こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。
このnoteでは、起業を志してベンチャー企業に新卒入社したのに、結局17年も所属してしまった結果、38歳6か月にしてやっと起業した人間のヒューマンストーリーという名のポエムブログを書いています。
前編では「全世代がときめくAgelessな社会をつくる」という新たなビジョンを掲げるに至ったエビデンスや、その実現のために「ピンポイントグリップ型人材紹介サービス」で40代以上をターゲットにしていくべき理由をお伝えしました。
【創業note】エイジレスな社会を目指し始めた話(前編)〜2025年3月振り返り〜
後編では、その続きとして「若い世代のハッピーのためにどんなことをしていくのか」をテーマにお話ししていきたいと思います。
目次
ミドル以上の活躍→若い世代への刺激
キャリア教育よりも身近な憧れ
家庭環境から社会は変わる
ファーストプレイスの幸せは絶対条件
働いている親の背中を見るということ
『My Pitch』も一役買えるように
憧れの循環を生み出す
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ミドル以上の活躍→若い世代への刺激
前編の記事でもお伝えしたように、僕は、40代が若々しいと、その下にいる世代は「40代になったら楽しそうだな」と思えるようになると思っています。もちろん、40代だけじゃなく、50代、60代、それ以上も同じで、素敵なミドル・シニアは、必然的に若い世代に影響を与えるはずです。
僕は、前職で人事を担当していたので、大勢の20代の就活生と接する機会があったのですが、彼らは「電車の中で疲れてるオヤジみたいになりたくない」と、よく言っていました。
裏を返せば、年齢を重ねるごとに、若々しくて能力が高い人が増え、そんな人の姿を若い世代が自然と目にするようになれば、年をとることが楽しみに思えるのではないかと思うんです。
キャリア教育よりも身近な憧れ
僕はちょっと前まで、働くことの楽しさや年を重ねることの面白さを子どもたちに伝えるために、「キャリアとはなんぞや」を教えるキャリア教育をしたいと思っていました。でも、最近になって、そのアプローチは違うなと気づいたんです。
当たり前ですが、ほとんどの子どもたちは働いたことがありません。もし、僕が中学生のときに「仕事って面白いよ」と言われる授業があっても、本気で聞けなかっただろうなと思います。
では、子どもたちは一体何から職業について知るのか。それは、親の職業です。僕自身、両親が教師なので、なぜか具体的なイメージは湧いていないけど、教師になるという選択肢はずっと持っていました。
家庭という最小単位のコミュニティの中で、子どもが最初に見る大人はやはり親なので、楽しそうに働いている親が増えることがスタートになるのではないかと思うんです。
家庭環境から社会は変わる
ところが、僕が以前目にしたあるデータによると、アメリカ、中国、韓国と比較して、日本では「子どもの将来の夢」や「親の仕事内容」について、家庭で話す機会がとても少なかったんです。
ひと昔前まで、日本では「家庭に仕事は持ち込まない」「男は台所に行かない」のように、いろいろなものが聖域化されていました。他国と比較して日本の値が低い理由には、こういった歴史や文化が影響しているのだと思います。「お前、学校はどうだ」みたいな聞き方をする昭和の親父が、「父ちゃんは今、こんな仕事やってるんだよ」「◯◯は将来どんなことやってみたい?」って言ってる姿なんて、なかなかイメージできませんよね。
でも、親子でそういう会話が生まれると、家庭の環境は良くなります。家庭環境と犯罪には相関関係があるといわれているので、ひいては犯罪も減り、より良い社会になるのではないかと、僕は思っています。
ファーストプレイスの幸せは絶対条件
家庭環境が良くなることは、親側、特に父親側にも良い効果をもたらします。実は、日本人男性は、家庭というファーストプレイスと、仕事場というセカンドプレイス以外に、趣味というサードプレイスを持っている人が少ないんです。
これも、ひと昔前の猛烈に働いていたサラリーマンをイメージしてもらえればわかりやすいと思います。彼らは家庭を顧みずに働いた結果、ファーストプレイスがないに等しい状態で定年退職まで働き、仕事というセカンドプレイスがなくなった瞬間に、自らの居場所を失います。さらに、妻から熟年離婚を突きつけられたらもう最悪です。
一方で、諸外国では家族を第一にしています。アメリカでは、クリスマスに娘がボーイフレンドを連れてきて一緒にホームパーティーをする、といったことが普通です。また、スペインなどのヨーロッパでは、仕事の日も昼寝をする文化があり、それが健康にいいといわれています。でも、実は、昼寝のために家に帰り、その前に家族でランチを食べるという時間が大切なのでは、ともいわれているんです。
家庭が崩壊している日本と、家族第一の諸外国の例を比べてみると、家族と過ごすことや、家庭というファーストプレイスが幸せであることは、やはり大事だと思います。
当然、趣味のサードプレイスを作っておくことも大切ではありますが、それは個人の自由でもあり、今のところ僕が手を出せる領域ではありません。だからこそ、僕はセカンドプレイスである仕事に対してアプローチすることで、ファーストプレイスである家庭もより良くできたらと思っています。
働いている親の背中を見るということ
少し話は戻りますが、両親がどんな仕事をしているのかを子どもが知るためには、会話だけでなく、実際に働いている姿を見ることが大切だと思っています。
子どものなりたい職業ランキングを見てみるとわかりやすいのですが、以前はランキング上位ではなかった「会社員」という職業が、コロナ禍を経てトップに躍り出たんです。これは、リモート環境の中で、初めて両親が隣で仕事をしている姿を見たことが影響しているのではないかと、僕は考えています。
会社員やサラリーマンという呼び方だと、どんな仕事をしているのかイメージが湧きませんよね。でも、それがわかりさえすれば、子どもは興味を持ってくれるはずなんです。
もし、自分の両親の仕事についてもっと理解が深まり、会社員の仕事に対する子どもたち一人ひとりの解像度が高まったら、なりたい職業ランキングには「メーカーの営業」とか「商社のマーケティング担当」といった多様性が出てくるのではないでしょうか。もしかすると、なりたい職業ランキングから「会社員」というワードが消える日が来るかもしれません。
『My Pitch』も一役買えるように
ちなみに、シンシア・ハートでは、企業が1分間の動画で情熱を伝える『My Pitch』というピッチアプリの開発を行っています。これは、主に経営者と採用候補者のコミュニケーションを目的としていますが、ゆくゆくは、経営者だけでなく社員も情報発信するツールにしていくつもりです。
もし、子を持つ親である社員が情報発信をし続けていれば、きっと、子どもが「パパだ!ママだ!」と見つけてくれます。『My Pitch』を通じて、両親が働いている姿を見て「やっぱりかっこいいな」と憧れてくれたり、仕事についての会話が生まれたりしたら嬉しいです。
憧れの循環を生み出す
僕自身、昨年子どもが生まれて、息子には自分の仕事に興味を持ってほしいと思いましたし、「お父さんみたいになりたい」「お父さんかっこいい」と言ってほしいと思うようになりました。
正直、僕は自分の人生を犠牲にしてまで社会貢献したいとは思わないタイプの人間なのですが、僕だけじゃなく、世の中の父ちゃん・母ちゃんたちが、子どもに憧れの目を向けられている世の中になったら、僕自身も最高にハッピーになれそうだと思っています。
つまり、このテーマは自分ごとでもあり、社会のためでもあり、社会がうまくいったらまた自分ごとに戻ってくる、みたいなものなんです。
僕は、若々しくて能力の高いミドルやシニアを増やすことをミッションにしますが、ひいてはその人々の子どもたちが親の姿に憧れるようになり、その子どもたちがまた親たちに憧れる。そんな循環を生み出すことで「全世代がときめくAgelessな社会」の実現につなげていきたいと考えています。
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