の現金を集金袋に入れて子どもが学校に持っていく、いわゆる「手集金」が行われている地域もたくさんあります。これは、リスクがあると認知されながらも、現行の仕組みを変えることが大変、サービスを導入するのはお金がかかる、財源がないなどさまざまな理由で何十年も変わってこなかったのです。
また、学校教育は、学校の教職員だけでなく保護者、教育委員会、議会、教材業者、地域などさまざまな関係者が関わっていて、ときにそれぞれの利害が一致しないこともあります。
そういった状況を変えていくには、私たちは Giver でいることが必要だと考えています。自分たちの利益や効率は考えない。どうやったら安心していただけるか?どうやったら信頼していただけるか?だけを考え、その行動を積み重ねた先に、利益として還ってくるものだと信じています。
では、どうやって業務提供において Giver であるのか。
特に、新規でのお取引や、ITサービス導入への障壁が大きい地域・学校には、訪問にて直接のご挨拶・ご説明の時間を設けています。
お打ち合わせ自体はオンラインで実行可能なのですが、ときに足を運ばないと気がつけないこともたくさんあります。
もちろん、訪問だと移動時間が発生してしまい、当社が接点を持てる顧客の数も限られてしまうので、現在マネジメントしている学校営業チームでは、「訪問に行く日は周辺地域で3-4件の訪問は入れよう!」と伝えているのですが、最近入社してくれたメンバーは「杉本さん、朝9時にアポ取れました!」と前のめりで行動してくれたり、小中学校合同での説明会を調整したりと自分なりに顧客と組織に Giver を体現してくれています。
日々、学校や保護者の方からのお問い合わせも発生します。その際に、問い合わせ (=困っている・わからない状態) の解決がゴールではなく、問い合わせが起こる原因を考え、どうしたら起こらない状態になるか整備したり、情報を提供することを意識しています。
ときに、「もしかしたらこれ困ってないかな?」を汲み取り、質問や相談に至る前に提案することもあります。例えば、スクペイでの決済データや保護者の方の決済種別データ・口座登録率などを分析し、保護者の方の口座登録率が高まる案内方法を提案したり、一緒に案内のおたよりを作成したり、スクペイ以外で実は現金集金してしまっている集金項目をスクペイで集金できるように案内したりしています。
あるスクペイ導入校の事務教員の方からのメールの一部。スクペイ導入校のご担当者の方が、近隣校への事例共有やご紹介商談につないでくださることも多いです
トルコからの移民の方が多い地域の学校には
トルコ語のおたよりを作ったこともあります(笑)
サービスを提供する全員が、課題解決の伴走者。際限なくユーザーのペインや状況を理解しようとし続け、学び、考え、解決策を提示したり、作ったりする組織でありたいですし、それを支えるために組織や勤務環境の整備があるものだと考えています。Giverであることは、見て見ぬふりをするより、エネルギーが要ること。楽になるために、ではなく、顧客にGiverであることに集中できるために 組織作りを続けていきたいです。
とはいえ、常に葛藤と戸惑いの連続です。どんな意思決定にも、正しいはない。正解はわからない。そんなとき、何に立ち返るか。それがミッションであり、バリューであり、私たちにとっては、自分たちが信じる「Giverであるか」です。これからも、MEMEはGiverであるかに基づく意思決定をしていきます。
Giverじゃない言行には敏感に。必要であれば、「それはGiverじゃないよね」というフィードバックをすることもあると思います。
事業拡大の速度がペースアップしていて、Give が追いつかないと感じる瞬間も増えてきました。そのため、MEMEでは一緒に顧客の課題に寄り添い、教育フィンテックを社会に根付かせていく仲間を募集しています!
エンジニア、デザイナー、CS、営業、事業開発、バックオフィスと全方位採用中ですので、この記事を読んで、私たちの Giver の価値観に共感いただける方、ぜひお話できたらうれしいです ☺️